もう辞めたい!仕事から逃げたほうがいいケースと対処方法

「仕事がツライ。もうムリ…」「会社に行くのすらイヤ!」などなど、社会人として働いている方なら、一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。もしかしたら今現在、悩んだり苦しんでる人もいると思います。

筆者である私もかつて、朝起きてすぐに「会社に行きたくない!」とすごい暗い気持ちになったこともありました。

そこでこの記事では、実際に仕事をもうちょっと頑張ったほうがいいケースと仕事から逃げたほうがいいケースの違いから、対処方法まで詳しく解説していきます。

そもそも仕事から逃げたいと思う理由はなに?

そもそも、なぜ仕事から逃げたいと感じるのでしょうか。

・大事な商談をひかえて不安だから
・仕事で結果をでず、上司から詰められる
・仕事量が多すぎて、疲れ切っている

いろんな理由があるかと思いますが、まずは自分自身がどう思ってるのか、どうして嫌なのかを具体的に整理してみましょう。そうすることで意思確認がはっきりでき、今後どうすべきかもわかりやすくなります。

またこのとき、ノートに思いついた理由をとりあえず全て書いてみるのがオススメ。頭の中で考えるだけより文字に書いたほうがまとまりやすく、より明確に自覚できるはずです。

「頑張ってみた方がいいよ!」ってケース

仕事から逃げたい理由が明確になったら、ここからは実際にどんな理由ならもう少し頑張ったほうがいいのか、反対に逃げてもいいのか、ケース別にご紹介していきます。

それではまず、こういう時は頑張ってみたほうがいんじゃないかっていうケースについて。人それぞれですが、以下のようなケースのときは頑張ってみてもいいと思います。

  • プレッシャーを感じる仕事をしている
  • トラブルやミスをしてしまったとき

前向きに仕事を取り組んでいる、チャレンジしているときは逃げずにやりきるべき。たしかにプレッシャーは感じるかもしれませんが、達成できたときの喜びもひとしおのはずです。

たとえ上手くいかなかったり、失敗したとしても、それもアリ。失敗の経験を経て成長できると思うので、将来的にはプラスになるでしょう。

それに自分から逃げると、逃げグセがついてしまいかねません。するとこれからも大切なときに諦めたりしてしまいますからね。失敗したときは自分がやるべき対処をしっかり行い、次に活かせば大丈夫です!

ムリせず仕事から逃げた方がいい4つのケース

続いて、逆にどんなときに仕事から逃げるべきなのか。私自身が思う「仕事から逃げ出した方がいいよ!」ってケースを挙げてみました。

  • ムチャな成果を求められる
  • パワハラセクハラ
  • 長過ぎる労働時間やムチャな仕事量
  • 仕事内容が法律的にグレー

これらで共通するのは、自分の力じゃどうにもできない問題だってこと。周囲の人間の行動まではどうしようもないので、逃げるが勝ちなんです。

詳しくはひとつずつ解説していくので、さっそく見ていきましょう。

1. ムチャな成果を求められる

ひとつめが、ムチャな成果を求められるケースです。具体的には「どう考えてもムリだろ…」っていうような納期や売り上げを設定されたり、できないと怒鳴られたりなどなど。

会社の業績が悪いとか進捗が遅いとか、会社側や上司側にもいろんな理由があるのかもしれませんが、それとこれとは別の話。

上がきちんとマネジメントしないと、困るのは下で働く人間です。達成不可な目標を設定しておいて、気合や根性論でどうにかしろと言われては、たまりません。

私にも経験がありますが、上司からムチャな成果を求められたことがありました。達成できないと理不尽に叱られたり、そのせいで職場全体の空気が悪くなったり。最終的には会社に行くことが苦痛になっちゃうんですよね。

おそらくこういった問題は、上司個人だけでなく会社自体の体質もある可能性が高いので、逃げ出したほうが無難でしょう。

2. パワハラ・セクハラ


2つ目が、パワハラやセクハラを受けているケース。もうね、これは辞めたほうがいいですよ。こういうのを黙認するようなブラック企業であればなおさらですね。

そもそもパワハラやセクハラをする人間っていうのは、悪いことをしてる自覚がありません。

「ちょっと触っただけで大げさ」
「今の子は愛想が悪い」
「激励したつもりなのに」
「仕事ができないそっちが悪い」

などなど。大抵深刻に捉えてなかったり、こちらが悪いだけと思ってたり。ほかにも上司である自分は偉いから何をしても許されると威張っていたり、相手を変えようとするのはまず難しいでしょう。

3. 労働時間が長すぎる

3つ目が、労働時間が長すぎるケース。仕事量が多く長時間労働の状態が続いていて、心身ともに疲れきっている状態なら会社を辞めることをオススメします。

もちろん忙しさにやりがいを感じる人もいるでしょうが、「プライベートな時間がとれずストレスが溜まる」「帰宅が遅く睡眠時間が削られ疲れが取れない」なんて状態では健康にいいはずがありません。

最悪の場合うつ病などの精神疾患になったり、過労で倒れるなんて可能性もあるので、やばいなって思ったら逃げ出しましょう。

またもっと最悪なのが、労働時間に見合った賃金をもらえない場合。サービス残業とか、典型的なブラック企業なので要注意です。ここまでくると、逃げ出すのが最善です。

なかには残った同僚のことを心配し、「自分が辞めたらあとの人が大変なんじゃ…」とためらう人もいますが、はっきり言って、そんなことはありません。

そもそも一人あたりの仕事量が多くなっているのは、事業や経営者の問題。こういった長時間労働を見直すには、働き方改革のように会社のトップが相当な覚悟をもって取り組む必要があるものです。

ひとりの社員がどうすることはできないし、逆にいえばひとりの社員でどうにかなることもありません。できることは、自分がやばいなと思ったら逃げることだけ。それでいいんです。

4. 仕事の内容が法律的にグレー

最後は、法律やモラルに反した仕事をしてるケース。一生懸命に取り組もうと思っても、「これっていいのかな?」「この仕事は世の中に役立っているのか?」と疑問や不安を抱えている状態では、まともに働けるはずがありません。

実際に財務省の文章改竄や神戸製鋼の試験データ改竄など、モラルに反する事件も相次いでいます。もしあなたがおかしいと思うならば、今すぐ逃げるべきです。

こういったケースでは罪悪感に押しつぶされたり、従っただけなのに犯罪の片棒を担がされたり、精神的にも今後の人生的にもよくありません。

最悪のパターンに陥ってしまう前に、早め早めに脱出してしまいましょう。

「仕事から逃げてはダメ」と言う人達の3パターン

とはいえ実際に仕事を辞めようとすると、いろんな意見を聞くこともあるでしょう。「仕事から逃げる=無責任や弱い」と思い込む人も多いので、いわれのない批判を受けるかもしれません。

しかしそんな言葉に負けてはダメ!批判する人はだいたい言動パターンが似ていますから、ここでは主な3パターンをご紹介します。

もし同じことを言われても、「自分を守れるのは自分だけ」と割り切り、気にしないのが一番ですよ!

1. 逃げるヤツはどこに行っても逃げる

むやみやたらと逃げたら負けと言ってくる人っていますよね。だいたい自信家であまり人の気持がわからない人が多い印象です。「自分が大丈夫だからお前も大丈夫」という意識があるんだと思います。

とはいえ限界っていうのは本人にしかわからないもの。しかも自分自身でどうしようもできないことが原因なら、とっとと逃げた方がいいに決まってます。

2. 仕事を辞めてどうやって生活するんだ

本当に心配をしてくれる人もいますが、「お前なんてここを辞めたら生きていけないんだ!」と心のどこかで見下している場合もあるでしょう。

また上司の場合、部下に辞められることは否定されることでもあるので、自身のプライドを守ろうとして出る言葉かもしれません。

3. お前だけ逃げるのか

上司や同僚が「お前が辞めたら俺たちの仕事がもっと大変になる」「お前だけ逃げるのか」って言ってきたら、言い返してください。

「あなたも辞めればいいじゃないですか?」と。

そもそも人を羨んだり足を引っ張るくらいなら、その人も行動を起こしてみるべきなんです。自分は何もしないのに、逃げるというアクションを起こした人間を批判する権利はありません。

それに逃げたくなるほどひどい環境で働かざるを得ないのは、経営者の責任。優秀な経営者ならばひどい環境にそもそもならないわけですから、環境改善をただ待っているのはムダでしょう。

仕事から逃げたいと思ったときの対処法4つ

ここまでもうちょっと仕事を頑張ったほうがいいケースから、逃げたほうがいいケースまで詳しくお伝えしてきましたが、じゃあ実際逃げたいと思ったときはどうするのが正解なのか。

最後に仕事から逃げたいと思ったときの対処方法について、具体的な例を挙げながらご紹介していきます。

1. 時間をとってゆっくり休む

仕事から逃げたくなるほどストレスがたまっている、疲れてるってときは、ゆっくり休むのが一番です。どこかひとりで旅行にいくのもよし、ひたすら家で寝るのもよし。

疲れていると正常な思考や判断ができなくなっている可能性があるので、まずはゆっくり休んでから今後のことを考えましょう。

2. 会社外の人に相談する

自分では上手く判断できなくても、外から見れば明らかにおかしいケースもあります。そのため、社外の人に仕事のことを相談するのもオススメです。

当たり前だと思っていることが企業独特の文化やルールだったり、客観的に指摘してくれるはずですよ。

3. 退職代行サービスを使う

いろいろ考えた結果、「やっぱり逃げ出したい!」となったら、退職手続きをしますよね。

しかし最初にご紹介したようなパワハラ上司だったり、ブラック企業だったりすると、退職するのも一苦労。なかには引き留めにあったり怒鳴られたりするケースもあるでしょう。

自分で円満退職をできるのがベストですが、難しそうな場合は退職代行サービスを頼ってみましょう。プロの力を借りるのもひとつの手ですよ。

退職代行サービスってなに?疑問からおすすめ5社まで徹底解説

4. 転職先を探す

退職するなら、次の働き先も重要なポイント。職場を変えるだけで今まで悩んでいたことが嘘のように思えることもあるので、思い切ってチャレンジしてみましょう!

最初は転職エージェントに登録するのがオススメ。ひとりで転職活動するより心強く、きっと親身になってアドバイスをしてくれますよ。

オススメの転職エージェントは下記の記事で紹介しています。

失敗しない!20代が使うべき転職サイト7社の特徴比較

仕事はあくまで人生の一部

仕事は人生の一部であって全てではありません。続けることや頑張ることは大切ですが、体調を壊してまでムリするものではないんです。

あなたがどれだけツライなんて、他の人はわからないもの。周りから何を言われようがムリだけはせず、自分自身のことを大切にしてください。

「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマのとおり、逃げるのは恥ではありません。一生に一度の人生だからこそ、ときに逃げ、ときに頑張り、自分らしい生き方を選びましょう。