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経験者として20代のベンチャー転職はオススメ
まずベンチャー企業への転職はオススメです。
もちろん大企業や中堅企業にも、それぞれの良さがあるので「ベンチャーしかないでしょ!」という考えではありません。
ただIT・テクノロジーの普及や個人の時代になりつつあることを考えると、メリットが圧倒的にあります。
20代にベンチャーに転職しようと相談されたら、おそらく全員オススメします。
あなたが営業などのビジネス職種だっとしても、エンジニアやデザイナーと一緒に、ITを前提にビジネスを考えられることは今後必須です。
ただ!
それでも転職って不安ですよね。
だからあらためてメリットをみていきましょう。
ベンチャーとスタートアップの違い
まず、ベンチャー企業とスタートアップの定義はさまざまですが、今回は下記のように定義しますね。
・ベンチャー企業:エクジット・IPOはしていない。社員が10〜100人前後。売上もちゃんとある。
・スタートアップ:起業直後。数人規模で、資金調達もしていない、もしくはシードで調達完了。
スタートアップ転職はあまりオススメできない
スタートアップへの転職はやめといたほうがいいです。
もしあなたが転職するなら、
・創業者・経営陣が知り合い
・エンジニアやデザイナー
・すぐに転職できるキャリア・スキルがある
といった条件がある場合です。
経験があまりない20代のビジネス系は大型調達をして、拡大時期のベンチャー企業はオススメ。
まぁ、こんなの関係ねぇ!って人にはまったく気にしないので、ちょっとでもそうだよなぁと思った人はスタートアップやめたほうがいいです。
ではベンチャー転職のメリットをみていきましょう。
ベンチャーに転職する7つのメリット
1. 意思決定の機会が多いから成長できる
まずベンチャー企業は成長できるとよく言われますが、なぜ成長できると思いますか。
答えはさまざまだと思いますが、本質的にはどの理由も同じかもしれません。
僕は意思決定できる機会が増えるからと考えています。一般的には、仕事をまかしてもらえるという表現です。
ではなぜ、意思決定をすることで成長できるのか。
・意思決定のために考える力がにつく
・自分の判断に責任感が生まれる
・責任感あるからやりきる
・成功すれば自信に、失敗すれば身にしみて反省する
スキルなども大切でしょうが、20代には仕事に対する姿勢やこういう経験が30代以降にきいてくると思います。
2. 未経験でもチャレンジできる
そもそもベンチャー企業は、リソースが潤沢ではなく、事業環境・戦略の変更がよくおこります。
そのため経験よりも、それまでの信頼で仕事がふられることが多いんですよね。
だから20代のあなたがベンチャーに転職しても、未経験でもあらゆることにチャレンジできる可能性があります。
ただし信頼を勝ち取り、意思表示することをわすれないでくださいね。
あと、マネジメントの立場を経験できるのも早いです。
ビジネス職種で20代からマネジメントしてチームで成果を出すという経験は、今後の財産になりますよ。
3. 成果ベースでの評価がおこなわれる
まず年功序列で評価されることはありません。
基本的には成果ベースで評価し、それぞれの企業が大切する価値観をふくめて評価しているところが多く感じます。
頑張ればちゃんと評価される環境は、20代にとってはモチベーションを保つ意味でも大切です。
仕事していない人が高い給料をもらっていることはありません。まぁ、おそらくそんな人はいないでしょうが。
あとだからといって、ガチガチに数字だけで評価しているところはあまり聞かないようにも感じます。
これを見極めるポイントの1つは、社長の経歴です。同じような文化になる傾向がつよいので転職時にはチェックしましょう。
4. 仕事の結果に対する影響を感じやすい
4つ目は、仕事の結果がダイレクトに感じやすいことです。
たとえばもしあなたが、大型営業案件の年間契約をとったり、大手企業との業務提携などを決めてきたとしましょう。
おそらく全社でお祝いされますよ。
しかもそれが、売上という数字に直結するのでより実感をもちやすいんです。
つまり、仕事に対して自分事として意識しやすい環境ですね。
5. 事業と会社の成長を中の人間として実感できる
5つ目は、事業と会社の成長を経験できることだと思います。社員数が20名から100名に増える、売上が数倍、株式上場。
大企業や中堅企業では経験することがまずできません。
これってすごく貴重な経験で、また次の転職をするときに大きいセールスポイントにもなります。
なぜなら、会社を成長させたいベンチャーの社長からすると、「成長する段階でどういう問題が起こって、どういう風に解決するのか」を知っているからです。
しかも役職者なら役員クラスの待遇もあると思います。
6. 無意味・ムダな業務が少ない
6つ目は、部署間調整やよくわからない定型業務といった、本質的にあまり意味をなさない仕事がすくないです。
また単純作業はエンジニアがいる会社ならば、自動化で業務効率化できますし、クラウドソフトの導入も前向きです。
たとえば、よくわからない会議のに資料を人数分プリントアウトし、ホッチキスでとめるという仕事があったとします。
これって簡単になくせますよね。
データを送ってミーティング中に各自のパソコンでみればいいだけです。
こういう「自分がやらなくてもいいよね」という仕事をITツールと柔軟な考えで効率化しているのはいいですね。
7. エクジットや上場した時の報酬
最後になりましたが、やはりストックオプションなどの金銭的報酬もメリットの1つです。
実際にどれぐらいの金額がもらえるのは、役職と転職時の会社のフェーズ、創業陣の考え方によります。
ただ、株式上場後も1〜2年ぐらい順調に成長すれば、数百万円分ぐらいの額にはなるのでしょうか。
逆に、2017年に上場したウォンテッドリーさんは社長とベンチャーキャピタルがほとんどで一般の社員はとても少ないと話題になりましたね。
ベンチャーに転職する4つのデメリット
1. 規模の大きい事業・仕事の機会は少ない
1つ目は、規模の大きい仕事をする機会が少ないということです。
よく考えてみればあたりまえなのですが、大企業から転職を考えている方は改めて認識した方がいいと思います。
たとえば大手家電メーカーなら、1つの商品を製造・宣伝・販売すると数万人、数十万人の生活に影響をあたえることができます。
ベンチャーは数百人、数千人、数万人からのスタートです。
ただ、料理動画アプリみたいな事業だと知名度はありますので、
想像しやすいですよね。
あと会社について説明する機会が増えます。大企業なら会社名を言えば、みんな知っているので説明する必要ないですからね。
最後に「すごーい」ともてはやされることもありませんよ。
これは覚悟してください。
2. 40代以上と仕事を一緒にする機会が少ない
2つ目は、年配の方とご一緒する機会がすくなることです。
同年代や30代が中心となりますので、職場の人間関係や雰囲気には馴染みやすいのですが、ビジネスでの大人技や振る舞いに接する機会がなくなってしまうなぁと思います。
20代の転職前は、そういう“イイ”面をいまの企業で吸収したり、慣れておくといいかもしれません。
3. 意思決定の変化を受け入れるのが難しいことも
ベンチャー企業あるあるなのですが、この前に言っていたことと違うじゃないか!というのはよくあります。
真面目な人ほど、これに慣れるのは正直しんどいと思います。ただ経営者と従業員だとみる景色がやっぱり違うんですよ。
言ったことをちゃんと守って、社員に好かれても、会社がやばくなったら意味がないですからね。
こんな時は、「しゃーねーな!」ぐらいで一晩グチってすっきりしましょう。
4. 給与・福利厚生は期待できない
最後ですが、おそらくまずビジネス職種で給与があがるかたはレアだと思ます。
とくに20代のあなたは、お金よりも経験と思ってください。成功すればお金はあとからついてきます。
ビジネスモデルと企業風土は妥協するな
あと、僕から転職するベンチャーの見極め方のポイントを伝えますね。
見出しのとおりですが、ビジネスモデルと企業風土(社長)はちゃんと見たほうがいいです。
まず、ビジネスモデルなのですが、ストック型サービスや技術をベースにしているベンチャー企業がオススメ。
あとは社長との相性です。
ベンチャー企業の風土って99%は社長の考えや趣味趣向がでるので、ここが直感的にあわなかったらやめたほうがいいです。
せっかくチャレンジするのに、くすぶったままやめてしまう可能性もあるから。
戸惑うこともあるけど将来につながる
そもそもですが、20代のあなたがリスクを怖がって何もしないことの方がリスクなんですよね。
しかもですよ。
人はやってみた失敗よりも、やらなかったことを後悔するんです。
考えてみてください。
30代になってから、「あの時おれもベンチャーでチャレンジしていればなぁ」と思いますよ。
はっきり言って、かっこよくないです。
それなら、「ベンチャー言って大変だったけどさ、まぁでもそのおかげで今はこうなってるよ」って言える30代の方がかっこいいですよね。
今までは、みんな一緒に進学・就職したかもしれませんが、そんな時代するおわろうとしています。
一生に一度の人生。あなたが主役です。
チャレンジしましょう。