「先月、同期が転職したな。」
20代後半に差しかかると友人や同期から、転職の報告をされる機会もふえてきます。
・結婚したら今の働き方はムリ
・女性だと昇給しづらい
・ずっと興味があった業界で働きたい
・職場の人間関係がツライ
ランチや飲み会の時に、あなたも仕事でこんな話題をしたことはありませんか?
女性は男性と比べると、出産などのライフイベントが多いため、仕事とプライベートについて悩むことも多いかもしれません。
仕事における悩みの答えとして、転職という選択をする20代女性がいます。
そこで今回は、20代と女性という2つの視点から、転職するきっかけをみていきます。
目次
20代転職の3つのきっかけ
まずは20代の多くが転職するきっかけに焦点を当てて、女性たちが転職する理由を紹介します。
①会社文化や風土がきっかけ
「とにかく職場の環境がムリ」
20代が転職を考えるきっかけの1つ目は、職場環境や風土が合わなかったです。
皆さんも一度は感じたことがありませんか?
・評価制度
・イケイケ体育会系の雰囲気
・稟議や承認プロセス
・同僚の仕事に対する姿勢
20代の方も数年ほど働くと、企業の考え方や方針が見えてくるんだと思います。
また企業によっては、女性を軽視した文化が残る企業もいまだに存在します。
・飲み会では女子社員が必ずお酌する
・接待には必ず若手女子社員が同行
このように企業側の風土や文化とマッチしない場合、いくら待遇や福利厚生が良くても、20代の女性が働き続けることは難しいでしょう。
自分の気持ちや感情を殺してまで仕事や環境に慣れるよりかは、新しい環境で再出発を図りたいと考える人が多いからです。
なお30代以上の女性たちは、よっぽど大きな事件が起こらなければ、このような理由では転職を考えません。
なぜなら長年働く中で、自分が快適な環境を築いてきたからです。
②業務内容や仕事量がきっかけ
「私の時間、全部仕事に使われている」
“残業が多い”、”週5日で出張”など膨大な仕事量や無茶な業務に危機感を覚えて転職を考える20代が後を絶ちません。
“若いから…”という理由で、職場のさまざまな雑用や仕事を押し付けられやすいのが20代です。
さらに、仕事を振られてもはっきりと「NO!」と断れない女性は多いと思います。
次第に無茶な要求が増えてくるのが仕事の現場です。
いくら自分で調整しようとしても、周りが自分のことを”何でも引き受けてくれる人”と認識していては、仕事量や業務内容の調整などは出来るはずがありません。
最初のうちは「いいですよ!」と引き受けていても、次第に自分が仕事で消耗していくことに気がついて転職を考える人が出てきます。
③異業種への挑戦がきっかけ
「新しい環境に挑戦してみたい!」
「30歳マデに昔からの夢を実現したい!」
「ずっと憧れていたことに挑戦したい」
30歳という一つの節目を前にして転職を考える女性は少なくありません。
女性にとって”30歳”というのは人生の中でも分岐点です。
年齢というハードルが転職のきっかけや機会を奪う前に、新しい世界や異業種に挑戦しようと考える人が出てきます。
このように前向きな理由での転職は、自身の行動も気持ちもポジティブな方向へ導いてくれます。
もしかしたら周囲には「新しい環境に飛び込むなんて無茶」、「異分野で一からなんて大変に違いない」という人がいるかもしれません。女性の場合には、その声が両親やパートナーから言われることがあります。
他者の声にくじけることなく、自分の心の声を信じて、ぜひ挑戦をしてみてください。
20代女性の転職のきっかけ
次に20代女性というところに焦点を当てた時になぜ転職を考えるのか、そのきっかけを紹介します。
①セクハラやパワハラが転職のきっかけ
「モラルが低い人が多くて気分が落ちる」
「いつも腰や肩に触れてくる上司がいる」
「女性だから〇〇しろって言われる」
「女だからという理由で、態度や対応がキツイ」
セクハラやパワハラと言ったハラスメントによって転職を考える女性は多いです。
とくに20代女性は、こうしたハラスメントの標的になりやすいのが現状です。
なぜこのようなことが起こるのかというと、”若い女性=弱い”というイメージを持っている人の存在が原因だと推測されます。
しっかりと女性に対して節度ある対応をする人もいますが、なかには残念な対応しか出来ない人もいると認識をしておくとよいでしょう。
厳しい言い方になりますが、ハラスメント関係のトラブルにあった場合には会社に相談をしても、残念ながら自分が左遷されたり、冷遇されるケースが多いです。
被害にあっていると感じたら我慢することなく、速やかに弁護士などハラスメント案件を扱う法律のプロへ相談することを強くすすめます。
②ライフイベントがきっかけ
「この部署だと、結婚も子育てもムリ」
「女性上司が全員独身」
「女性先輩たちが『うちの部署で結婚や子育てなんてムリ』と笑いながら話している」
このような光景を目撃すると、その企業では結婚や出産といったライフイベントと仕事を両立することに限界を感じます。
自分のライフイベントと仕事を両立するために転職を考える女性は少なくありません。この数年間で、一般職や転勤のない特別枠を利用して転職を行う女性も増えてきました。
正直なところ、自分の気持ちや考えがよくわからない!という人は、「自分がどのようなライフプランを考えているのか?」を一度明確にしてみるとこの問題に向き合いやすくなります。
パートナーがいる人はもちろん、シングルの人にもこの取り組みは有効となってきます。それは人生の転機がいつ訪れるかは誰にもわからないからです。
③不公平な評価がきっかけ
「女性でも、仕事の成果を見て欲しい」
「女性だから」という理由で、正当な評価が実際にはされていない。また評価制度では評価されても、周囲から“女性だから”と色眼鏡でみられる。
自身の本来の実力や仕事の結果が、”女性だから”という言葉で片付けられるのは、正直くやしいですよね。
なかには”女性”を武器と魅力にして活躍している人もいたり、わりきったりする人もいますが、多くの人はそうではありません。
“仕事へ取り組む姿勢”、”実績”などが本来評価されるはずの場面で適切に評価されない以上、働く環境を変えなければ一生今のままです。
自分の能力で勝負したいと思う女性であれば、環境を変えることは容易いはずです。ぜひ、すぐにでも転職をして自分の本来の姿を見てくれる企業で能力を発揮しましょう。
まとめ
20代女性が転職するきっかけを6つ紹介しました。女性が転職を考えた時には、周囲のことを考えて色々と悩んでしまう人が多いです。
まずは”自分が今の仕事で幸せなのか?”ということを念頭に置いた上で考えてみると、転職をした方がいいのかどうかという回答は自ずと見えてくるはずです。