新型コロナウイルスの影響でなかなか思ったように株価の上がらない旅行・宿泊関連の銘柄。本来であれば夏の長期休暇に東京オリンピックにと期待してただけに、がっかりしてる投資家も多いんじゃないでしょうか。
でも、景気はいつか回復するもの。今のうちから先を見据えてチェックしていれば、いち早く動向に気付くことも、波に乗ることも可能なんです!
そこでこの記事では、新型コロナウイルス終息後に注目したい旅行・ホテル銘柄を日本株とアメリカ株それぞれご紹介。売上や営業利益はもちろん、企業の事業内容なども詳しく解説していきます。
業績が落ち込んでる今だからこそ、新型コロナウイルスの終息後に向けてじっくり吟味しておきましょう!
目次
日本国内の旅行関連銘柄19選
それではまず日本株から。東証やマザーズ、ジャスダックに上場してる旅行・宿泊関連の銘柄のうち、「ホテル」「チケット売買」「旅行代理店」「クルーズ旅行」「飛行機・鉄道」の5ジャンルに分けてご紹介していきます!
日本のホテル銘柄4選
まずは旅行に欠かせないホテルの銘柄からチェック!ここでは4つの有名銘柄をピックアップしています。
1. 株式会社帝国ホテル(9708 帝ホテル)
- 東証2部
- 時価総額1015憶7400万円(2020年7月22日時点)
- 2020年3月期売上545憶5800万円
- 2020年3月期営業利益31憶6000万円
- PER42.3214倍/PBR1.6781倍
ホテル御三家とも呼ばれる高級ホテル・帝国ホテルで有名な「株式会社帝国ホテル」。東京や大阪、上高地などに直営ホテルを構えていて、泊ったことがあるって人もいるんじゃないでしょうか。
そんな「株式会社 帝国ホテル」ですが、コロナ禍においてなんと黒字!3月期決算なので今後はまだわからないものの、実はホテル運営以外にも賃貸ビルやオンラインショップなどの事業を手掛け比較的に安定しているんです。
またホテルの立地的にもコロナ終息後に安定した集客が見込めるため、来年の東京オリンピックに向けて今後さらに安定していくことでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年6月23日が1,841、同じく直近安値では2020年7月20日が1,657となっています。
2. 株式会社ロイヤルホテル(9713 ロイヤルホ)
- 東証2部
- 時価総額129億1100万円(2020年7月22日時点)
- 2020年3月期売上376億100万円
- 2020年3月期営業利益-2億5700万円
- PBR2.51倍
リーガロイヤルホテルなどを運営する「株式会社ロイヤルホテル」。本社のある大阪を中心に、東京や京都、広島など11のホテルを運営しています。
近年コロナの影響で赤字へと転じてしまっているものの、積み重ねた歴史は本物。昭和7年に創業し、昭和10年には前進でもある新大阪ホテルを設立しました。
また関西でも有数のホテルだけあって、出資者も大手ぞろい。今まで一流を保ち続けた底力のある企業だからこそ、旅行やビジネス客層が戻るとともに赤字脱却できるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年6月22日が1,392、同じく直近安値では2020年7月3日が1,206となっています。
3. 京浜急行電鉄株式会社(9006 京急)
- 東証1部
- 時価総額4186億500万円(2020年7月29日)
- 2020年3月期売上3127億5100万円
- 2020年3月期営業利益294億8900万円
- PER27.0988倍/PBR1.5905倍
京急グループのメインであり、大手私鉄として有名な「京浜急行電鉄株式会社」。別名を京急として通勤通学の足として利用してる人も多いですよね。
それだけにどうしても鉄道事業のイメージが強いんだけど、実は同グループ内ではホテル事業も展開。駅チカでアクセス抜群の京急EXインやリゾート感覚が自慢のホテル、さらにはインバウンド向けのplat hostel keikyuまで、たくさんの種類があるんですよ!
またほかにも不動産事業やレジャー事業など複数あるため、コロナ禍においても安定して投資ができるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年6月30日が1,709、同じく直近安値では2020年7月27日が1,532となっています。
4. 株式会社西武ホールディングス(9024 西武HD)
- 東証1部
- 時価総額3260億5100万円(2020年7月29日)
- 2020年3月期売上5545億9000万円
- 2020年3月期営業利益568億2300万円
- PER72.6430倍/PBR0.8268倍
西武鉄道をはじめ伊豆箱根鉄道などを運営する「株式会社西武ホールディングス」。さっきの京浜急行電鉄株式会社同様に鉄道会社のイメージがありますが、こちらも旅行関連に強い企業です。
というのもあの有名なプリンスホテルズ&リゾーツを運営する株式会社プリンスホテルもグループ企業なんですよね。品川プリンスホテルやザ・プリンス 軽井沢といった50軒ものホテルを運営するほか、海外にもロンドンやシンガポールなど30軒もあるんですよ!
またほかにも八景島シーパラダイスや動物園、水族館を運営する株式会社横浜八景島や、ツアー予約ができる西武トラベルなども同一グループなので、コロナ終息後の需要も高くなるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月2日が1,212、同じく直近安値では2020年7月28日が1,013となっています。
日本のチケット販売銘柄2選
続いてはチケット販売関連の銘柄を2つご紹介。今回ご紹介するのはどちらも旅行全般に強い企業ではあるんだけど、とくに航空券や高速バスなどのチケット販売に強いので、さっそく見ていきましょう。
1. 株式会社アドベンチャー(6030 アドベンチャ)
- マザーズ
- 時価総額232億8600万円(2020年7月27日)
- 2019年12月期売上310億9500万円
- 2019年12月期営業利益10億2500万円
- PER63.6145倍/PBR15.8758倍
平成25年に旧称の株式会社サイバートラベルから社名を変更した「株式会社アドベンチャー」。航空券の比較販売をメインに行うサイト・スカイチケットを運営する企業です。
このスカイチケットでは宿泊予約にWiFiレンタルなどできるものの、やっぱり一番はチケット販売。航空券の販売では国内外問わず大手航空会社からLCCまで比較できますし、高速バスやフェリーの予約もできちゃうんですよ!
複数のサイトを利用する手間がかからないため、出張から帰省、観光まで幅広くカバー。コロナ終息後の主力となりえる存在です。
2. 株式会社エアトリ(6191 エアトリ)
- 東証1部
- 時価総額235億7500万円(2020年7月7日)
- 2020年9月期第2四半期売上153億円
- 2020年9月期第2四半期営業利益-6憶6000万円
- PBR2.55倍
「株式会社エアトリ」は、航空券のインターネット販売を中心に宿泊施設の比較などを行う旅行サイト・エアトリを運営している企業。旧称は株式会社エボラブルアジアで、2018年には株式会社DeNAトラベルを子会社化しました。
それだけに旅行サイトとしてのイメージが強いけど、やっぱり一番は航空券の販売。実はこのエアトリ、航空券のインターネット取扱額がNO,1なんだとか!
またほかにも複数の事業を展開。なかでも注目なのがインバウンド旅行者向けの事業で、キャンピングカーやWi-Fiレンタルを行う株式会社インバウンドプラットフォームや、民泊で有名なAirbnbと公式パートナーである株式会社エアトリステイなど、コロナ終息後の訪日需要に応えてくれるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年6月24日が1,439、同じく直近安値では2020年6月15日が1,110となっています。
日本の旅行代理店銘柄5選
お次は旅行予約に欠かせない、旅行代理店や予約サイトに関連する銘柄をチェック!同じような企業はたくさんあるけど、なかでも人気が高く注目の銘柄を5つご紹介していきます。
1. KNT-CTホールディングス株式会社(9726 KNTCT)
- 東証1部
- 時価総額265億9300万円(2020年7月7日)
- 2020年3月期売上3,853億円(3853億6200万円)
- 2020年3月期営業利益-16億800万円
- PBR1.45倍
大手旅行会社として名をはせる「KNT-CTホールディングス株式会社」。旅行代理店などでも有名な近畿日本ツーリスト株式会社と、バスツアーなど幅広く行うクラブツーリズム株式会社が経営統合して作られた会社です。
個人・団体の宿泊予約はもちろんのこと、航空券や鉄道切符の販売から交通機関と宿泊をセットにしたパッケージツアーまで、広く取り扱い。
また株式会社近畿日本ツーリスト北海道・東北・関東・関西・九州など国内旅行をカバーできるグループ会社も保有してることから、コロナ終息後の国内需要にもマッチできるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年6月8日が1,209、同じく直近安値では2020年7月3日が954となっています。
2. ベルトラ株式会社(7048 ベルトラ)
- マザーズ
- 時価総額149億5000万円(2020年7月7日)
- 2020年第1四半期売上7億8200万円
- 2020年第1四半期営業利益-2900万円
- PBR7.65倍
「ベルトラ株式会社」は、現地ツアーを予約できるサイト・VELTRAを運営する企業。旅行予約サイトはたくさんあるけど、オプショナルツアーに特化してるのは珍しいですよね。
4000社もの旅行会社と提携し150ヵ国に対応。ツアー内容も豊富で、世界遺産の観光ツアーはもちろんアウトドア系のツアーから文化体験できるツアーまでさまざまなんですよ。
まさらにはハワイやシンガポール、ロンドンなど海外拠点も複数構え、旅行をより充実させるものとして今後も注目できるでしょう。
3. 株式会社オープンドア(3926 オープンドア)
- 東証1部
- 時価総額329億7900万円(2020年7月27日)
- 2020年3月期売上49億円
- 2020年3月期営業利益15億円
- PER36.9317倍/PBR5.5808倍
「株式会社オープンドア」は、旅行サイトを一括比較できるトラベルコでおなじみの企業。ユーザーの要望を的確に満たす便利さで人気ですよね。
そんな株式会社オープンドアだけど、実はほかにも伝統工芸品を紹介するGALLERY JAPANや、トラベルコの多言語版ともいえるTravelkoなど、外国人ユーザーに特化したサイトがいっぱい。
とくにTravelkoでは、英語はもちろん韓国語や中国語など5言語で表示。2021年の東京オリンピックへ向けて、インバウンド旅行者の利用増加が期待できるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月2日が1,403、同じく直近安値では2020年7月27日が1,041となっています。
4. 株式会社エイチ・アイ・エス(9603 HIS)
- 東証1部
- 時価総額1125億1500万円(2020年7月7日)
- 2020年10月期第2四半期売上3443億5300万円
- 2020年10月期第2四半期営業利益-14億6900万円
- PBR1.05倍
言わずと知れた旅行会社「株式会社エイチ・アイ・エス」。旅行代理店が全国にあるので、実際に利用したことがある人も多いかと思います。
そんな「株式会社エイチ・アイ・エス」だけど、観光全般をカバーするグループ企業がいっぱい!たとえばクルーズ旅行専門の株式会社クルーズプラネットや訪日旅行客専門の株式会社ジャパンホリデートラベル、有名テーマパークを運営するハウステンボス株式会社など、たくさんあるんですよ。
旅行・宿泊関連に関わらず、多様性のある企業として、今後の発展も十分可能でしょう。
5. 株式会社旅工房(6548 旅工房)
- マザーズ
- 時価総額47億9100万円(2020年7月30日)
- 2020年3月期第3四半期売上272億6600万円
- 2020年3月期第3四半期営業利益4億7200万円
- PER15.4832倍/PBR3.4396倍
「株式会社旅工房」は、国内旅行・海外旅行共に手掛ける旅行会社。とはいえほかの企業と違い、コンシェルジュがいるのが大きなポイントです。
というのも「株式会社旅工房」では、利用客の目的や希望地、予算に沿ってコンシェルジュがオリジナルの海外旅行を提案してくれるんですよ!
自分好みにアレンジできるとあって、とっておきの日や記念日にも人気。ほかの旅行会社とは一線を画す新しいスタイルで、今後さらに注目となるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月13日が1,429、同じく直近安値では2020年7月29日が1,015となっています。
日本のクルーズ旅行銘柄2選
どんどん行きましょう!ということでここからは同じ旅行関連でもクルーズ旅行に関連する銘柄を2つご紹介しちゃいます。
1. 株式会社ベストワンドットコム(6577 ベストワン)
- マザーズ
- 時価総額18億6400万円(2020年7月7日)
- 2020年7月期第3四半期売上11億300万円
- 2020年7月期第3四半期営業利益-2500万円
- PBR2.69倍
「株式会社ベストワンドットコム」クルーズ旅行を専門に取り扱う企業です。
お手頃価格で船旅を叶えるベストワンクルーズはもちろん、新婚旅行客をターゲットにしたフネムーン、高級路線な船旅が魅力のファイブスタークルーズなど、さまざまな角度からクルーズ旅行をサポートしてるんですよ。
なかでもベストワンクルーズでは、乗船券からパッケージツアー、添乗員同行のツアーなど幅広い取り扱い。船旅というターゲットを厳選する企業だからこそ、新型コロナウイルスが落ち着けば今まで以上の上昇が見込めるはずです。
2. 日本郵船株式会社(9101 日本郵船)
- 東証1部
- 時価総額2394億3800万円(2020年7月27日)
- 2020年3月期売上1兆6683億5500万円
- 2020年3月期営業利益38億6960万円
- PER7.7548倍/PBR0.5218倍
名前からしてあまりクルーズ船のイメージのない「日本郵船株式会社」。どちらかといえば物流のイメージが強いけど、実は日本を代表する大型クルーズ船を所有する企業。あの日本籍船として最大の飛鳥IIを運航する郵船クルーズ株式会社の親会社なんですよ!
飛鳥IIといえば、コロナの影響を受けながらも根強いファン層が存在。終息さえすれば、特別な日の思い出に選ぶ人も多いでしょう。
また当然ながらこの企業では、クルーズ船以外の事業も充実。海上の物流を支える企業としても十分期待できるはずです!
過去一か月の直近高値では2020年6月30日が1,563、同じく直近安値では2020年7月27日が1,382となっています。
日本の飛行機・鉄道銘柄5選
旅行といえば交通手段も欠かせないもの!そこで日本銘柄の最後は、飛行機・鉄道関連の銘柄をピックアップ。空と陸それぞれの目線から、注目の2つをご紹介します。
1. 日本航空株式会社(9201 JAL)
- 東証1部
- 時価総額6387億1800万円(2020年7月27日)
- 2020年3月期売上1兆4112億3000万円
- 2020年3月期営業利益1006億3200万円
- PER12.3842倍/PBR0.5866倍
いわずと知れた日本を代表する航空会社「日本航空株式会社」。鶴のマークでおなじみのJALです。国内線でのグループ路線数127路線、国際線でのグループ路線数60路線を持ち、日本国内のみならず世界各地と繋がっています。
そんな「日本航空株式会社」ですが、航空会社の格付けで実質最高評価を受賞。ほかにもWiFiやスーツケースのレンタルを行うJALABCといった関連事業など、多角面から快適な空の旅を提供してくれるんですよ。
新型コロナウイルスの影響で現在の株価は下がってるものの、日本を代表する航空会社として強みアリでしょう!
過去一か月の直近高値では2020年7月16日が2,076.5、同じく直近安値では2020年7月27日が1,852.5となっています。
2. ANAホールディングス株式会社(9202 ANAHD)
- 東証1部
- 時価総額7531億500万円(2020年7月30日)
- 2021年3月期第1四半期売上1216億800万円
- 2021年3月期第1四半期営業利益-1590億6500万円
- PBR0.7010倍
日本航空株式会社と同じく日本を代表する航空会社の「ANAホールディングス株式会社」。航空関連の事業を中心に、人材派遣から不動産関連の事業まで幅広く手掛けています。
直近の決算発表で赤字に転落してしまったものの、これはやはり新型コロナウイルスの影響による減便や利用客の低下が原因。もとを正せば超有名な大企業なので、このままずっと赤字が続くとは考えにくいでしょう。
今後Go toトラベルキャンペーン利用の国内需要も高まるでしょうし、コロナが終息に向かうにつれて利用客が回復すれば経営状態も落ち着くはずです。
過去一か月の直近高値では2020年7月16日が2,613.5、同じく直近安値では2020年7月29日が2,213.5となっています。
3. 東日本旅客鉄道株式会社(9020 JR東日本)
- 東証1部
- 時価総額2兆3964億6900万円(2020年7月30日)
- 2021年3月期第1四半期売上3329億4600万円
- 2021年3月期第1四半期営業利益-1783億600万円
- PBR0.7962倍
旅行の交通手段として飛行機と並んで欠かせないのが鉄道ですよね!なかでも「東日本旅客鉄道株式会社」は、JR東日本として日本に欠かせない大企業です。
誰もが知ってる山手線から新幹線、特急列車に観光列車まで、首都圏はもちろん東日本全体の交通網を担います。またほかにもあの有名なICカードSuicaやTVCMでおなじみの大人の休日倶楽部なども「東日本旅客鉄道株式会社」ですね。
こちらもANAホールディングス株式会社同様に直近の決算で赤字になってしまったものの、首都圏の要だけあって回復する見込みは十分あるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年6月30日が7,613、同じく直近安値では2020年7月29日が6,638となっています。
4. 西日本旅客鉄道株式会社(9021 JR西日本)
- 東証1部
- 時価総額9377億3000万円(2020年7月29日)
- 2020年3月期売上1兆5082億100万円
- 2020年3月期営業利益1606億2800万円
- PER10.8478倍/PBR0.8652倍
東日本旅客鉄道株式会社と同じく日本の主要鉄道会社として知られる「西日本旅客鉄道株式会社」。西日本を支える重要な交通機関です。
東海道本線や山陰本線などの路線から山陽新幹線など、西日本在住でなくとも利用したことがあるって人も多いですよね。
また「西日本旅客鉄道株式会社」では、ホテルグランヴィアなどのホテル事業や関西地域で有名なICOCA電子マネーなども展開。生活に寄り添う事業形態で、より身近に感じられる企業です。
過去一か月の直近高値では2020年6月30日が6,140、同じく直近安値では2020年7月27日が5,020となっています。
5. 東海旅客鉄道株式会社(9022 JR東海)
- 東証1部
- 時価総額2兆9777億3000万円(2020年7月27日)
- 2020年3月期売上1兆8446億4700万円
- 2020年3月期営業利益6561億6300万円
- PER7.1787倍/PBR0.7461倍
鉄道会社の最後は「東海旅客鉄道株式会社」。通称・JR東海です。言わずと知れた東海道新幹線はもちろんのこと、東海道本線や中央本線など、多くのユーザーの交通機関として有名ですよね。
そんな「東海旅客鉄道株式会社」が注目の理由はいくつかあるんだけど、ひとつが東海道新幹線は京都などの日本を代表する観光地に欠かせないってこと。京都といえば国内外の観光客はもちろん、修学旅行の行き先としてもにぎわう地なので、コロナ終息後には旅行の足として利用客も増えるでしょう。
そしてもうひとつが、リニア新幹線こと中央新幹線ができるってこと。完成予定はまだまだ先だけど、国を挙げての一大プロジェクトでもあるので、完成が近づくにつれ注目度もさらに高まるはずです。
過去一か月の直近高値では2020年6月29日が17,030、同じく直近安値では2020年7月27日が14,075となっています。
日本の旅行関連システム銘柄1選
旅行関連銘柄といえばここまでご紹介してきたような業種が多いですが、縁の下の力持ちもたくさんあります!そこで日本銘柄の最後に、旅行関連システムの銘柄を1つご紹介します。
1. 手間いらず株式会社(2477 手間いらず)
- 東証1部
- 時価総額234億2000万円(2020年7月30日)
- 2020年6月期第3四半期売上12億6700万円
- 2020年6月期第3四半期営業利益8億8500万円
- PER31.1941倍/PBR7.0172倍
「手間いらず株式会社」は、ホテルや旅館などに予約システムなどの提供を行う企業。企業名の通り簡単に予約や顧客の管理ができると、導入しているところも多くあります。
具体的には複数の予約サイトが管理できるサイトローラーなど。実際にあのホテル椿山荘東京が導入したり、Booking.comからプレミアパートナーの認定を受けてるんですよ!
まさにこれからの旅行業を担う存在として欠かせない企業ですね。
過去一か月の直近高値では2020年7月13日が4,395、同じく直近安値では2020年7月29日が3,530となっています。
アメリカの旅行・ホテル銘柄16選
ここまで日本の旅行関連銘柄を見てきたけど、ここからはアメリカの銘柄をご紹介。さっきと同じく「ホテル」「チケット売買」「旅行代理店」「クルーズ旅行」「飛行機・鉄道」の5つのジャンルに分けてそれぞれ解説していきますよ!
アメリカのホテル銘柄3選
まずはアメリカのホテル銘柄からとくに注目の3つをピックアップ。いずれも世界的な企業なので、日本のコロナ終息前からすでに巻き返しが起こっています。
1. マリオット・インターナショナル(MAR)
- NASDAQ
- 時価総額279億7400万ドル(2020年7月28日)
- 2020年3月期売上46億8100万ドル
- 2020年3月期営業利益1億1400万ドル
- PER31.3317倍/PBR40.3272倍
アメリカのみならず世界中にホテルを構える大企業「マリオット・インターナショナル」。企業名を冠したマリオットホテルをはじめ、リッツカールトンホテルを運営しています。
ここまで聞けば投資家じゃなくても知っていますよね。日本国内にもたくさんのホテルがあるので、泊ったことがある人も多いでしょう。
それだけに運営するホテルの数も莫大で、世界で6500軒以上、アジア太平洋地域でも800軒ものホテルがあるんだとか。押しも押されぬ躍進で、コロナ終息後も安定した集客が見込めるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が94.75、同じく直近安値では2020年6月29日が80.26となっています。
2. ハイアットホテルアンドリゾーツ(H)
- NYSE
- 時価総額49億9900万ドル(2020年7月28日)
- 2020年3月期売上9億9300万ドル
- 2020年3月期営業利益500万ドル
- PER8.8978倍/PBR1.2905倍
こちらもかなり有名な「ハイアットホテルアンドリゾーツ」。マリオット・インターナショナル同様に世界をまたにかける大企業なので、知ってる人も多いと思います。
そんな「ハイアットホテルアンドリゾーツ」では、アメリカ各州をはじめ、ヨーロッパやアジアなど、世界中でたくさんのホテルを運営。日本国内においても東京・金沢・沖縄などに全20軒以上もあるんですよ!
またホテルのブランドも複数あって、日本でもなじみ深いハイアットリージェンシーからビジネスなどにも適したハイアットセントリック、重厚感のあるグランドハイアットなど、目的に合わせて選べます。
過去一か月の直近高値では2020年7月16日が54.28、同じく直近安値では2020年6月29日が46.81となっています。
3. ヒルトンワールドワイドホールディングス(HLT)
- NYSE
- 時価総額217億1500万ドル(2020年8月5日)
- 2020年第1四半期売上19億2000万ドル
- 2020年第1四半期期営業利益6800万ドル
- PER29.0715倍
ここまでご紹介してきた2つのホテルに並び有名な「ヒルトンワールドワイドホールディングス」。日本でもおなじみのヒルトンホテルを運営してる企業ですね。
それだけに運営してるホテル・リゾートの数は世界118か国に約6100軒!ブランドも複数抱え、私たちもよく知ってるヒルトン・ホテルズ&リゾーツから高級感漂うウォルドーフ・アストリア・ホテル&リゾート、余暇にぴったりのヒルトン・グランド・バケーションなどたくさんあるんですよ!
日本国内でも東京や大阪、沖縄などにホテルを構え、世界中から愛されるホテルといえるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が81.48、同じく直近安値では2020年7月14日が71.86となっています。
アメリカのチケット販売銘柄2選
旅行といえばいろんな交通機関を利用したり、現地で行われるイベントに参加したり、楽しいけれどいろんな準備が必要ですよね。そこでお次は、航空券やイベントといったチケット販売に関連する銘柄をご紹介しちゃいます!
1. アレジアントトラベルカンパニー(ALGT)
- NASDAQ
- 時価総額18億1800万ドル(2020年8月4日)
- 2020年第2四半期売上1億3330万ドル
- 2020年第2四半期営業利益-1億1330万ドル
- PBR2.0672倍
航空券のチケットに強い「アレジアントトラベルカンパニー」。名前の通り業種としては旅行会社にあるものの、航空券の取り扱いが便利なことからこの項目でご紹介しちゃいます。
そんな「アレジアントトラベルカンパニー」ですが、実は格安航空会社・アレジアントエアを運営!航空会社の運営会社ですから、航空券に強いのは当然ですね(笑)
このように手広い事業形態で運営されているので、コロナ終息後の安定も期待できるでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が119.74、同じく直近安値では2020年7月9日が100.10となっています。
2. イベントブライト(EB)
- NYSE
- 時価総額7億6801万ドル(2020年8月4日)
- 2020年第1四半期売上4908万6000ドル
- 2020年第1四半期営業利益-1億3711万4000ドル
- PBR1.7151倍
チケット販売はなにも旅券だけじゃありません。現地のイベントに参加したり、観光も欠かせませんよね。2つ目にご紹介する「イベントブライト」は、そんなイベントの情報を公開したりチケット販売を行う企業です。
とはいえ単にチケットを販売してるだけじゃありません。イベントの主催者側が自由に情報を投稿したりチケットの販売ができるんです!「イベントブライト」はそこにマージンを乗せて収入減にしているってわけですね。
まさにチケット販売の新しい形。主催する方もイベントに行く方もより気軽に利用できるとあって、今後さらに利用者が増えそうです。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が9.64、同じく直近安値では2020年7月30日が8.18となっています。
アメリカの旅行代理店銘柄3選
旅行に行くってなると一番最初に見るのが旅行代理店や予約サイトじゃないでしょうか。「どこに行こうか」「いくらかかるか」などなど、見ているだけでも楽しいですよね。
ということでここからは、そんな旅行代理店・予約サイト銘柄を3つご紹介していきます。
1. ブッキング・ホールディングス(BKNG)
- NASDAQ
- 時価総額696億9800万ドル(2020年7月28日)
- 2020年第1四半期売上22億8800万ドル
- 2020年第1四半期営業利益-3億900万ドル
- PBR11.8765倍
「ブッキング・ホールディングス」は、世界最大規模ともいわれる旅行会社。旅行予約サイトブッキングドットコムなどを運営する企業で、旧称はプライスラインです。
またその事業はかなり手広く、レンタカーの予約を行うレンタルカーズドットコムやレストラン予約を行うオープンテーブルなどさまざま。旅行・宿泊関連だけじゃなく、レジャーや外食など幅広い需要をカバーできるのが魅力ですね。
事業内容がどれも主力級なので、コロナウイルス終息後もさらなる成長を遂げるでしょう。
2. トリップアドバイザー(TRIP)
- NASDAQ
- 時価総額23億6835万ドル(2020年7月6日)
- 2020年第1四半期売上2億7800万ドル
- 2020年第1四半期営業利益-2700万ドル
- PER21.44倍/PBR2.31倍
「トリップアドバイザー」は、旅行の価格比較や口コミを掲載するウェブサイト・トリップアドバイザーを運営する企業。自身の体験談を投稿したり、口コミをもとに行き先を探したりできるんですよ!
日本でいう価格ドットコムや食べログの旅行版のようなイメージで、利用者もたくさん。2008年には日本語対応サイトも公開され、アメリカ本国だけでなく多くの国々で愛されてます。
しかもホテルや観光地だけでなく、レストランや航空券までなんでも比較&口コミ可能!旅行前に参考にしたいサイトとして、今後旅行需要が戻れば業績もよくなるでしょう。
3. エクスペディア・グループ(EXPE)
- NASDAQ
- 時価総額118億3102万ドル(2020年7月6日)
- 2020年第1四半期売上22億900万ドル
- 2020年第1四半期営業利益12億9400万ドル
- PER32.23倍/PBR3.13倍
「エクスペディア・グループ」は、ブッキングホールディングス同様に複数のグループを持つ巨大企業です。宿泊予約サービスを行うホテルズドットコムは日本語にも対応し、使ったことがあるって人もいるんじゃないでしょうか。
一般的な宿泊予約はもちろん、航空券、パッケージツアーなど取り扱いも豊か。個人の利用からビジネス利用まで、世界各国をカバーしてるんですよ。
またほかにもコテージやロッジなどバケーションレンタルを行うVRBOや、クルーズ旅行専門のExpedia CruiseShipCentersなどもグループに抱え、どんな旅行の形態にでも対応できるのが魅力でしょう。
アメリカのクルーズ旅行銘柄2選
旅行の中でも高級感があって特別なイメージの強いクルーズ旅行。ここからはそんなクルーズ旅行に関連した銘柄を2つピックアップ。どちらも世界的な大企業なので、さっそく見ていきましょう。
1. カーニバルコーポレーション&PLC(CCL)
- NYSE
- 時価総額100億4170万ドル(2020年7月28日)
- 2020年5月期売上7億4000万ドル
- 2020年5月期営業利益-41億7700万ドル
- PBR0.3991倍
「カーニバルコーポレーション&PLC」は世界最大規模といわれるクルーズ船運航会社。アメリカ国内のみならず世界中で優雅な船旅を提供しています。
そんな「カーニバルコーポレーション&PLC」では、複数のブランドを展開。クルーズ初心者にもおすすめのカーニバルクルーズラインから高級感あふれるプリンセスクルーズなどなど、行き先や目的に合わせて選べるんですよ。
ちなみにこちらは上場会社が2つになっている二元上場会社の形式になっており、アメリカのほかにロンドンにも本社があるので覚えておいてくださいね。
2. ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCL)
- NYSE
- 時価総額103億2300万ドル(2020年7月28日)
- 2020年3月期売上20億3275万ドル
- 2020年3月期営業利益-13億640万ドル
- PBR0.8725倍
クルーズ旅行で忘れちゃならないのが「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」。カーニバルコーポレーション&PLCに次ぐ大手の船会社です。
そんな「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」では、総トン数によって船をクラス分け。海上ホテルのような豪華さが魅力のオアシスクラス(22万トン)や、小さな港へも入港できるビジョンクラス(7~8万トン)などさまざまです。
また世界中に寄港地も持っているため、アメリカのみならず世界中からクルーズ旅行に行けるんですよ!
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が58.68、同じく直近安値では2020年7月10日が46.13となっています。
アメリカの飛行機銘柄4選
旅行といえば忘れちゃならないのが交通手段です!そこでお次は、アメリカの飛行機に関する銘柄を4つご紹介していきます。どれも日本人でもなじみのある銘柄ばかりなので、要チェックですよ!
1. ユナイテッド航空ホールディングス(UAL)
- NASDAQ
- 時価総額91億3100万ドル(2020年8月3日)
- 2020年6月期売上14億7500万ドル
- 2020年6月期営業利益-16億3700万ドル
- PBR0.6915倍
どれも大手航空会社ばかりだけど、まずは「ユナイテッド航空ホールディングス」から。
あのボーイング社の創始者であるウィリアム・ボーイング氏がボーイングエアートランスポートをつくったのが始まりで、その後名前や形態を変えながら現在の「ユナイテッド航空ホールディングス」になりました。
2010年にはコンチネンタル航空と合併。世界350か所以上の就航地を所有し、アメリカ国内の移動はもちろん、世界中の人々に利用されています。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が36.78、同じく直近安値では2020年7月10日が29.23となっています。
2. デルタ航空(DAL)
- NYSE
- 時価総額159億2700万ドル(2020年8月3日)
- 2020年6月期売上14億6800万ドル
- 2020年6月期営業利益-48億1500万ドル
- PBR1.0438倍
2010年にノースウエスト航空と合併し、その地位をより強固なものにした「デルタ航空」。年間約200万人もの利用客がいるという、アメリカの大手航空会社です。
そんな「デルタ航空」ですが、提携している航空会社を合わせると、1000以上の都市へ就航。アメリカ国内のみならず、世界各地へと展開しているんですよ。
現在はほかの航空会社同様に赤字となっていますが、コロナさえ落ち着けば大手の底力で本来の経営状況に戻るでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が28.88、同じく直近安値では2020年7月31日が24.43となっています。
3. アメリカン航空グループ(AAL)
- NASDAQ
- 時価総額56億5500万ドル(2020年8月3日)
- 2020年6月期売上16億2200万ドル
- 2020年6月期営業利益-24億8600万ドル
「アメリカン航空グループ」は、アメリカン航空を運営する企業。そしてそのアメリカン航空では、提携している航空会社を含めると毎日約14,250便、世界中1000の目的地へ就航しています。
また巨大グループ企業だけあって、利用客はもちろんグループ全体での従業員数も多め。なんと毎年90万人も雇用しているというから驚きです。
日本の企業ではあまり考えられないような規模ですが、大企業ゆえの安定感で、コロナ終息後の基盤もばっちりでしょう!
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が13.48、同じく直近安値では2020年7月31日が10.80となっています。
4. サウスウェスト・エアラインズ(LUV)
- NYSE
- 時価総額179億7300万ドル(2020年8月3日)
- 2020年6月期売上10億800万ドル
- 2020年6月期営業利益-11億2700万ドル
- PBR1.6345倍
アメリカの航空会社のなかでも「サウスウェスト・エアラインズ」は安さが魅力の格安航空会社です。日本でもよく耳にするLCCって呼ばれる形態の航空会社ですね。
そんな「サウスウェスト・エアラインズ」ですが、実はかなりの優良企業。格安航空会社でありながら、アメリカ同時多発テロで業界全体が経営悪化したときでも一時解雇などを行わなかったことで有名なんですよ!
またスイスのAir Transport Rating Agencyという格付けでは、世界で最も安全な航空会社のトップ10にも選定。コロナによる一時的な落ち込みはあるものの、今後さらに勢力を伸ばしていくことでしょう。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が36.10、同じく直近安値では2020年7月31日が30.24となっています。
アメリカの旅行関連システム銘柄2選
旅行といえばこれまで紹介してきたようなジャンルがメインに考えられがちだけど、実はIT系も重要なんです!ということで最後は、諸侯関連のシステムやソフトウェアなどの銘柄をご紹介します。
1. セーバーコーポレーション(SABR)
- NASDAQ
- 時価総額21億400万ドル(2020年8月4日)
- 2020年3月期売上6憶5897万7000ドル
- 2020年3月期営業利益-1億5141万1000ドル
- PBR2.2037倍
「セーバーコーポレーション」はもともとアメリカン航空がつくった企業。その後独立し、完全な別会社となりました。
そんな「セーバーコーポレーション」ですが、有名なのが企業名を冠した予約システム・セーバー(SABRE)。当初はアメリカン航空のためにつくったシステムでしたが、現在では世界的に有名なものとなっているんですよ!
航空会社に限らず旅行代理店まで数々のシステムを提供。業界では知らない人はいないほど有名な企業です。
過去一か月の直近高値では2020年7月15日が8.64、同じく直近安値では2020年7月27日が7.19となっています。
2. アジリシス(AGYS)
- NASDAQ
- 時価総額4億9303万7000ドル(2020年8月4日)
- 2020年3月期売上3965万8000ドル
- 2020年3月期営業利益-2693万8000ドル
- PBR6.8962倍
「アジリシス」はホスピタリティ業界専門にソフトウェアの提供を行っている企業。レストランやホテルの予約管理からPOSシステムという販売時点情報管理など、幅広くカバーしています。
もっと詳しくいうと、予約エンジンや予約管理はもちろん、文書管理に資産管理などなど。複数の製品を展開することで、「アジリシス」で統一管理ができちゃうんです。
利用客はもちろん経営者や従業員にとっても便利なシステムなので、今後さらにシェアが広がりそうです。
過去一か月の直近高値では2020年7月29日が22.00、同じく直近安値では2020年7月9日が16.18となっています。
今後の動向から目が離せない!
今回は新型コロナウイルス終息後に注目したい旅行・宿泊関連銘柄についてご紹介してきました。
現在はまだまだ新型コロナウイルスによる影響が強く、赤字転落している企業も多くありますが、終息したとなれば話は別。ここからさらなる盛り返しも十分期待できるでしょう。
ぜひ皆さんもこの機会にこういった旅行・宿泊関連銘柄に注目し、動向をよくチェックしてくださいね。