テンバガー銘柄ってなに?過去のテンバガー銘柄と探し方のポイント

まるで宝くじに当たったようなテンバガー銘柄。何かと話題にはなるものの、よくわからないって人もいるんじゃないでしょうか。

とくに投資をはじめたばかりの人にとっては、「テンバガー銘柄ってなに?」「どんな銘柄があるの?」「どうやって探すの?」などなど、疑問がいっぱいのはず。

そこでこの記事では、テンバガー銘柄について詳しくご紹介!過去のテンバガー銘柄はもちろん、探し方のポイントまで、徹底解説していきますよ!

テンバガー銘柄ってなに?

テンバガー銘柄っていっても、聞きなれない人もいますよね。私も最初はよくわからなくて困惑しました(笑)

そもそもテンバガー銘柄とは、短期的に株価が10倍以上上昇した銘柄ってこと。簡単にいえば大化けした銘柄のことで、テンバガー株とも呼ばれてます。

英語で書くとTen Baggerとなり、アメリカの投資家であるピーター・リンチ氏が株式用語として広めたました。

なんでテンバガーっていうかっていうと、これは野球から来てるもの。野球のスラングでは塁打=バガーといって、1塁打ならワンバガーです。つまりテンバガーとは10塁打ってことになります。

1試合で10塁打はありえないってくらいすごいことなんですが、ここから転じて「10塁打(テンバガー)を記録するほどすごいこと」って意味なんですよ。

過去3年にあったテンバガー銘柄

そんなテンバガー銘柄だけど、実際どんな銘柄があったのか。ここからは2017年~2019年までの過去3年であったテンバガー銘柄をいくつかご紹介していきます。

1. 株式会社アイケイ(2722)

  • 東証2部
  • 2017年5月31日時点の時価総額は82億4980万、前年の2016年5月31日時点の時価総額は16億9169万

まずは3年前の2017年のテンバガー銘柄から。

1つ目は企画から物流までを一貫して行う「株式会社アイケイ」。LBっていう化粧品ブランドからロコックスっていうフィットネスブランドまで、幅広く手掛けています。

マーケティングメーカーを掲げてるだけあって、多彩なデータを分析した商品開発やプロモーション力は抜群。今後さらなるグローバル展開へと更なる躍進中なんだとか。

引用元:TradingView

そんな「株式会社アイケイ」だけど、2017年1月4日の調整後終値は251.25だったものの2017年11月29日には3,150まで上昇し、約12倍に!その後の年末である2017年12月29日の調整後終値でも10倍近い2,140となっています。

2. サイバーステップ株式会社(3810)

  • 東証2部
  • 2017年5月31日時点の時価総額120億4612万、前年の2016年5月31日時点の時価総額は18億7731万

2017年2つ目のテンバガー銘柄は「サイバーステップ株式会社」。オンラインでクレーンゲームが遊べるクレーンゲームトレバや、人気キャラクターぐでたまを使ったさわって!ぐでたま~3どめのしょうじき~など、数々のゲーム開発を行う企業です。

技術を駆使することで、今までにないゲーム開発に取り組んでいるんですよ!

引用元:TradingView

2017年1月4日の調整後終値は400でしたが、2017年7月4日には7,450まで上昇!なんとこの時点で約18になりました。その後下がってはいるものの、年末である2017年12月29日の調整後終値でも2,575となっています。

3. 株式会社地域新聞社(2164)

  • ジャスダック
  • 2018年8月31日時点の時価総額は9億9186万、前年の2017年8月31日時点の時価総額は7億5957万

続いて2018年のテンバガー銘柄をご紹介。1つ目は販促コンサルティングを行う企業としてフリーペーパーへの広告掲載やDMの制作などを行う「株式会社地域新聞社」です。

自治体の支援もしていて、ハザードマップのポスティング作業など、幅広い業務をこなす企業なんですよ。

引用元:TradingView

そんな「株式会社地域新聞社」だけど、2018年1月4日の調整後終値は434だったものの2018年11月6日には5,000まで上昇し、約11倍に!また年末である2018年12月28日の調整後終値でも、10倍近い3,485となっています。

4. 株式会社ALBERT(3906)

引用元:株式会社ALBERT

  • マザーズ
  • 2018年12月28日時点の時価総額は397億5296万、前年の2017年12月29日時点の時価総額は33億3755万

2018年のテンバガー銘柄2つ目は、AIを活用したビックデータの分析などを行う「株式会社ALBERT」。あのトヨタ自動車やKDDIといった名だたる大企業への支援実績もある企業です。

いくつものデータを活用することで、AIアルゴリズムを構築。たとえば画像認識や需要予測といったシステムの開発までを手掛けています。

引用元:TradingView

2018年1月4日の調整後終値は1,322でしたが、2018年11月29日には16,680まで上昇し約12倍!年末である2018年12月28日の調整後終値でも10倍近い12,200となっています。

5. 株式会社ホープ(6195)

  • マザーズ
  • 2019年6月28日時点の時価総額は24億4241万、前年の2018年6月29日時点の時価総額は18億674万

最後は記憶に新しい2019年のテンバガー銘柄をご紹介。

1つ目は、「株式会社ホープ」。価格を抑えた新しい電力サービス・GENEWAT(ジェネワット)や、自治体向けの広告事業などを行う企業です。

またほかにも、自治体職員向けのメディア・ジチタイワークスや自治体の広報誌をアプリで読めるマチイロなども運営しているんですよ。

引用元:TradingView

2019年1月4日の調整後終値は225でしたが、2019年12月30日の調整後終値では3,220にまで上昇!この数字だけで比べると、約14倍となっています。

6. 株式会社レアジョブ(6096)

  • マザーズ
  • 2019年3月29日時点の時価総額は75億8404万、前年の2018年3月30日時点の時価総額は41億7477万

2019年のテンバガー銘柄2つ目は、「株式会社レアジョブ」。スカイプを利用したオンライン英会話・レアジョブ英会話で絶大な人気を誇る企業で、知ってる人もいるんじゃないでしょうか。

テンバガー銘柄が少なかったといわれてる2019年において、株式会社ホープ同様に爆上げを記録した銘柄ですね。

引用元:TradingView

2019年1月4日の調整後終値は225.25でしたが、2019年12月3日には2,915まで上昇し、約12倍に!また年末である2019年12月30日の調整後終値でも10倍以上となる2,612となっています。

共通点がある?次のテンバガー銘柄を探すポイント

このように毎年誕生するテンバガー銘柄だけど、いくつか共通点がありましたよね。そこで最後に、テンバガー銘柄の共通点や次のテンバガー銘柄を探すポイントについてご紹介していきます。

時価総額が低い銘柄

まずはこの時価総額が低い銘柄であること。具体的数字に関してはいろんな説があるんだけど、100憶円以下、300憶円以下、などといわれてます。

実際今回ご紹介した過去3年分のテンバガー銘柄を振り返ってみても、当時もしくはテンバガーを達成する前年の時価総額はいどれも10億円以下や100億円以下など少ないものでした

新興市場や東証2部

次は新興市場や東証2部であること。この新興市場っていうのはジャスダックやマザーズなどのことで、テンバガーの多くがこの新興市場で誕生しています。

またもうひとつの東証2部も中堅企業が多く、すでに安定してしまっている大企業ばかりの東証1部とは異なり、化ける可能性があるでしょう。

今回ご紹介した過去3年分のテンバガー銘柄では、4つが新興市場、2つが東証2部になっています

株価500円以下の銘柄

最後が株価500円以下の銘柄であること。この500円以下っていう数字には諸説ありますが、基本的には高すぎないものって覚えておいてください。

これはなぜかっていうと、すでに株価が高い企業の場合、安定した大企業であるか今後下がる可能性もあるからですね。

実際今回ご紹介したテンバガー銘柄では、5つが年始の時点で500円以下、残り1つも1000円台と株価の安いものでした

今後のテンバガー銘柄に期待!

今回はテンバガー銘柄についてご紹介してきました。

毎年誕生するテンバガー銘柄ですが、ポイントさえ押さえれば十分探せるもの。安く買って大きく儲けることだって夢ではないでしょう!

ぜひ皆さんもテンバガー銘柄の共通点やポイントを押さえて、今後のテンバガー銘柄を探してみてくださいね。