2025年に開催される大阪万博。開催に向けてすでに数多くの企業が注目されており、投資家にとっても話題ですよね。
そこで今回は、大阪万博とはどんなものなのかっていう基本から、注目の銘柄まで徹底解説!それぞれ詳しくご紹介していくので、さっそく見ていきましょう!
目次
そもそも大阪万博とは?
まずは大阪万博について、一体どういうものなのか簡単に解説。
大阪万博というとかつて1970年に開催されたイメージが強いですが、来る2025年にも開催が決定。すでに多くの話題を集めています。
正式名称は日本万国博覧会で、大阪府にある人工島・夢洲(ゆめしま)で開催。公式での略称は大阪・関西万博なんですよ!
“いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマに掲げ、期間は2025年5月3日〜11月3日まで。
文化の発信から最新技術の展示などさまざま分野への影響が期待されおり、現在の試算によると約2兆円もの経済波及効果もあるとされています。
業種別!大阪万博の注目銘柄10選
そんな2025年の大阪万博だけど、開催に向けてすでに投資の分野でも注目度アップ!さまざまな銘柄が関連銘柄として人気を集めています。
そこでいよいよここから、実際に銘柄をチェック!
「物流・倉庫関連銘柄」「イベント関連銘柄」「鉄道・ホテル関連銘柄」「建設関連銘柄」「警備関連銘柄」の5つのジャンルごとにわけ、全10銘柄をご紹介していきます。
物流・倉庫関連銘柄
それではまずはじめに、物流・倉庫関連銘柄から。一見関係なさそうに感じるけど、この銘柄こそ大阪万博開催において重要ポイントなんですよ。
というのもこの分野の企業では、大阪万博が開催される夢洲に用地を持っているところも!そのため資材搬入などの拠点となるのでは?と注目度高めとなっています。
1. 株式会社上組(9364)
- 東証1部
- 時価総額2,715億円
- 2021年3月期売上高2682憶9000万円
- 2021年3月期営業利益944億4900万円
- PER(予)14.8倍/PBR0.8倍
株式会社上組は、物流事業をメインとして展開する企業。本社のある神戸はもちろん、北海道から九州まで、各地に拠点を構えています。
また国際物流も手掛けていることから、海外でも展開。中国やミャンマーなど複数国に拠点を置いているんですよ。
そんな同社だけど、大阪万博開発予定地の夢洲に用地を獲得済。かつて一部区画が売却された際に購入したとされていて、今後大阪万博に向けた開発に活用されると期待されています。
過去一か月の直近高値では2021年6月24日が2,372、同じく直近安値では2021年6月16日が2,133となっています(2021年7月13日現在)。
2. 横浜冷凍株式会社(2874)
- 東証1部
- 時価総額531億円
- 2020年9月期売上高1150憶2500万円
- 2020年9月期営業利益34億1200万円
- PER(予)22.1倍/PBR0.7倍
ヨコレイでおなじみの「横浜冷凍株式会社」。その名の通り神奈川県横浜市に本社を構えており、冷蔵倉庫事業・食品販売事業を手掛けています。
こちらもまた夢洲に用地を持っている企業であり、しかもすでに運用中。公式HP上でも、夢洲物流センターとして確認できるんですよ。
このことから大阪万博関連銘柄としても、注目企業となっています。
過去一か月の直近高値では2021年6月15日と16日が907、同じく直近安値では2021年7月9日が861となっています(2021年7月13日現在)。
イベント関連銘柄
万博といえば各国の展示が大注目。当然大阪万博でも展示などイベント分野に長けた企業は欠かせません。
ということでお次は、このイベント関連銘柄をご紹介していきます。
3. 三精テクノロジーズ株式会社(6357)
- 東証2部
- 時価総額152億円
- 2021年3月期売上高365憶3700万円
- 2021年3月期営業利益14億2300万円
- PER(予)13.8倍/PBR0.5倍
地元大阪に本社を構える「三精テクノロジーズ株式会社」。歌舞伎座などの舞台機構を手掛けるほか、遊戯機械や大相撲土俵などの特殊機構、さらには各種エレベーターまで実績豊富な企業です。
しかも同社では、万博での活躍歴アリ。1970年に開催された大阪万博(日本万国博覧会)において、その実力を発揮しています。
それだけに今回の大阪万博でも受注が増えるのではと期待されており、関連銘柄として注目されているんですよ。
過去一か月の直近高値では2021年6月29日が865、同じく直近安値では2021年7月9日が794となっています(2021年7月13日現在)。
4. 株式会社乃村工藝社(9716)
- 東証1部
- 時価総額980億円
- 2021年2月期売上高1077憶3600万円
- 2021年2月期営業利益48億8200万円
- PER(予)57.7倍/PBR2.2倍
1892年創業の老舗企業「株式会社乃村工藝社」。商業施設や文化施設などの展示分野で活躍している企業ですね。
こちらもまた1970年の大阪万博(日本万国博覧会)にて活躍した実績アリ。かつてテーマ館やパビリオンなどを手掛けていることから、人気の銘柄となっています。
2025年の大阪万博でも数多くの展示が予想されてるので、重要企業として要チェックでしょう。
過去一か月の直近高値では2021年7月6日が996、同じく直近安値では2021年7月9日が850となっています(2021年7月13日現在)。
鉄道・ホテル関連銘柄
続いては鉄道・ホテルの関連銘柄。現在はコロナ禍で下火の業界ですが、大阪万博ではたくさんの需要が期待されています。
国内需要はもとより、インバウンド需要の回復も見込めるとあって、こちらもまた注目度高めといえるでしょう。
5. 西日本旅客鉄道株式会社(9021)
- 東証1部
- 時価総額1.24兆円
- 2021年3月期売上高8981憶7200万円
- 2021年3月期営業利益-2455億4400万円
- PER(予)412.0倍/PBR1.4倍
「西日本旅客鉄道株式会社」といえば、東海道新幹線などでおなじみの企業。6000以上の車両数を誇り、日本を代表する鉄道会社のひとつですね。
またほかにもヴァインやホテルグランヴィアも展開しているんですよ。
大阪万博が開催されれば鉄道の利用客はもちろん、ホテルの宿泊客も大幅増加が見込まれることから、関連銘柄としても有力候補といえるでしょう。
過去一か月の直近高値では2021年6月15日が6,940、同じく直近安値では2021年7月1日が6,323となっています(2021年7月13日現在)。
6. 株式会社ロイヤルホテル(9713)
- 東証2部
- 時価総額124億円
- 2021年3月期売上高156憶3800万円
- 2021年3月期営業利益-97億9400万円
- PBR1.1倍
この業界で忘れちゃいけないのが、「株式会社ロイヤルホテル」。リーガロイヤルホテルでおなじみですの企業ですね。
1932年に設立された老舗企業であり、大阪に本社を置く地元企業であもあることから、大阪万博でも期待大!
今後コロナワクチンが普及にともない、大阪万博開催時には訪日外国人客の回復も見込まれることから、利用客の需要も増えていくでしょう。
過去一か月の直近高値では2021年6月15日が1,330、同じく直近安値では2021年7月7日と8日が1,195となっています(2021年7月13日現在)。
建設関連銘柄
大阪万博を開催するにあたって、建設業の活躍は必要不可欠!ということで続いては建設関連銘柄をごしょうかいしていきますよ。
7. 鹿島建設株式会社(1812)
- 東証1部
- 時価総額7,348億円
- 2021年3月期売上高1兆9071憶7600万円
- 2021年3月期営業利益1272億9800万円
- PER(予)9.2倍/PBR0.8倍
名だたる企業の中でも大手建設業である「鹿島建設株式会社」。1840年(天保11年)に創業という歴史ある企業ですね。
それだけに過去の実績も豊富で、あの青函トンネルや東京湾アクアライン、東京駅丸の内駅前広場などにも携わってきたんだとか。
万博ではパビリオンの建設など大規模な建設が必要とされるので、大阪万博での受注も期待されています。
過去一か月の直近高値では2021年6月14日が1,496、同じく直近安値では2021年7月2日が1,383となっています(2021年7月13日現在)。
8. 株式会社大林組(1802)
- 東証1部
- 時価総額6,631億円
- 2021年3月期売上高1兆7668憶9300万円
- 2021年3月期営業利益1231億6100万円
- PER(予)9.3倍/PBR0.7倍
「株式会社大林組」もまた、建設業の中でも大手とされる有名企業。鹿島建設よりは新しいものの、1892年創業の老舗です。
そんな同社だけど、実は万博での実績もアリ!筑波万博(国際科学技術博覧会)や愛知万博(2005年日本国際博覧会)、上海万国博(上海国際博覧会)などでの実績を持っているんですよ。
それだけに今回の大阪万博でも関連銘柄として人気となっています。
過去一か月の直近高値では2021年6月15日が933、同じく直近安値では2021年6月21日が869となっています(2021年7月13日現在)。
警備関連銘柄
多くの人が集まる大阪万博では、犯罪はもちろんテロなどの脅威を未然に防ぐ必要がありますよね。
そこで最後にご紹介していくのが、警備関連銘柄。安心安全な開催に欠かせないとして、こちらも要チェックとなっています。
9. セコム株式会社(9735)
- 東証1部
- 時価総額1.85兆円
- 2021年3月期売上高1兆358憶9800万円
- 2021年3月期営業利益1369億2500万円
- PER(予)21.4倍/PBR1.7倍
知らない人はいないほど有名な「セコム株式会社」。テレビCMでもおなじみの企業であり、知ってる・利用してるって人も多いんじゃないでしょうか。
法人向けだけでなく個人向けのサービスも展開しており、業界でも大手企業となっています。
しかも同社では、1970年の大阪万博(日本万国博覧会)での警備実績もアリ!豊富なノウハウを持つことから、大阪万博でも期待の星といえるでしょう。
過去一か月の直近高値では2021年6月15日が8,818、同じく直近安値では2021年7月9日が8,191となっています(2021年7月13日現在)。
10. 東洋テック株式会社(9686)
- 東証2部
- 時価総額104億円
- 2021年3月期売上高260憶円
- 2021年3月期営業利益6億9700万円
- PER(予)19.3倍/PBR0.5倍
こちらもまた名の知れた「東洋テック株式会社」。機械警備や施設警備など、幅色く活躍する企業ですね。
セコム同様に期待が集まるのはもちろんのこと、大阪に本店を構える地元企業であるのもポイント!
時価総額で見比べるとほかの大手警備会社と比べ小規模になってしまうものの、注目度は高めとなっています。
過去一か月の直近高値では2021年6月22日が1,016、同じく直近安値では2021年7月2日が966となっています(2021年7月13日現在)。
万博ムーブに乗り遅れるな!
今回は2025年大阪万博の注目銘柄をご紹介してきました。
オリンピックと並ぶ大規模イベントだけあって、多種多様な銘柄が注目されていますよね。
投資家にとってもアフターコロナの大阪万博は外せない存在なので、乗り遅れないよう今のうちからチェックしておいてくださいね!