マイクロプラスチックによる海洋汚染はもちろん、最近では新型コロナウイルスによって増えた不織布マスクのゴミなど、なにかと問題視されているプラスチック。
そんな中世界中で注目されているのが脱プラスチックです。日本国内でも、買い物袋やストローを廃止したり、いろんな取り組みが行われてますよね。
そこで今回は、そんな脱プラスチックに関連する銘柄をピックアップ。全9銘柄をそれぞれ詳しく解説していきますよ!
目次
環境への取り組み!脱プラスチック銘柄9選
それではここから、実際に脱プラスチックに関連する銘柄を見ていきましょう。業績からそれぞれの取り組みまで、具体的にご紹介していきます。
1. 日本食品化工株式会社(2892)
- 東証2部
- 時価総額96億円
- 2020年3月期売上高452憶6500万円
- 2020年3月期営業利益1100万円
- PER(予)13.7倍/PBR0.5倍
テレビCMなどでも見掛けることの多い「日本食品化工株式会社」。焼き肉のタレでおなじみの企業で、家庭向けの調味料などを多く手掛けています。
一見すると脱プラスチックが難しそうな業界に感じるけど、もちろん関連銘柄。というのも脱プラスチックへの取組みとして、リサイクルや省資源化に力を入れてるんだとか。
実際に再資源化を目指したり、包装フィルムを薄くする工夫でプラスチックの使用量を減らしているんですよ。
過去一か月の直近高値では2021年1月6日が2,000、同じく直近安値では2020年12月25日が1,839となっています(2021年1月25日現在)。
2. 大王製紙株式会社(3880)
- 東証1部
- 時価総額3,228億円
- 2020年3月期売上高5464憶3300万円
- 2020年3月期営業利益306億2900万円
- PER(予)22.3倍/PBR1.4倍
日本有数の製紙企業として名を馳せる「大王製紙株式会社」。トイレットペーパーなどでよく見掛けるエリエールもこの企業です。
そんな同社だけど、なかでも今回注目したいのがエリプラペーパーってもの。これは高密度厚紙っていう頑丈な製品で、マドラーなどにも代用できるんだとか。
またほかにも、耐水性・耐油性に優れたエリプラ+も発売。これによりお弁当容器などにもプラスチック製品の代わりに利用できるんですよ。
過去一か月の直近高値では2021年1月8日が2,133、同じく直近安値では2020年12月25日が1,904となっています(2021年1月25日現在)。
3. レンゴー株式会社(3941)
- 東証1部
- 時価総額2,147億円
- 2020年3月期売上高6837憶8000万円
- 2020年3月期営業利益412億2700万円
- PER(予)7.7倍/PBR0.7倍
段ボールなどをはじめ、紙製品でおなじみの「レンゴー株式会社」。こちらの企業では脱プラスチックに向けて、環境に優しい製品作りを行っています。
たとえば一見プラスチック製のようなセロファンは、実はビスコースっていう木材パルプを原料としたもの。
またほかにスクラブ洗顔などにも使用できるビスコパール®も環境にやさしいのが特徴で、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて積極的に取り組んでいるんですよ。
過去一か月の直近高値では2020年12月29日が904、同じく直近安値では2021年1月5日が842となっています(2021年1月25日現在)。
4. 株式会社カネカ(4118)
- 東証1部
- 時価総額2,332億円
- 2020年3月期売上高6015憶1400万円
- 2020年3月期営業利益260億1400万円
- PER(予)23.3倍/PBR0.7倍
“カガクでネガイをカナエル会社”でおなじみの「株式会社カネカ」。塩化ビニル樹脂やコエンザイムQ10を手掛けることで有名な企業です。
そんな同社だけど、もちろん脱プラスチックにも取組み中。具体的には自然界で分解されるカネカ生分解性ポリマーPHBH®を作っているんだとか。
実際、今回ご紹介してる株式会社資生堂の化粧品容器としても採用。ほかにもコンビニエンスストア大手のセブンイレブンではセブンカフェのストローなど、続々と採用されているんですよ。
過去一か月の直近高値では2021年1月13日が3,715、同じく直近安値では2021年1月6日が3,455となっています(2021年1月25日現在)。
5. 株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188)
- 東証1部
- 時価総額9,501億円
- 2020年3月期売上高3兆5805憶1000万円
- 2020年3月期営業利益260億1400万円
- PBR0.8倍
素材・機能商品・ヘルスケアの3本柱で事業展開してる「株式会社三菱ケミカルホールディングス」。健康装置や建築資材、スポーツ用品などなどたくさんの分野で活躍してる企業です。
そんな同社だけど、脱プラスチック関連では自然界で分解されるという生分解性プラスチックBioPBS™を展開。実際に京浜急行電鉄株式会社などの運営施設でこのBioPBS™を使用したストローが使われているですよ。
私たちが普段使用していたプラスチック製品の代替品として、今後さらに活躍の場が広がっていきそうですね。
過去一か月の直近高値では2021年1月22日が732.7、同じく直近安値では2020年12月28日が608.7となっています(2021年1月25日現在)。
6. 株式会社資生堂(4911)
- 東証1部
- 時価総額2.68兆円
- 2019年12月期売上高1兆1315憶4700万円
- 2019年12月期営業利益1138億3100万円
- PBR5.8倍
化粧品でおなじみの「株式会社資生堂」。ドラッグストアなどでも見かけることが多く、知らない人はいないってほど有名な企業ですよね。
そんな同社だけど、パッケージをリユースするLoopにパートナー企業として参加。これによりプラスチックゴミの削減を目指せるんだとか。
またほかにも4番の株式会社カネカでご紹介したとおり、共に環境に優しい容器の開発。脱プラスチックに積極的に取り組んでいるんですよ。
過去一か月の直近高値では2021年1月4日が7,316、同じく直近安値では2021年1月13日が6,517となっています(2021年1月25日現在)。
7. 株式会社ミダック(6564)
- 東証1部
- 時価総額404億円
- 2020年3月期売上高52憶1300万円
- 2020年3月期営業利益14億9500万円
- PER(予)47.7倍/PBR8.1倍
廃棄物処理に強い「株式会社ミダック」。産業廃棄物の運搬から中間処理、最終処分までを手掛けるほか、店舗などの一般廃棄物なども取り扱っています。
それだけに脱プラスチック銘柄としても注目され、適切な処理を行うことで、環境保全に取り組んでいるんですよ。
実際、優良産廃処理業者認定制度では優良認定も受けるなど、これまでの企業とは違う形で社会や環境に貢献しています。
過去一か月の直近高値では2020年12月25日が3,265、同じく直近安値では2021年1月4日が2,910となっています(2021年1月25日現在)。
8. 株式会社トランザクション(7818)
- 東証1部
- 時価総額297億円
- 2020年8月期売上高184憶7200万円
- 2020年8月期営業利益28億200万円
- PER(予)17.6倍/PBR3.0倍
数多くの雑貨を手掛ける「株式会社トランザクション」。会社のノベルティといったカスタム雑貨から自社のオリジナル雑貨まで取り扱っています。
なかでも今回注目したいのが、エコバッグ。子会社の株式会社トレードワークスが手掛けるオリジナルブランドMOTTERUのエコバッグは、レジ袋廃止に向けて人気が高まっているんだとか。
実際あのグッドデザイン賞を受賞したほか、雑誌などでも紹介された経歴もあり。後さらに注目されていくでしょう。
過去一か月の直近高値では2021年1月13日が1,065、同じく直近安値では2020年12月29日が911となっています(2021年1月25日現在)。
9. 中央化学株式会社(7895)
- ジャスダック
- 時価総額122億円
- 2020年3月期売上高480憶3400万円
- 2020年3月期営業利益11億700万円
- PER(予)8.7倍/PBR1.6倍
プラスチック製の食品容器などを手掛ける「中央化学株式会社」。要の事業がプラスチック製品という真逆の企業だけど、脱プラスチック関連銘としても有名です。
というのも同社では、食品容器のリサイクルに注力。ベンチなどに生まれ変わるマテリアルリサイクルから、再度食品容器として生まれ変わるケミカルリサイクルなどに力を入れているんだとか。
またほかにも食品容器を薄く軽量化することでゴミの量を減らすなど、さまざまな角度から脱プラスチックへ向けて取り組んでいるんですよ。
過去一か月の直近高値では2021年1月18日が671、同じく直近安値では2020年12月25日が549となっています(2021年1月25日現在)。
脱プラスチック銘柄はこれからも注目大!
今回は脱プラスチックに関連した銘柄をご紹介してきました。業種は違うものの、それぞれ脱プラスチックに向けてたくさんの取り組みをしていましたよね。
プラスチックを断つことはなかなか難しいけど、この取り組みはまだまだはじまったばかり。今後さらに環境にやさしい社会づくりが進んでいくはずです。
ぜひみなさんもこの流れに乗り遅れないよう、銘柄や最新ニュースをチェックしてみてくださいね!