QEとはいったい何?QEの基本知識と株価への影響を解説!

最近なにかと耳にする機会の増えた「QE」ってワード。新聞やニュースでもよく取り上げられてるから、言葉だけは聞いたことがあるって人も多いはずです。

とはいえ「じゃあQEってなに?」って聞かれると難しいもの。なんとなくは理解してても、具体的にどんなものでどんな効果があるのか、わかりにくいですよね。

実際私もそんな一人で、最初の頃はあれこれ調べたり、ちゃんと理解するまでに時間が掛かりました…。

そこでこの記事では、QEとはいったい何のことなのか、そして株価へ与える影響など、詳しくかつ簡単に解説していきます!

QEとは?いったい何のこと?

そもそもQEってなんなのか。私も最初に聞いたときはどんなものなのか困惑しました(笑)

このQEっていうのは、Quantitative Easingの頭文字を略したもの。日本語では量的金融緩和政策って呼ばれてます。日本をはじめ各国が行う金融政策のひとつで、簡単にいうと中央銀行が金融市場へ大量の資金供給をすることですね。

とはいえこれだけだとちょっとわかりにくいので、日本の場合の具体例をご紹介します。

まず日本では事業者に融資なんかを行う市中銀行があります。これは一般的な銀行のことですね。そしてこの市中銀行は、中央銀行である日本銀行に預金口座を持ってます。

QEとは、この当座預金口座の残高を日本銀行が増やしてあげること。こうすることで市中銀行の使えるお金が増え、結果として事業者や民間への貸し付けなどが活発に行われるんです。つまり、世の中にお金が循環しやすくなるんですよ!

QEが行われる理由

そんなQEだけど、実際どんなときに行われるのか。ひと言でいえば、物価が長期的に下落していく、デフレーションのときです

物価が下落することは一見するといいことのように感じるけど、それだけじゃありません!長く続けば企業の収入が減り、結果として給与が下がったり雇用が維持できなくなったり、私たちの生活にも悪影響を及ぼすんですよ。

そこでなんとか景気を回復させようと行われるのが、量的金融緩和政策・QE!

通常であればこういったデフレーションのとき、ゼロ金利政策でも回復します。このゼロ金利政策ってのは、簡単にいうと銀行同士でお金を貸し借りするときの金利をゼロにするってものですね。

市中銀行がお金の調達するときの金利がゼロになるので、市中銀行から事業者へ貸し付ける際の金利も安くなり、お金を借りやすくなるってわけです。

しかし深刻なデフレーションが続くと、これだけでは景気回復が望めないもの。そのためさらなる金融政策としてQEを行うんです。つまり、景気回復のための奥の手のような意味合いもあるってことですね。

株価とも関係大!QEが株価に与える影響とは?

このように景気対策のために重要な金融政策・QE。それだけに、私たち投資家にとっても他人ごとじゃありません。

QEは株価への影響も大きいもの。具体的にQEと株価にどんな関係があるかっていうと、QEが行われると株価が上がる傾向にあるんです

というのもQEが行われるってことは、世の中にお金が回りやすいってこと。お金が増えれば投資に回す分も増えるので、株価が上がる仕組みなんですよ。

また実際に投資家たちの資金は増えなくとも、QE=お金が増えるといった投資家たちの思惑から、株価の上昇につながるケースもあるでしょう。

もちろんこれらは一般論なので「絶対上がるよ!」ってわけじゃないけど、上がるケースが多いって覚えておいてくださいね。

QEは経済にも投資家にも重要!

今回は何かと話題の量的金融緩和政策「QE」について詳しく解説してきました。金融政策であるQEは、経済の回復にとっても重要!長い目で見れば、私たちの生活にも影響のあるものです。

また株価とも関係があるので、これから投資を始めようって人にとってはとくに大切なポイントともいえるでしょう。

ぜひみなさんも新聞やニュースでQEの話題が出たらしっかりチェックし、今後の流れを見逃さないようにしてくださいね。