アメリカ株のPelotonとは?事業内容から財務状況まで徹底解説!

フィットネス業界の革命児として、アップルと並び称されるPeloton(ペロトン)。近年何かと話題の企業で、投資家にも注目されています。

そんなPelotonだけど、まだまだ詳しく知らない人も多いはず!どんな企業でどんな事業内容なのか、財務状況やコロナの影響は受けているのかなどなど、疑問もたくさんあるでしょう。

そこでこの記事では、Pelotonについて徹底解説。今後投資をしようって人に向けて、詳しくご紹介していきます!

アメリカ株のPeloton(ペロトン)とは?

まずアメリカ株のPeloton(ペロトン)とは、正しくは「Peloton Interactive(ペロトンインタラクティブ)社」のこと。アメリカの企業であり、創業者はジョン・フォーリー氏です。

Peloton社の事業内容は、フィットネス関連。具体的にはスポーツジムなどにあるトレッドミルやエアロバイクの自社開発・販売のほか、オンラインでトレーニングできるサービスの提供をしています

製品の人気はもちろんのこと、自宅に居ながらフィットネスができる便利さ、さらには月額利用できるサブスクサービスで高い人気を誇っているんですよ。

Peloton社の株が注目の理由

そんなPeloton社だけど、じゃあなぜPeloton社の株が注目なのか。その理由こそ、上でもちょっと触れた革新的な事業内容にあります。

そもそもPeloton社が販売するフィットネスマシンは決して安くはなく、むしろお高め。本体のみの基本パッケージでもバイクが2,245ドル(日本円で約24万円)、トレッドが4,295ドル(日本円で約46万円)と高額です。

なかなか簡単に買える額じゃない気がしますが、ここからがポイント!なんと本格的なトレーニングレッスンも月額利用できちゃうんです!

  • 【ペロトンオールアクセスメンバーシップ】…マシンが必要なプランで、家族でシェアが可能。月額39ドル(日本円で約4,000円)。
  • 【ペロトンデジタルメンバーシップ】…マシンなしで入れるプラン。月額12.99(日本円で約1,400円)。

従来であればプロのレクチャーを受けるにはスポーツジムなどに通わなければいけませんでしたが、この根底を覆すものだったんですね。

しかも受けられるレッスンは本格的で種類も豊富!さらにはSNS的な機能も持ち合わせ、タッチスクリーン越しにhigh fiveが送れたり、順位を競ったり、まるで実際にジムに行ってるような感覚も味わえるんです。

高いマシンを買っても、「結局使わなかった…」「途中で飽きちゃった」なんてことはよくあるケースだと思いますが、Peloton社なら心配無用!販売と充実したサービスの両方を手掛けることで、利用者のニーズを満たしているんですね。

Peloton社の財務状況や競合他社

このように新しいビジネスモデルで大流行してるPeloton社だけど、投資家にとって気になるのはやっぱり財務状況や競合他社でしょう。そこでここからは、Peloton社の財務状況はどうなのか、現在競合他社はあるのかどうかなど、詳しくご紹介していきます。

財務状況

引用元:TradingView

  • ナスダック
  • 時価総額 183.28億ドル(2020年7月21日時点)
  • PSR 11.3984
  • EPS −1.86

まずPeloton社の財務状況ですが、先にいうと赤字企業です。まだ新しい企業なのもあり、赤字が続いているようですね。

とはいえ以下の情報を見てもらえればわかる通り、売上高は増加傾向。今後数年で黒字に転じる可能性も十分あるでしょう。

  • 2020年3月期の売上高は5億2460万ドル、営業利益は-5840万ドル
  • 2019年12月期の売上高は4億6630万ドル、営業利益は-6150万ドル
  • 2019年9月期の売上高は2億2800万ドル、営業利益は-5090万ドル
  • 2019年6月期の売上高は2億2330万ドル、営業利益は-4930万ドル

競合他社

続いてPeloton社の競合他社についてですが、一応似たサービスを提供する企業としてClassPass社やSimple Habit社があります。以下のようなサービスを提供しているので、チェックしておきましょう。

  • 【ClassPass社】…フィットネスジムのサブスクサービスを提供
  • 【Simple Habit社】…手軽に瞑想が行えるアプリ「Simple Habit: Meditation, Sleep」を提供

とはいえどちらもPeloton社の競合他社かというと、ちょっと違うもの。ClassPass社はスタジオでのトレーニングに特化し在宅スタイルではありませんし、Simple Habit社は在宅で楽しめるものの瞑想に特化しています。

それだけPeloton社のビジネスモデルは新しく、他社の追随を許さないってことですね。

もちろんこれは今現在の状況で、今後Peloton社のようなビジネスモデルが流行るにつれ競合がどんどん出てくる可能性もあります。そのため投資の前には、最新情報を逃さないようチェックしておきましょう。

コロナの影響や今後について

ここまでPeloton社について詳しく紹介してきたけど、忘れちゃいけないのが、世間を騒がす新型コロナウイルスの影響。投資家にとってはまさに戦々恐々ですよね。

そんな新型コロナウイルスの影響ですが、Peloton社にとっては影響なし!さっきのチャートを見てもらってもわかるように、株価は上昇傾向にあります。

というのも新型コロナウイルスの影響で、ジムに行ってトレーニングをするスタイルが廃れてきているんです。日本でもジムで集団感染があったり、外出自粛があったりしましたが、こういったことから行く人が減ってるんですよね。

その点Peloton社のサービスであれば、自宅で楽しめるので感染の心配も外出の必要もありません。安心安全でありながら、ストレス発散や運動不足解消ができるってわけです。

実際、会員数もどんどん増加!新しいフィットネススタイルとして、今後さらに人気となっていくことでしょう。

Peloton社の株に期待大!

今回はフィットネス関連で期待のアメリカ株、Peloton社について詳しくご紹介してきました。

現在はまだ赤字企業であるPeloton社ですが、今までにない新しいビジネススタイルで大人気。とくに今回の新型コロナウイルスの流行がが大きな転換期となり、さらなる躍進が期待できそうです。

ぜひみなさんもこの機会にPeloton社への投資を検討してみてくださいね。