投資をはじめるなら避けては通れない証券口座の開設。とはいえたくさんの種類があるので、実際につくるとなると「どこでつくればいいの?」「何が違うの?」と迷います。
私も最初に口座開設したときはそれぞれの違いがわからなくて、あれこれ調べたり苦労したんですよね…。
そこで今回は、同じように悩む投資初心者に向けて、マネックス・SBI・楽天の大手3社を徹底比較。わかりやすく違いやメリットなどを紹介していきたいと思います。
証券口座を比較するときのポイント
それでは最初に、証券口座を選ぶポイントについて。これがわからないとなにを基準に選べばいいかわからないので、要チェックです。
いろんなポイントがある中でも、今回ははじめて口座開設する人が参考にしてほしいものをピックアップ。これは実際に私が口座選びの参考にしたポイントでもあるので、しっかり確認して参考にしてくださいね。
取扱商品
証券口座を選ぶときになにより大切なのが、取扱商品です。証券会社によって取り扱っている金融商品に差があるので、自分がどんな投資をしたいかを決めてから選びましょう。
また同じ金融商品でも、取り扱っている数にも違いがあります。とっても簡単に例えると、つみたてNISAがA社は10本、B社は20本というように、差があるんですよ。取扱数が豊富なほうが選択の幅が広がるので、あわせてチェックしてくださいね。
手数料
証券会社では、それぞれ手数料が定められています。証券会社によって安いもの・高いものがあるので、要注意。高すぎるとそのぶんだけ損しちゃうので、なるべくお得なものを選ぶといいでしょう。
また手数料の中には定額コースなんかも設けられてるので、取引の数が多い人はあわせてチェック。初心者ならそこまで気にする必要はありませんが、ガッツリ投資するって人なら重要なポイントとなるはずです。
使いやすさ
はじめて証券口座をつくるなら、使いやすさもポイント。投資上級者ならあまり気にならないかもしれませんが、初心者にとっては見やすい画面やスマートフォンでの利用など、意外と大切なポイントです。
とくにスマートフォンでの利用に関しては、とっても重要。専用アプリの有無などは要チェックで、これだけで投資がぐっとお手軽な印象になるので、初心者こそ注目してみてくださいね。
マネックス・SBI・楽天!大手3社を徹底比較
それではいよいよ、証券会社大手3社を比較。今回は2020年1月現在の情報をもとに、マネックス証券・SBI証券・楽天証券の証券口座を比較しながら、それぞれどんなメリットがあるのか、どんな人に向いているのかなどなど、ご紹介していきますよ。
マネックス証券
1回の取引金額ごとに手数料が決まる【取引毎手数料コース】
取引金額 | 現物取引手数料(パソコン) | 現物取引手数料(スマホアプリ・携帯電話) | 信用取引手数料(パソコン・スマホアプリ・携帯電話共通) |
---|---|---|---|
10万円まで | 100円(税抜) | 100円(税抜) | 95円(税抜) |
10万円から20万円まで | 180円(税抜) | 180円(税抜) | 140円(税抜) |
20万円から30万円まで | 250円(税抜) | 250円(税抜) | 190円(税抜) |
30万円から40万円まで | 350円(税抜) | 350円(税抜) | |
40万円から50万円まで | 450円(税抜) | 450円(税抜) | |
50万円から100万円まで | 【成行注文】1000円・【指値注文】1500円 | 約定金額の0.1% | 355円(税抜) |
100万円から150万円まで | 【成行注文】約定金額の0.1%・【指値注文】約定金額の0.15% | 600円(税抜) | |
150万円から200万円まで | 800円(税抜) | ||
200万円以上 | 一律1000円(税抜) |
一日の取引合計額で手数料が決まる【一日定額手数料コース】
取引金額 | 手数料 |
---|---|
300万円まで | 2500円(税抜) |
600万円まで | 5000円(税抜) |
以降300万円増加につき | 2500円(税抜)ずつ増加 |
1999年に設立されて以来、大手ネット証券会社として名をはせてきたマネックス証券。米国株式の豊富さや、ワン株という1株から取引できる単元未満株の取り扱いなどが魅力です。
スマートフォンに対応したレイアウトや「マネックストレーダー 株式スマートフォン」などの専用アプリもあるので、使いやすさも抜群なんですよ。
また投資診断やアドバイスをくれるロボアドバイザーが2種類あるのもポイント。アドバイスをもとに自分で運用するマネックスアドバイザーと全自動で運用してくれるマネラップがあるので、目的に合わせて選べます。
国内株式の手数料はほか2つと比べてちょっと高めなものの、投資上級者でも満足できる高機能なツールがそろっているので、将来的にも長く使える証券口座といえるでしょう。
SBI証券
1回の取引金額ごとに手数料が決まる【スタンダードプラン】
取引金額 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 |
---|---|---|
5万円まで | 55円(税込) | 99円(税込) |
10万円まで | 99円(税込) | |
20万円まで | 115円(税込) | 148円(税込) |
50万円まで | 275円(税込) | 198円(税込) |
100万円まで | 535円(税込) | 以降5000万円まで385円(税込)。5000万円以上は0円 |
150万円まで | 640円(税込) | |
3000万円まで | 1013円(税込) | |
3000万円以上 | 1070円(税込) |
一日の取引合計額で手数料が決まる【アクティブプラン】
取引金額 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 |
---|---|---|
1日50万円まで | 0円 | 0円 |
1日100万円まで | 838円(税込) | 524円(税込) |
以降100万円増加につき | 440円(税込)ずつ増加 | 440円(税込)ずつ増加(5000万円以上は0円) |
2020年オリコン顧客満足度ランキングネット証券の1位を獲得したSBI証券。私もSBI証券を選びましたが、利用者の満足度が高いっていうのは、これから口座開設する人にとって重要ですよね。口座開設数も多いので、まさに「みんなが選んでる証券口座」といっても過言ではないでしょう。
そんなSBI証券ですが、手数料の安さやつみたてNISAなどの商品数が豊富なのがポイント。つみたてNISAだけでも153本もあるんですよ。さらにはTポイントが貯まる&使えるというSBI証券Tポイントサービスもあるため、よりお得に使えます。
また専用アプリも豊富で、「SBI証券 株 アプリ」や「かんたん積立 アプリ」などもあり、スマホからの利用にも便利です。
楽天証券
1回の取引金額ごとに手数料が決まる【超割コース】
取引金額 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 |
---|---|---|
5万円まで | 55円(税込) | 99円(税込) |
10万円まで | 99円(税込) | |
20万円まで | 115円(税込) | 148円(税込) |
50万円まで | 275円(税込) | 198円(税込) |
100万円まで | 535円(税込) | 385円(税込) |
150万円まで | 640円(税込) | |
3000万円まで | 1013円(税込) | |
3000万円以上 | 1070円(税込) |
一日の取引合計額で手数料が決まる【いちにち定額コース】
取引金額 | 手数料 |
---|---|
1日50万円まで | 0円 |
1日100万円まで | 943円(税込) |
1日200万円まで | 2200円(税込) |
1日300万円まで(以降100万円増えるごとに税込1100円追加) | 3300円(税込) |
SBI証券同様に安い手数料と豊富な商品数で人気の楽天証券。身近な存在の印象が強く、国内株式・FX・先物オプションができるスマートフォン専用アプリ「iSPEED」もあります。
そんな楽天証券最大の特徴といえば、楽天スーパーポイントが貯まる&使えるポイントプログラム。もちろん貯まったポイントは、楽天市場などでのお買い物にだって使えちゃいます。
また楽天銀行の口座を持っていれば、口座を提携するマネーブリッジも可能。ほか2つの証券口座と比べてミニ株ができないなどのデメリットはあるものの、それ以外は超優秀。とくに普段から楽天銀行や楽天カードを利用してる人にとっては、おすすめでしょう。
三者三葉のメリットあり!比較早見表
【50万円までの手数料一覧比較】
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
取引金額 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 | 現物取引手数料 | 信用取引手数料 |
5万円まで | 100円(税抜) | 95円(税抜) | 55円(税込) | 99円(税込) | 55円(税込) | 99円(税込) |
10万円まで | 99円(税込) | 99円(税込) | ||||
20万円まで | 180円(税抜) | 140円(税抜) | 115円(税込) | 148円(税込) | 115円(税込) | 148円(税込) |
30万円まで | 250円(税抜) | 190円(税抜) | 275円(税込) | 198円(税込) | 275円(税込) | 198円(税込) |
40万円まで | 350円(税抜) | |||||
50万円まで | 450円(税抜) |
【取り扱い一覧比較】
取り扱い | マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|---|
つみたてNISA | 149本 | 153本 | 152本 |
iDeCo | 26本 | 37本 | 32本 |
ロボアドバイザー | マネックスアドバイザー・マネラップ | ウェルスナビ | 楽ラップ |
それでは最後に、比較早見表をチェック。見比べてみると分かりやすいかと思いますが、こんなにも違うんですよね。そのためたとえば、以下のように選んでみるのもいいかもしれません。
- 初心者から上級者まで長く愛用したいならロボアドバイザーも複数あって高機能なマネックス証券
- 投資初心者だけどNISAやiDeCoをやりたいなら種類豊富で信頼度も高いSBI証券
- 楽天銀行や楽天カード愛用者でポイント制度などをお得に利用したいなら楽天証券
などなど、それぞれのメリットを押さえると、より自分に合った証券口座がわかりやすくなるでしょう。
もちろんこれはほんの一例ですが、手数料で選んだり、扱いやすさで選んだり、注目ポイントはたくさん。初心者向けのガイドを公開したり資料請求に対応してる公式サイトもあるので、より詳しく知りながら検討してみてくださいね。
目的に合わせた口座選びを!
今回は、マネックス・SBI・楽天のネット証券大手3社について比較してきました。一見似てるように感じても、実はそれぞれ特徴があるもの。各証券口座ごとに違うメリットがあったと思います。
証券口座開設は投資のスタートラインなので、しっかり選ぶのがなにより大切。とくに初心者にとっては、最初に使う口座になるので、今後の利用しやすさやモチベーションキープのためにも重要なんですよ。
ぜひ自分に合った証券口座を開設して、充実した投資ライフを目指してくださいね。