リスクが低い!ビットコイン積立投資のメリット・デメリット

ビットコインの積立投資とは

ビットコインの積立投資とは、自分が決めた一定の金額で毎月ビットコインの購入を行う投資方法です。

銀行口座から自動引き落としや自分で買う方法などがあります。

ビットコインの価格がある程度上昇して利益が生じた場合には、積み立てたビットコインを好きなタイミングで売却できます。

鈴木さん

自動引き落としで積み立てができるのは手軽でいいわね。

高橋さん

積立投資にはメリットとデメリットがあります。しっかり理解してから始めましょう。
積立投資とは?初心者にオススメの理由とメリット・デメリット

ビットコイン積立投資の3つのメリット

ビットコインの積立投資には以下のような3つのメリットがあります。


・少額から資産運用できる
・資産運用に費やす手間を省ける
・価格変動のリスクを軽減できる

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

1. 少額から資産運用できる

積立投資はまとまった資金を一気に投資せずに、少しずつ積み立てていく投資手法です。

少しづつというのがポイント。

つまり積立投資は、投資金額が少額からスタート可能です。気軽に始めることができて、長く資産運用を行うことが期待できるでしょう。

鈴木さん

投資ってまとまったお金が必要なイメージがあるけど、積立投資なら気軽に始めることができるわね。

高橋さん

積立投資は少額ずつ確実に行うことができるので、あえて積立投資を選ぶ人もいるよ。

2. 資産運用に費やす手間を省ける

株式投資やFXの場合には、自分自身で銘柄を選択したり売買を行ったりと、資産運用を行うためにある程度の時間を必要とします。

しかし、積立投資の場合には最初に積み立てていく金額の設定を行った後は、翌月以降の購入は銀行口座からの自動引き落としによって行われるため、資産運用に費やす手間を省くことができるでしょう。

鈴木さん

自動引き落としなら、購入するのを忘れてしまうこともないわね。

高橋さん

最初の設定を行った後は、自分の決めた貯蓄額や利益が出るまであとは放っておくだけだから簡単なんだよ。

3. 価格変動のリスクを軽減できる

積立投資はドルコスト平均法という手法が用いられています。

ドルコスト平均法とは、一定の金額ずつ積み立てを行うため、ビットコインの価格が低い時には購入量が多く、価格が高い時には購入量が少なくなります。

資産運用は君に決めた!リスクを抑えたドルコスト平均法とは

そのため、一定量を購入する場合よりも平均単価を下げることができるため、価格変動のリスクを軽減することが期待できるでしょう。

鈴木さん

ビットコインは価格変動が大きすぎて、高値掴みをするのが怖いのよね。

高橋さん

だからこそドルコスト平均法の積立投資なんだ。高値で買ってしまうリスクをさけることができるんだよ。

ビットコイン積立投資2つのデメリット

ビットコインの積立投資には以下のような2つのデメリットがあります。


・元本割れのリスクが存在する
・大きな利益は期待できない

それぞれのデメリットについて見ていきましょう。

1. 元本割れのリスクが存在する

積立投資で価格変動のリスクを抑えることができると言っても、まったくリスクが無いというわけではありません。

銀行預金以外の資産運用は、すべて元本割れのリスクが存在しています。

また、積立投資の場合には、価格変動が下落し続けている場合には高値掴みを繰り返してしまうことになるため、リスクを抑えるどころか買い続けてしまうことによってマイナスを増やしてしまうことになるでしょう。

鈴木さん

積立投資が完璧というわけではないのね。

高橋さん

状況によっては積立投資が不利になる場合もあるから注意が必要だね。

鈴木さん

ビットコインの場合はどうなんですか?

高橋さん

ビットコインは2013年から2018年までずっと価格があがっているよ。基本的に1年以上も続けている人はどのタイミングでスタートしても利益がでているよ。

鈴木さん

すごいですね。ただそれでも、暴落や暴騰もあるのでタイミングは大切ですね、

2. 大きな利益は期待できない

積立投資はドルコスト平均法を利用して、ビットコインの価格変動による高値掴みのリスクを回避し、平均取得単価を下げることが目的です。

そのため、市場価格と平均取得単価が大きくかけ離れることが少なくなり、その分大きな利益を得ることが期待できなくなってしまうでしょう。

鈴木さん

ビットコインはせっかく価格変動が大きいのに利益が少なくなるのはもったいないなぁ…。

高橋さん

リスク分散するためだね。ただそれでも、他の金融商品と比べると値上がりはすごいものがあるよ。

ビットコイン積立投資のシュミレーション

鈴木さん

実際に2017年に積立投資をしていたらどうなっていたかみてみたいですね。

高橋さん

じゃあちょっとシュミレーションしてみよう!
ビットコイン積立投資条件
・購入日:毎月1日
・購入額:1万円
・価格:ビットフライヤー現物参照

それでは、下記が実際のシュミレーションになります。

購入日
(2017年)
価格
(日本円)
購入数
(BTC)
1/1 118,000 0.0847
2/1 112,000 0.0892
3/1 142,000 0.0704
4/1 122,000 0.0820
5/1 160,000 0.0625
6/1 227,000 0.0370
7/1 277,000 0.0361
8/1 315,000 0.0317
8/1 315,000 0.0317
9/1 535,000 0.0187
10/1 487,000 0.0205
11/1 760,000 0.0132
12/1 1,233,000 0.0081
2017年 0.5541

結果として、投資額は12万円で0.5541BTCになります。

実際に日本円で換算した時のリターンをみてみましょう。

2018/1/1のBTC価格は約166万円となり、日本円換算で約91万円。リターンは約7.6倍。

2018/1/15のBTC価格は約130万円となり、日本円換算で約72万円。リターンは約6倍。

2018/2/1のBTC価格は約95万円となり、日本円換算で約50万円。リターンは約4.2倍。

鈴木さん

2018年1月はコインチェックのハッキング問題などもあり、大暴落したにもかかわらず、数倍の結果になっているなんて……すごいですね!

高橋さん

そのとおりなんです。もしこれが12月後半に12万円を一回で購入しているとマイナスになっているんですよね。リスク分散できるのがビットコイン積立投資のいいところです。

ビットコインの積立投資を行える取引所は2つ

ビットコインの積立投資を行える取引所は以下の2つです。それぞれの特徴について見ていきましょう。

Zaifでビットコイン積立投資

Zaifでの積立投資は、毎月最低1000円以上、1000円単位で最大100万円の範囲で積立金額を設定し、銀行口座の登録を行えば積立投資を始めることができます。

bitFlyerでビットコイン積立投資

bitFlyerでの積立投資は、日付指定や曜日指定、隔週指定や毎日購入など4つのパターンから選択します。

最低購入金額は1000円以上、最大1日20万円となっていますが、銀行口座からの自動引き落としではなく、クレジットカードからの定期購入になります。

鈴木さん

bitFlyerの方が選択できる積立方法が豊富なんだね。

高橋さん

でも積立方法だけじゃなくて手数料も考慮しなきゃいけないよ。

ビットコインの積立投資の手数料を比較

ビットコインの積立投資の手数料は以下の通りです。

Zaif

Zaifの場合には、積立金額ごとによって手数料が異なります。

1000円~2000円:一律100円
3000円~9000円:3.5%
1万円~2万9000円:2.5%
3万円~4万9000円:2.0%
5万円以上:1.5%

bitFlyer

ビットフライヤーの場合には、明確な手数料が記載されていません。

しかし、積立予定額の日本円を入力した際の表示されるビットコインの価格から考えると、手数料が8%前後になっており、Zaifと比較するとかなり高い手数料と言えるでしょう。

鈴木さん

bitFlyerの手数料は高いわね

高橋さん

手数料が高いとせっかく価格変動のリスクを抑えているのがもったいないよね。

資産運用の目的をしっかりと理解してから行う

ビットコインの積立投資は、価格変動によるリスクを抑えて資産運用を行うことができますが、万能な運用方法ではなく、手数料も比較的高くなってしまいます。

確実に積み立てを行うだけでなく、ビットコインの将来性に期待していてまだまだ価格が上昇するという自信がある場合には、ビットコインの積立投資は選択の1つと言えるでしょう。