織り込み済みってなに?株式投資でよく聞く「織り込み済み」を徹底解説

株式投資について学んでいるとよく耳にする「織り込み済み」って言葉。でもはじめて聞く人にとっては「いったいどんな意味?」と困惑しちゃいますよね。

私も最初はまったくわからなくて、「何を織り込んでるの?」なんて悩んだりもしました…(笑)

そこでこの記事では同じように悩む人に向けて、この織り込み済みとはいったいどんな意味なのか、織り込み済みだと株価はどう動くのかなどなど、詳しく解説していきます!

株式投資でよく聞く「織り込み済み」ってなに?

まずこの「織り込み済み」ってどういう意味なのか。なんとなくニュアンスは伝わるものの、実際ちゃんとわかってるかというと怪しいって人もいるはずです。

そもそも織り込み済みとは、株価に影響を与えそうなニュースなどがあっても、すでにその要因を反映してますよってこと。たとえば「予算に織り込み済みです」なんて言葉を使う機会があるけど、これも予算に反映されてますよって意味なので、使い方は同じです。

もっと具体的いうと、投資家たちが「今後良いニュースがでるだろう」と予測し買いが増えればニュースより先に株価は上がります。反対に「今後悪いニュースがでるだろう」と予測し売りが増えればニュースより先に株価下がります。

つまり事前の予測によってすでに株価が上下してるので、実際のニュースがでたときにはもう株価の変動は終わってるってことですね。

とはいえ流れに上手く乗るのは至難の業。さらっと書いちゃったけど、一般の投資家にとっては、好材料や悪材料の噂が耳に入った時点ですでに遅い可能性もあります

たとえば「ここの商品売れてるらしい!業績上がりそう!」と思って買ったとしましょう。しかし実際に業績が発表されても株価が変動しない…。これは、自分が買った時点ですでに織り込み済みだったからです。市場はもっと早く動いてたってことですね。

このように株式投資での織り込み済みは、株価の上下するタイミングが特徴的なので要注意。普通に考えれば良いニュースがでれば株価が上がり悪いニュースがでれば株価が下がるって思いますが、反対の動きをすることもあるので気をつけてくださいね。

サプライズとの違いとは?

同じく株式投資でよく耳にする言葉に、「サプライズ」ってのもあります。正直私はこの言葉を知ったとき、「サプライズ?プレゼントなの?」などなど混乱しました(笑)

このサプライズとは、誰も予測しなかったこと・もしくは予測を上回ったときの株価の変動のことです。みんなが知らなかった新製品が発表されたり、予測してたよりずっと業績がよかったり、ですね。

特徴としては、サプライズの場合急激に株価が変動しがち。簡単にいえば、みんな知らなかったからこそ急いで行動するので、大きく株価が変動するんです。

このように織り込み済みかサプライズかによって株価の動き方が変わるので、覚えておきましょう。

「織り込み済み」で株価が上下する原因とは?

そんな織り込み済みだけど、上の項目でも簡単にお話ししたとおり株価変動のタイミングがちょっと違います。良いニュースがでても株価が下がったり、悪いニュースがでても株価が上がったり、意外と複雑なんですね。

そこでここからは、なぜこのような動きをするのか、原因や仕組みについて詳しく解説していきます!

良いニュースがでてもなぜ株価が下がるのか

まずは良いニュースがでてるのに株価が下がる原因から。たとえば業績が良い企業だったり新製品を発表したのになぜか株価が下がることってありますよね。

これは好材料が株価に織り込み済みで、すでに上昇した後の状態だからです。そのためこれ以上の好材料がない限りは、下がるもしくは維持になる可能性が高いでしょう。

もっと簡単にいうと投資家たちが「ここの業績は良いだろう!」と予測し買っている状態ですね。実際に業績が発表されても、あとは利益確定して売りに出すだけなので、結果として好材料にも関わらず株価は下がりがちです

悪いニュースがでてもなぜ株価が上がるのか

反対に、悪いニュースがでても株価が上がる原因について。たとえば業績悪化や不祥事などの悪材料がでたのに、株価は上昇するケースがあります。これはさっきの反対で、悪材料が株価に織り込み済みで、すでに下降した後の状態だからです

簡単にいうと投資家たちが「ここは業績悪そうだな」と予測し売ってる状態ですね。すでに売られた後で下がりきってるので、実際に悪いニュースがでても株価はあまり影響を受けないんです

具体例を挙げるなら、戦争なんかもそうですね。戦争が起こる前には緊張状態が続きますから、実際に起こったときにはすでに織り込み済みのケースがあります。反対にテロなどの突発的なものは予測ができないので、急落する可能性も高いでしょう。

「織り込み済み」を見極めよう!

今回は株式投資で耳にする「織り込み済み」について詳しくご紹介してきました。

なかなか一般の投資家では難しいですが、織り込み済みかどうかを見極めることは大切なことです。これを間違えると高いときに買うことになったり、損をする可能性もあるんですよ。

投資するタイミングを知るうえで大事なので、この機会に見極める力を養ってくださいね!