インデックス投資とは?基本からメリット・デメリットまで徹底解説

なにかと耳にするインデックス投資。でもインデックス投資ってなんなのでしょうか。私も投資の勉強をはじめたばかりの頃は、「インデックス?アクティブ?なにそれ…」と混乱していました。

とはいえこれは投資をするうえでとっても大事なポイント。とくにインデックス投資は初心者におすすめなので、よく知っておくべきでしょう。

そこでこの記事では、インデックス投資について徹底解説。「インデックス投資とは?」といった基本のお悩みから、インデックス投資の種類、メリット・デメリットまで詳しくご紹介していきますよ!

インデックス投資とは?どんなものなの?

そもそもインデックス投資とは、主に日経平均やダウ平均といった株価指数と連動するような動きを目標としている投資方法。ETFや投資信託において行われる投資方法です。

ちなみに投資信託の場合はインデックス型投資信託などとも呼ばれ、この投資方法で運用を目指すファンドのことをインデックスファンドやパッシブファンドっていうんですよ。

一見すると株式投資と似てるイメージを受けるけど、まったくの別物。個別で買う株式投資とは違って、インデックス投資では分散投資が可能なんです

もっと詳しく説明すると、たとえば日経平均株価への連動を目指しているインデックスファンドを買うとします。この日経平均株価とは、日本の大企業225社の平均でできていますが(日経225)、225社への分散投資が可能なんです。

もちろんこれはインデックスファンドによって異なりますが、株式投資よりはるかに楽!株式投資で225社へ分散投資しようと思ったらとんでもないお金が必要になりますが、インデックス投資ならプロが適切に分散投資してくれるので、初心者でも簡単にできちゃうわけですね。

アクティブ投資とは?

インデックス投資と対になるように比較されることの多いアクティブ投資。聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。

このアクティブ投資とは、目標となる指標を上回るように運用される投資方法のこと。そのためインデックス投資よりも大きな利益が出やすいのが特徴です。

反面、目標指数を上回ることもあれば下回ることも十分あり得るので、リスクはインデックス投資より高め。また運用コストもかかるので、信託報酬などの費用も高めとなっています。

インデックス投資にはどんな種類があるの?

そんなインデックス投資だけど、その種類はたくさん。ETF・投資信託といった種類はもちろんのこと、さらにその中でも商品ごとの種類もあるんですよ。

ここではそれぞれの種類による違いを詳しく解説していきます。

インデックス投資には投資信託とETFがある!

最初の項目でも、インデックス投資にはETFや投資信託があるとお伝えしましたよね。インデックス投資っていうとインデックスファンドなどの投資信託が有名ですが、ETFでもインデックス投資が可能なんです。

ちなみに投資信託とETFでは、似てるようで明確な違いがあるので要注意。実は私も最初の頃は混同してしまっていたんですが、以下のように違うところもあるので、自分に合った方法でインデックス投資をしてくださいね。

  • 【取引する時間帯の違い】…ETFでは取引所の時間に合わせて1日何回でも取引できるのに対し、投資信託では1日1回のみ。そのため自由度はETFのほうが高いといえるでしょう。また価格もETFでは株式同様にリアルタイムで変動し、投資信託では1日1回基準価額が算出されます。
  • 【分配金の受け取り方の違い】…投資信託では、分配金の受け取りは現金または再投資が可能です。対するETFの場合、受け取りは現金のみ。自動的に再投資はできません。現金で受け取りたい人はETFでもいいですが、再投資を目指す人にとっては手間がかかるでしょう。

対象は株式だけじゃない!

インデックス投資といえば、日経平均株価やTOPIXを対象とした日本株式や、ダウ平均などを対象とした外国株式が有名です。

でも実は、東証REIT指数を対象としたREIT(リート)と呼ばれる不動産や、NOMURA-BPI 総合指数を対象とした日本債権などなど、いろんな種類があるんですよ

たとえばNOMURA-BPI 総合指数を例に挙げてみるとしましょう。そもそもこのNOMURA-BPI 総合指数は、日本の国債や社債を対象とした指数のこと。そしてインデックス投資の場合は、NOMURA-BPI 総合指数への連動を目標として運用されるんですよ。

このように対象が異なり、それぞれに各銘柄が存在するわけですから、その種類は数えきれないほどなんです!

インデックス投資のメリット

ここまでインデックス投資について見ていると、「インデックス投資っていいことばっかりじゃん!」と思いませんか?実際、インデックス投資にはメリットがいっぱいあるんですが、当然ながらデメリットもあるんですよ。

そこで最後に、インデックス投資のメリット・デメリットをご紹介。まずはメリットから順に解説していくので、いいところも悪いところもしっかり覚えて、適切な投資を目指してくださいね。

コストが安い

インデックス投資の場合、アクティブ投資と比べて信託報酬が安め。これは上の項目でもご紹介しましたが、アクティブ投資はさまざまなコストがかかるので、インデックス投資よりどうしても高くなっちゃうんです。

たとえば目標となる指標を上回る運用を目指すために、アクティブ投資ではアナリストやトレーダーといった人件費なども必要。その点インデックス投資では、コストが少ないぶん信託報酬がお手頃ってわけですね。

信託報酬は運用を任せている間ずっとかかる費用なので、長い目で見たときに安く済んだほうがお得でしょう。

初心者でも始めやすい

インデックス投資といえば、手軽さもメリットのひとつ。分散投資なので株式投資のように自分で選ぶ必要もなく、小額からでも買えるので、まさに初心者におすすめの投資方法です

またプロに任せるだけで運用してくれるので、なかなか勉強する時間の取れない忙しい人にも向いています。投資の勉強を一から始めるとなるとそれなりの時間と手間がかかりますから、片手間で投資をやってみたい人にぴったりでしょう。

インデックス投資のデメリット

続いてはインデックス投資のデメリットについて。残念ながらインデックス投資にも短所は存在するので、失敗や後悔のないようよく確認していきましょう。

大きな利益はない

インデックス投資では、分散投資ゆえに大きな利益は得られにくいです。小額ずつ無難に投資したい人にとっては問題ありませんが、「投資=一攫千金」を目指してる人にとってはデメリットになるでしょう。

基本的にインデックス投資は、あくまで中期~長期で運用するもの。短期でがっつり儲かるわけではないので、目的によって向き不向きがあります。

下落リスクがある

インデックス投資のデメリットでとくに注意してほしいのが、下落リスクです。この下落リスクとは、なんらかの理由において株価などが急激に下落してしまうことで、近年ではリーマンショックなどが有名ですね。

こういった不測の事態の場合、打撃は避けられないもの。とくに株価指数を指標としてるインデックス投資では、それなりの影響を受けるでしょう

とはいえこういったリスクは投資にはつきもの。絶対に安全な投資はないこと、インデックス投資もそれなりのリスクがあることなどを理解して行うのが大切です

初心者こそインデックス投資がおすすめ!

今回はインデックス投資の基本からメリット・デメリットまでご紹介してきました。

長所もあれば短所もあるインデックス投資ですが、長い目で見れば分散投資で中期~長期運用のインデックス投資はおすすめ!初心者や手軽に始めたい人にぴったりな投資方法です。

株式投資などと比べてもとにかくお手軽なので、悩むよりやってみるのが一番。これから投資を始めようって人も、ぜひインデックス投資を検討してみてくださいね。