やってる人も多いアメリカ株投資。人気が高く、これからやってみたいって人も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、アメリカ株の中でも高配当な銘柄をピックアップ。
生活必需品・ヘルスケア・情報技術・資本財・エネルギー・通信・金融の全7セクターから20企業を厳選してご紹介していきますよ。
目次
- 高配当でおすすめのアメリカ株20選
- 1. アルトリア・グループ(MO)
- 2. フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
- 3. ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
- 4. クラフトハインツカンパニー(KHC)
- 5. アッヴィ(ABBV)
- 6. ギリアド・サイエンシズ(GILD)
- 7. ヴィアトリス(VTRS)
- 8. インターナショナル・ビジネス・マシンズ(IBM)
- 9. インテル(INTC)
- 10. スリーエム(MMM)
- 11. ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)
- 12. エクソン・モービル(XOM)
- 13. シェブロン(CVX)
- 14. デボン・エナジー(DVN)
- 15. キンダー・モルガン(KMI)
- 16. AT&T(T)
- 17. ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
- 18. ルーメン テクノロジーズ(LUMN)
- 19. U.S.バンコープ(USB)
- 20. ティーロウ・プライス・グループ(TROW)
- 高配当アメリカ株を狙おう!
高配当でおすすめのアメリカ株20選
それでは実際にここから、高配当で話題のアメリカ株をチェック。7つのセクターの中から20銘柄に厳選し、それぞれ業績やチャート画像など詳しくご紹介していくので、さっそく見ていきましょう!
1. アルトリア・グループ(MO)

引用元:Altria Group
- NYSE
- 時価総額811億ドル
- 2021年12月期売上高260憶1300万ドル
- 2021年12月期営業利益115億6000万ドル
- PBR14.0倍
まずは生活必需品セクターから4銘柄をご紹介。最初にお伝えするのはアメリカバージニア州に本社を構える「アルトリア・グループ(Altria Group)」です。
タバコの製造販売を行っていることで有名な企業で、アメリカ国内でマールボロなどの主力タバコブランドなどを展開しています。
もともとフィリップ・モリス・カンパニーズという社名でしたが、現在のアルトリアへ変更。さらに2008年には、下でご紹介するフィリップ・モリス・インターナショナルを分離しています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月26日が54.89、同じく直近安値では2022年6月16日が44.34となっています(2022年6月22日現在)。
2. フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
- NYSE
- 時価総額1,522億ドル
- 2021年12月期売上高822憶2300万ドル
- 2021年12月期営業利益129億7500万ドル
- PER・実績16.7倍
「フィリップ・モリス・インターナショナル(Philip Morris International)」は、アメリカ・ニューヨーク州に本社を置く企業。こちらもまたタバコの製造・販売を手掛けており、世界最大規模となっています。
マールボロやフィリップモリス、ラークなどでおなじみの企業ですね。
そんな同社ですが、無煙製品への切り替えを推進。日本でもおなじみのIQOSを中心に、健康への取り組みも行っているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月25日が109.81、同じく直近安値では2022年6月16日が96.26となっています(2022年6月22日現在)。
3. ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
- NASDAQ
- 時価総額352億ドル
- 2021年8月期売上高1325憶900万ドル
- 2021年8月期営業利益23億4200万ドル
- PER・実績13.8倍/PBR1.1倍
アメリカ・イリノイ州に本社を置く「ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(Walgreens Boots Alliance)」。ドラッグストアチェーンを展開している企業ですね。
アメリカ国内の事業部門ではデュアン・リードとウォルグリーンを展開しており、いずれも知名度抜群。また国際部門ではイギリス・メキシコ・ チリ・タイ・アイルランド共和国の5か国で展開しています。
実際、デロイトトーマツグループによる世界の小売業ランキング2021でも6位に名を連ねるなど、世界的な企業として活躍しているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月31日が44.27、同じく直近安値では2022年6月16日が39.14となっています(2022年6月22日現在)。
4. クラフトハインツカンパニー(KHC)
- NASDAQ
- 時価総額443億ドル
- 2021年12月期売上高260憶4200万ドル
- 2021年12月期営業利益34億6000万ドル
- PER・実績43.8倍/PBR0.9倍
生活必需品セクターの最後は、ペンシルバニア州とイリノイ州に本社を構える「クラフトハインツカンパニー(Kraft Heinz Company)」。世界的にも有名な食品メーカーです。
ケチャップやチーズをはじめ、冷凍食品などさまざまなブランド・商品を展開しており、日本国内でもおなじみの企業ですよね。
実際イギリスやオランダ、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界各国で活躍するグローバル企業となっています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月25日が40.00、同じく直近安値では2022年6月2日が34.76となっています(2022年6月22日現在)。
5. アッヴィ(ABBV)

引用元:AbbVie
- NYSE
- 時価総額2,440億ドル
- 2021年12月期売上高561憶9700万ドル
- 2021年12月期営業利益179億2400万ドル
- PER・実績21.1倍/PBR15.0倍
ここからはヘルスケアセクターで3銘柄をピックアップ。まずはアボット・ラボラトリーズから分離して誕生したという「アッヴィ(AbbVie)」。バイオ医薬品企業であり、アメリカ・イリノイ州に本社を置いています。
そんな同社ですが、有名どころではヒュミラがおなじみ。これは世界一売れた医薬品として名高い製品なんですよ。
また2020年にはボトックスなどで有名なアラガン社を買収し、現在では子会社としています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月26日が153.07、同じく直近安値では2022年6月16日が135.76となっています(2022年6月22日現在)。
6. ギリアド・サイエンシズ(GILD)

引用元:Gilead Sciences
- NASDAQ
- 時価総額725億ドル
- 2021年12月期売上高273憶500万ドル
- 2021年12月期営業利益99億1800万ドル
- PER・実績11.6倍/PBR3.6倍
アメリカ・カリフォルニア州に本社を置くバイオ製薬企業「ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)」。
新型コロナウイルスの治療薬として日本でも一躍有名となった、レムデシビルを開発した企業ですね。
そんな同社ですが、HIVやB型肝炎の治療薬などに注力。さらにはインフルエンザ治療薬であるタミフルを開発するなど、私たちにとってもなじみ深い企業なんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月26日が65.46、同じく直近安値では2022年6月14日が57.17となっています(2022年6月22日現在)。
7. ヴィアトリス(VTRS)

引用元:Viatris
- NASDAQ
2020年に設立されたアメリカ企業「ヴィアトリス(Viatris)」。ジェネリック医薬品やなどを展開している会社ですね。
もともとファイザーの部門のひとつであったアップジョン事業が分離し、マイランと合併して誕生しました。
同社では感染症から非感染性まで幅広い分野で活躍。ブランド医薬品やバイオシミラー(バイオ後続品)なども手掛けています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月1日が12.38、同じく直近安値では2022年6月14日・16日・17日が10.21となっています(2022年6月22日現在)。
8. インターナショナル・ビジネス・マシンズ(IBM)
- NYSE
- 時価総額1,233億ドル
- 2021年12月期売上高573憶5000万ドル
- PER・実績21.5倍/PBR6.5倍
お次は情報技術セクターから2銘柄をご紹介。最初にご紹介するのは、IBMとして有名な「インターナショナル・ビジネス・マシンズ(International Business Machines)」。アメリカ・ニューヨーク州に本社を置く企業ですね。
みなさんご存じの通りかつてはパソコン事業などでおなじみでしたが、レノボへ部門を売却。
現在ではクラウド・コンピューティングや人工知能といったコンピュータ関連のサービスや製品、さらにはコンサルティングなどさまざまな分野で活躍しています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月6日が144.73、同じく直近安値では2022年5月23日が129.42となっています(2022年6月22日現在)。
9. インテル(INTC)

引用元:Intel
- NASDAQ
- 時価総額1,580億ドル
- 2021年12月期売上高790憶2400万ドル
- 2021年12月期営業利益194億5600万ドル
- PER・実績8.0倍/PBR1.5倍
アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く「インテル(Intel)」。大手半導体メーカーとして世界最大といわれる企業です。
CPUでは圧倒的なシェアを誇っているので、使っている人も多いんじゃないでしょうか。CMのキャッチコピー「インテル入ってる」は有名で、日本でもなじみ深い存在ですよね。
そんな同社ですが、データセンター・AI事業(DCAI)やクライアントコンピューティング事業(CCG)、アクセラレーテッドコンピューティングシステム・グラフィックス事業(AXG)など、幅広く展開しています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月1日が44.93、同じく直近安値では2022年6月17日が36.60となっています(2022年6月22日現在)。
10. スリーエム(MMM)

引用元:3M
- NYSE
- 時価総額770億ドル
- 2021年12月期売上高353憶5500万ドル
- 2021年12月期営業利益73億6900万ドル
- PER・実績13.0倍/PBR5.1倍
ここからは資本財セクターを2銘柄ピックアップ。まずはアメリカ・ミネソタ州に本社を置く「スリーエム(3M)」です。
化学・電気素材メーカーとして有名で、多方面で活躍する企業ですね。日本国内でも身近な製品が販売されているので、使っている人も多いんじゃないでしょうか。
医療用品から建材、事務用品、研磨剤、接着剤、テープなど、さまざまな製品を展開しています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月31日が149.84、同じく直近安値では2022年6月17日が128.72となっています(2022年6月22日現在)。
11. ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)
- NYSE
- 時価総額1,537億ドル
- 2021年12月期売上高972憶8700万ドル
- 2021年12月期営業利益128億1000万ドル
- PER・実績11.9倍/PBR10.0倍
貨物運送会社として、小包の宅配事業などを行う「ユナイテッド・パーセル・サービス(United Parcel Service)」。アメリカ・ジョージア州に本社を構える企業であり、国際貨物航空会社としても有名です。
そんな同社ですが、220以上の国と地域でサービスを展開。1日あたり2520万もの荷物を配達するというから驚きですよね。
さらに近年では、新型コロナウィルスのワクチン配送などでも注目。1年で10億回分ものワクチン配送を手掛けるなど、社会的にも貢献している企業なんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月6日が188.88、同じく直近安値では2022年6月17日が169.46となっています(2022年6月22日現在)。
12. エクソン・モービル(XOM)

引用元:Exxon Mobil
- NYSE
- 時価総額3,997億ドル
- 2021年12月期売上高2856憶4000万ドル
- PER・実績17.3倍/PBR2.3倍
お次はエネルギーセクターから4銘柄。最初はエクソン社とモービル社が合併して誕生した「エクソン・モービル(Exxon Mobil)」です。
アメリカ・テキサス州に本社を置くエネルギー企業で、原油や天然ガスの探鉱などのほか、製造や販売といった下流まで手掛けています。
それだけに同社は石油メジャーとしても有名で、スーパーメジャーと呼ばれる6社に名を連ねる世界的な大手企業となっているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月8日が105.57、同じく直近安値では2022年6月17日が85.66となっています(2022年6月22日現在)。
13. シェブロン(CVX)
- NYSE
- 時価総額3,227億ドル
- 2021年12月期売上高1624憶6500万ドル
- PER・実績20.7倍/PBR2.2倍
アメリカ・サンフランシスコ州に本社を置く「シェブロン(Chevron)」。石油や天然ガス、LNGなどで注目のエネルギー企業ですね。
探鉱や生産、精製、小売りにいたるまで、上流から下流までををトータルで手掛けているんですよ。
実際、上のエクソンモービルと並ぶスーパーメジャーの内のひとつとして名を連ねています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月8日が182.40、同じく直近安値では2022年6月17日が145.79となっています(2022年6月22日現在)。
14. デボン・エナジー(DVN)

引用元:Devon Energy
- NYSE
- 時価総額452億ドル
- 2021年12月期売上高122憶600万ドル
- PER・実績16.1倍/PBR4.8倍
アメリカ・オクラホマ州に本社を置く「デボン・エナジー(Devon Energy)」。こちらもまたエネルギー企業ですね。
石油や天然ガスの採掘・生産を中心に活躍しているんですよ。
事業エリアは5つで、デラウェア盆地・イーグルフォード・アナダルコ盆地・パウダーリバー盆地・ウィリストン盆地で展開しています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月9日が79.40、同じく直近安値では2022年6月17日が56.55となっています(2022年6月22日現在)。
15. キンダー・モルガン(KMI)

引用元:Kinder Morgan
- NYSE
- 時価総額320億ドル
- 2021年12月期売上高166憶1000万ドル
- 2021年12月期営業利益29億1600万ドル
- PER・実績14.6倍
アメリカ・テキサス州に本社を置く「キンダー・モルガン(Kinder Morgan)」。こちらはこれまでとはちょっと違うエネルギーインフラ企業です。
いわゆる中流事業をメインとしており、天然ガスや原油などの輸送から、石油製品や化学製品などの貯蔵まで手掛けています。
それだけに同社では、約83,000マイルにもなるパイプラインと141個のターミナルを保有しているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月8日が20.20、同じく直近安値では2022年6月17日が15.78となっています(2022年6月22日現在)。
16. AT&T(T)

引用元:AT&T
- NYSE
- 時価総額1,392億ドル
- 2021年12月期売上高1688憶6400万ドル
- 2021年12月期営業利益233億4700万ドル
- PER・実績6.9倍/PBR0.7倍
ここからは通信セクターの3銘柄をご紹介。まず1つ目はアメリカで大手通信業者である「AT&T」です。
携帯電話事業などを手掛ける企業であり、傘下には携帯電話事業者のAT&Tモビリティなどが名を連ねています。
またほかにも同社では、インターネット接続や固定電話、IP放送など多方面で活躍しているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月26日が21.53、同じく直近安値では2022年6月16日が18.67となっています(2022年6月22日現在)。
17. ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
- NYSE
- 時価総額2,064億ドル
- 2021年12月期売上高1336憶1300万ドル
- 2021年12月期営業利益324億4800万ドル
- PER・実績9.4倍/PBR2.4倍
電気通信事業者として有名な「ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)」。アメリカ・ニューヨーク州に本社を構える企業です。
傘下には同じく有名な携帯電話事業者のベライゾン・ワイヤレスが名を連ねています。
携帯電話事業のほか、データサービスやインターネット接続、クラウドサービスなど、さまざまなサービスを展開しているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年6月8日が51.96、同じく直近安値では2022年6月16日が48.01となっています(2022年6月22日現在)。
18. ルーメン テクノロジーズ(LUMN)
- NYSE
- 時価総額107億ドル
- 2021年12月期売上高196憶8700万ドル
- 2021年12月期営業利益48億8500万ドル
- PER・実績5.3倍/PBR0.9倍
アメリカ・ルイジアナ州に本社を置くテクノロジー企業「ルーメン テクノロジーズ(Lumen Technologies)」。
もともとはセンチュリーリンクという名前でしたが、2020年に現在の社名へと変更したんだとか。
通信サービスプロバイダとして有名であり、通信ネットワークなどを展開。約72万kmもの光ファイバーを保有しているんですよ。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月27日が12.54 、同じく直近安値では2022年6月16日が10.07となっています(2022年6月22日現在)。
19. U.S.バンコープ(USB)

引用元:US Bancorp
- NYSE
最後にご紹介していくのが、金融セクターです。まずはこの「U.S.バンコープ(US Bancorp)」。アメリカ・ミネソタ州に本社を置く金融持株会社ですね。
貸付から預金、投資管理サービス、現金管理など、幅広く展開しているんですよ。
また傘下にはアメリカの大手地方銀行であるU.S.バンクを持ち、店舗展開しています。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月31日が53.37 、同じく直近安値では2022年6月16日が44.79となっています(2022年6月22日現在)。
20. ティーロウ・プライス・グループ(TROW)
- NASDAQ
- 時価総額250億ドル
- 2021年12月期売上高76憶7190万ドル
- 2021年12月期営業利益37億1000万ドル
- PER・実績8.1倍/PBR2.7倍
メリーランド州に拠点を置く「ティーロウ・プライス・グループ(T Rowe Price Grou)」。金融サービス持株会社であり、資産運用アドバイスなどのサービスを展開している企業です。
成長株投資の祖とも呼ばれたトーマス・ロウ・プライス Jr.氏が創業者ということでも有名ですよね。
実際、モーニングスターによるファンドオブザイヤー2020の国際型株式(特定地域)部門において、同社のティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドが優秀ファンド賞を獲得。実績のある企業といえるでしょう。

引用元:TradingView
過去一か月の直近高値では2022年5月27日が131.38 、同じく直近安値では2022年6月16日が104.72となっています(2022年6月22日現在)。
高配当アメリカ株を狙おう!
ここまで、高配当で話題のアメリカ株をご紹介してきました。
今回は20銘柄に厳選していますが、ほかにもまだまだ高配当とされる銘柄はあります。
また配当は変動もしますから、ぜひみなさんもこの機会に企業情報や業績などをチェックして、高配当銘柄を狙ってみてくださいね。