何が正解?30代女性がぶつかる“仕事のお悩み”と解決方法

30代の理想と現実

30代に突入すると、どうして仕事に対する悩みが増えるのか?

それはすばり、30代で結婚や出産といった、人生の転機を迎える人が多いからです。

結婚や出産をした場合は仕事との両立、また結婚をしない方は将来にそなえ、さらなるキャリアアップを考えます。何をどう選択しても、30代は仕事に対して悩めるお年頃なのです。

とはいえ漠然とした不安や不満はあっても、解決方法が見えないという方も多いのが現実。そこで今回は30代の女性が抱えるお悩みをひとつひとつ掘り下げ、解決へ導くヒントをご紹介します。

結婚した30代女性の仕事のお悩み

日本では昨今、晩婚化が進み30代で結婚する人が増えています。では30代で仕事をしている女性が結婚をした場合、どのような悩みが出てくるのでしょうか?

仕事と家事の両立

仕事と家事の両立。

これは30代に関わらず、家庭をもつ働く女性の多くが直面する問題かと思います。部屋の掃除にゴミ出し、食事の準備、皿洗い、洗濯と家事は毎日発生する上、完璧に仕事と両立するには心身ともに負担が大きいもの。

最近では「家事は女性がやるもの」という風潮が変わりつつありますが、結婚後に女性が家事のほとんどを負担しているケースがまだまだ多いのが現状です。

筆者も家事をこなそうとするあまり、結果として睡眠時間が短くなってしまい、仕事に支障が出てしまった経験があります。

ではどうすれば仕事に支障が出ずに、バランスよく仕事と家事を両立できるのでしょうか?

パートナーに頼ろう

共働きで生活を営んでいる以上、家事をすべて女性が負担するというのは、客観的に見ても正しいこととは思えません。仕事に支障が出る前にパートナーと話し合い、お互いに負担ができる家事の確認や分担を行ってみましょう。

とはいえ「パートナーに家事を頼んだけど、約束通りやってくれない」といった声もよく耳にしますよね。仕事と家事の両立がどれほど大変か、パートナーが理解していない場合もあると思います。

そんなときは家事を分担して稼げる生涯賃金などを例に、より生活が豊かになることを話してみてください。自分が家事を負担する効果の大きさを知れば、頑固なパートナーの心もきっと動くはずです。

結果として何度も話し合ったのにパートナーが折れてくれない場合は、女性が時短勤務やパートに変えるという選択肢もあります。自分が心の底から納得し、家庭が円満に運ぶならよい選択といえるでしょう。

出産した30代女性の仕事のお悩み

もし今あなたが子供ができた場合、仕事は続けますか?

きっとこの質問に対して、多くの女性が「辞める」選択肢を頭に浮かべたと思います。ではどうしたら仕事と子育てを両立していけるのでしょうか。

今までのように働けないジレンマ

社会人としての経験が長い30代女性は、必然的に役職や責任を担うポジションについている方も多いと思います。しかし妊娠がわかった場合、今まで通りの残業や休日対応など、体に負担がかかる働き方は難しくなりますよね。

そのため「働き方を変える」選択が迫られるのです。会社によって出産する女性に対する配慮はさまざま。時短勤務や産休に入る時期などを上司に相談して、できる限り両立しやすいバランスを目指しましょう。

一度辞めると就職が難しい

妊娠を機に退職した女性が、子供が幼稚園に入ったタイミングで再び働き出すというケースが多い日本。しかし出産前にどんだけバリバリ働いていても、何年もブランクがある人間を快く採用してくれる会社は少ないものです。

本人が「以前のように頑張ります」と意気込んでも、やはりブランクがあると業務のスピードは落ち、感覚も鈍くなるでしょう。20代の貴重な時間を費やしてキャリア形成をした方は、会社の制度をフルに使って出産後に復帰するというのが賢い選択です。

仕事を辞めたけど、また働きたい

どうしても働き続けるのが難しく、妊娠を機に仕事を辞めてしまったという方も多いと思います。では子育てに余裕ができた際、再び働くためにできることはあるのでしょうか?

たとえば会社員時代のキャリアを生かし、自由な働き方ができるフリーランスへ転身する、また妊娠中に就職率が高い資格を勉強するなど、いくつか道を切り開く方法はあります。

いずれも努力と根気が必要にはなりますが、「結婚前のようにまた働きたい」という願望をかなえる道につながるでしょう。

30代独身女性の仕事のお悩み

30代独身女性の仕事のお悩みとして多いのが、「仕事のやりがい」やキャリアップのための「転職」についての問題です。

仕事のやりがいが感じられない

社会人としての経験をある程度積み、余裕を持って仕事をこなせるようになる30代。その余裕から「毎日同じようなことの繰り返しで、仕事に面白みを感じられない」といった不満が出てきます。

かといって安定した職を手放して、転職する勇気もないという方も意外と多いはず。そんなときはまず今いる場所で、モチベーションをあげるためにできることをトライしてみましょう。

業務に役立つ資格の勉強や、担当している業務の効率化を考えてみるといった小さな工夫でも構いません。小さな目標を立て、それに向かって進んでいくことで、気がつくと毎日が充実しているように感じられるはずです。

キャリアアップの葛藤と不安

「今の職場でこのまま頑張っていても、将来キャリアアップは望めないかも」と、ふと不安を抱いている方も多いと思います。

思い立ったが吉日で転職活動を始めるのも悪くはないと思いますが、転職は今より有利な条件の職場に務める、またとないビッグチャンス。まずは自分を客観視して、どれぐらいのスキルがあるのか考えてみましょう。転職サービスに登録し、アドバイスを受けるのもよいでしょう。

今の自分に足りてるもの、不足しているものを理解することで、「もう少し今の会社で頑張ってみる」といった冷静な判断もできるはずですよ。

人生の3分の1を占める仕事は楽しく!

人生の転機を迎えることの多い30代女性にとって、仕事のお悩みは死活問題。しかも仕事とプライベートの両立は、周囲のフォローがなければ実現できないことも多々あるため、まずはパートナーや職場の上司に相談してみましょう。

「仕事もプライベートもなんて欲張りな考え」とあきらめる前に、まずはできることから始めてみて。仕事は人生の3分の1を占めるもの。仕事が楽しければ、人生が豊かになるはずです。

勇気をもって行動をしていけば、きっと今より状況は改善します。ぜひ仕事とプライベートを賢く両立して、30代を楽しく過ごしましょう!