つい先日開催されたことで話題になったアメリカのFOMC。日本でもニュースで取り沙汰されているので、聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。
でもいったい、このFOMCとはどんなものなのか。ちょっとわかりにくいですよね。
そこで今回は、FOMCとはいったいなんなのか、注目される理由を含めてご紹介していきます。
FOMCとは?いったいどんなものなの?
そもそもFOMCとは、Federal Open Market Committeeの略称。日本語では連邦公開市場委員会と呼ばれるものです。
といってもこれだけだとわかりにくいので、順を追って解説していきますね。
まずアメリカにはFRB(Federal Reserve Board)というものがあります。これは日本語で連邦準備制度理事会と呼ばれ、中央銀行制度の最高意思決定機関のことです。
日銀と同じようなイメージといえばわかりやすいんじゃないでしょうか。
そしてそんなFRBが行う会合が今回のFOMCであり、政策金利や金融政策の方針など決定する重要な会合なんですよ!日本でも日銀の金融政策決定会合(MPM)が開催されていますが、これと同じですね。
FRBの理事7名と地区連銀総裁5名で構成され、年8回開催。開催されるたびにアメリカ国内はもとより世界中から注目を集めています。
FOMCが注目される理由は?
このように重要な会合であるFOMC。でも具体的に「何が重要なのか」「どうして注目なのか」が分かりにくいですよね。
そこでここからは、FOMCがなぜ注目されるのか、具体的な理由について解説していきます。
政策金利は景気を左右する
まずは政策金利の影響について。さっきもご紹介したとおりFOMCは政策金利などの方針を決定する会合ですが、この政策金利が景気に大きな影響を与えるんです。
一般的に政策金利を下げる利下げが行われると、景気が良くなったり株価が上がります。反対に政策金利を上げる利上げが行われると、景気が悪くなったり株価が下がります。
つまり、FOMCの決定によっては景気が悪化したり市場が変動するってこと。そのため多くの人が注目をしているんですよ。
アメリカの影響力
FOMCが注目を集めるのは、なにもアメリカ国内だけではありません。日本をはじめとした世界中で注目を集めています。
これはなぜかというと、アメリカの影響力が大きいから。そもそもアメリカは世界経済をけん引する存在ですが、それだけにアメリカの景気に影響を受ける国も少なくないんです。
たとえば日本でも為替の変動要因のひとつであり、ドル安になれば円高になりドル高になれば円安になるケースが多いとされています。
このように、FOMCの決定によってはほかの国々にも大きな影響が出る可能性もあることから、注意して見守る必要があるんですよ。
FOMCの動きを見逃すな!
今回は、FOMCとはいったいどんなものなのか、詳しくご紹介してきました。
ここまで解説してきたように、FOMCの決定は日本経済にも影響を与えかねません。決して遠い別の国のことではないんですよね。
それだけに、FOMCの動きは要チェック。みなさんもこの機会に、どんな決定がされるのか、それによって経済がどう変わるのか、今後注目してみてください。