株価指数とは?覚えておきたい代表的な株価指数を徹底解説!

ニュースや新聞などで何かと見聞きする「株価指数」。ニューヨークダウがどう~とか、名前だけなら知ってる人も多いんじゃないでしょうか。

この株価指数は投資を始めるうえでとっても基本的なものなんですが、初心者にとってはなかなかわかりにくいもの。実際私も最初の頃は、名前以外よく知りませんでした…(笑)

そこでこの記事では、そんな株価指数についてご紹介。いったいどんなものなのか、どんな種類があるのかなどなど、詳しくお伝えしていきます。

株価指数ってなに?

投資をするうえで欠かせない株価指数。でもそもそも株価指数っていったい何なのでしょうか。簡単にいうと株価指数とは、株式市場がどんな動きをしているか知るための指標のことです

日経225やTOPIX、ダウ平均株価などいろんな種類があり、取引所の全銘柄もしくは選出された複数の銘柄を対象に、株価の動きを数値化して表しています。

株取引はもちろん、投資信託や先物取引など幅広く活用されるので、まさに投資をするうえで欠かせない存在なんですよ。

ちなみにこの数値を出すための計算方法もいくつかあって、株価の平均値で計算する「株価平均型」や、時価総額から計算する「時価総額加重平均型」などなどさまざま。

そのため「株価指数が上がった=個別銘柄が上がった」という単純なものではないので要注意。あくまで株価指数は、株式市場の動きを総合的に知るためのものと認識しておいてくださいね。

要チェック!代表的な7つの株価指数

そんな株価指数だけど、さっきもお伝えした通り種類はたくさん。日本の株式だけじゃなく、アメリカなどの海外の株式にも存在してるんですよ。

そこでここからは、覚えておきたい代表的な株価指数を7つご紹介。それぞれ一体どんなものなのか、特徴などを踏まえながら詳しく解説していきます。

1. 日経225(日経平均)

日本の株価指数としてとくに有名なのが、日本経済新聞社が発表してる「日経225(日経平均)」。東京証券取引所第一部に上場してるもののうち、代表的な225銘柄から平均値を計算されているので、名前に225ってついてるんですね!

ちなみにかつては15秒ごとでしたが、2017年からは5秒ごとに算出・公表されています

構成銘柄はバランスなども考えながら定期的に見直しや入れ替えが行われ、自動車や銀行、食品、建設などなど業種ごとにさまざま。2020年3月現在では東京電力ホールディングスやNTTドコモ、トヨタ自動車などそうそうたる銘柄です!

さすが代表的な225銘柄が選ばれるだけあって、誰もが知ってる大企業ばかりが名を連ねているんですよ。

2. TOPIX(トピックス)

日経225と同じく日本の株式指標として注目したいのが、この「TOPIX(トピックス)」。東証株価指数と呼ばれるもので、Tokyo stock price indexを略してTOPIXとなっています。

日経225とは違い、東京証券取引所第一部に上場してる全銘柄で構成され、東京証券取引所が1秒ごとに時価総額から算出・発表。構成銘柄数が多いぶん市場全体の動きを総合してるといわれてますが、時価総額で計算されるので大型株の値動きに影響されやすいのも特徴のひとつです。

またTOPIXには、「TOPIX Core30」「TOPIX Large70」「TOPIX Mid400」「TOPIX Small」「TOPIX Small500」「TOPIX 100」「TOPIX 500」「TOPIX 1000」という、銘柄ごとにわかれた8つの区分が存在してるのもポイント。この7区分を総じて、TOPIXニューインデックスシリーズと呼ばれてるんですよ。

3. TOPIX Core30(トピックス コア30)

上の項目でもちょっとご紹介しましたが、「TOPIX Core30(トピックス コア30)」はTOPIXニューインデックスシリーズのひとつ。8区分のなかでもとくに注目してほしい株価指数です。

東京証券取引所第一部に上場してる全銘柄のうちから、時価総額や流動性が高い30銘柄で構成。そのため誰もが見たことのある有名企業がほとんどなんですよ。

ちなみにこの構成銘柄は年1回、毎年10月に見直しされ、2020年3月現在では日本たばこ産業やキヤノンといった大手企業が組み込まれています。

4. 東証マザーズ指数

主にベンチャー向けとされ、成長企業を中心とした株式市場である東証マザーズ市場。そんな東証マザーズ市場に上場してる普通株式全銘柄を対象に、東京証券取引所が算出・公表してるのが「東証マザーズ指数」です

東証マザーズでは東証一部などへの上場を目指す企業も多く、そのぶん値動きも激しいのが特徴。実際2020年3月現在では、人気フリマアプリのメルカリや、クラウドソーシングのランサーズなども名を連ねてます。

また大企業とは異なり資本も少ないので、リーマンショックのような不測の事態には弱め。景気がよければ勢いよく上昇するものの、景気が悪くなると一気に指数が下がる可能性もあるので、注意が必要でしょう。

5. ダウ平均株価

ニューヨークダウなどとも呼ばれる「ダウ平均株価」。アメリカの有名な株価指数のことで、投資未経験の人でも名前を聞いたことはあるんじゃないでしょうか。

さまざまな業種の中から選ばれた30銘柄で構成され、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表。それだけに構成銘柄はアメリカ経済を代表するような大企業ばかりで、2020年3月現在ではアップルやマイクロソフト、コカ・コーラなどが組み込まれています。

またこのダウ平均株価はその名の通り株価の平均値を表すものなので、個別の銘柄によって影響が大きくでるのが特徴。つまり、株価の高い銘柄によって平均値も上がるってことですね。

6. S&P500

ダウ平均株価と同様にアメリカの株価指数として有名なのが、この「S&P500」。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表しています。

これだけだとダウ平均株価と同じように感じますが、まったくの別物。S&P500ではニューヨーク証券取引所・NYSE American・NASDAQに上場している銘柄のうち、500銘柄から構成されてるんですよ

ちなみに500銘柄といってもいずれも大企業。2020年3月現在ではアップルやアマゾンなど、日本でも有名な世界的企業が名を連ねてます。

算出方法も平均値ではなく時価総額で計算されるので、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいのが特徴。これはTOPIXなどと同じですね。

7. NASDAQ(ナスダック)総合指数

同じくアメリカの株価指数として忘れちゃいけないのが「NASDAQ(ナスダック)総合指数」。アメリカのNASDAQに上場してる全銘柄を対象に、算出・公表されているものです

全銘柄を対象ってことで、構成銘柄は約3000以上。時価総額で計算される時価総額加重平均型で算出されてます。

ちなみにこのNASDAQとは、全米証券業協会(NASD)が運営してるもので、もともとはベンチャー企業向け。とはいえ近年ではアップルやフェイスブックなどの大手企業も続々と上昇し、総合してインターネットやハイテク関連が多いのが特徴なんですよ

株価指数は投資の基本!

今回は株価指数とその種類について詳しくお伝えしてきました。日本の株価指数はもちろん、アメリカの株価指数など、いろんな種類がありましたよね。

種類が多くて最初はちょっと混乱しちゃうけど、どれも投資をするうえでは基本中の基本!これさえ覚えておけば、国内外問わず株式投資や投資信託を始めるときに役立つはずです。

今までなんとなくしか知らなかった人も、この機会にしっかり覚えて、今後の投資に活かしましょう。