「今回の転職失敗したかも・・・、3ヶ月仕事したけど、自分のライフスタイルと仕事環境が全く合わなかったの」
仕事への新たなやりがいを求めて、30歳の節目ではじめての転職をしたばかりの女友達が女子会でふともらしたのがこの一言。
なぜ彼女は「転職に失敗した」と感じたのでしょうか?
それは“ワークライフバランス”を転職の時に考慮できなかったからです。結婚や出産などの女性が通るライフイベントや私生活は大切。
今回は20代後半の女性が転職で失敗しないために、ワークライフバランスについて1度考えてほしい内容を紹介します。
目次
将来への見通しが甘かったために転職に失敗する人とは?
まずここでは、転職の時にライフワークバランスやライフイベントを考えていなかったために、転職をしても「失敗した」と感じやすい人を紹介します。
目先の「条件」だけを見ていた人
転職しても失敗したと感じやすい1つ目の例は、「仕事の内容や給料といった『目先の条件』だけを見ていた女性」です。
これは、「収入」などの金銭面に釣られやすい人が陥りやすい傾向にあります。目先の条件にばかり目がいってしまい、「結婚・出産をした後も長期的に働ける環境なのか?」、「仕事と家庭を両立したい女性に向けた会社側の配慮」などを見落としやすいからです。
また、「転職ではキャリアアップが重要」と考えている人も注意が必要です。こうした人たちは、どうしても転職時の条件として「キャリアに直結すること」の方が優先度が高くなります。そのためワークライフバランスへの考えや将来のライフプランへの配慮が疎かになってしまう人が少なくありません。
パートナーとのライフプランにズレがあった人
転職しても失敗したと感じやすい2つ目の例は、「パートナーとライフプランへの考え方や仕事に対する認識にズレがあった女性」です。
これは、「自分とパートナーが考えていたライフプランに実は大きな違いがあった」という人が陥りやすい傾向にあります。2人の生活に対する考え方はもちろん、結婚や子供を授かりたいタイミングなども含めた「すり合わせが出来ていなかったこと」が原因です。
中には、自分としては転職後もこれまで以上に両立出来ているつもりだったけど、パートナーから見たら全然思い描いていた生活ではなかったということが少なくありません。そのため転職後に、「その転職失敗じゃない?」とパートナーから言われて傷ついてしまった女性もいるぐらいです。
結婚や家庭を大切にしたいことを周囲に言えなかった人
転職しても失敗したと感じやすい3つ目の例は、「『ライフイベントやライフプランを大切にしたい』と転職時に言えなかった女性」です。
これは、「転職が上手くいくために、自分の本心は言わないでおきたい」という人が陥りやすい傾向にあります。
中には「結婚や妊娠適齢期の女性が転職してくるのだから、企業も結婚や産休・育休の可能性ぐらい考えているはず」と思っている人もいるようですが、あなたのライフワークバランスについて真摯に考えてくれるかは担当者によってバラツキがあるのが現状です。
そのため過度に転職先に期待しすぎると自分が痛い目に合うので、転職では「ライフプラン」への考えや意識についても簡単に話せるようにしておく必要があります。
失敗しない転職のためには何に気をつけたらいいのか?
転職で失敗しないためにも、仕事だけでなく「ライフワーク」や「将来設計」に対してもビジョンを持つことが重要です。ここでは、ビジョンを明確化するために「気をつけたいこと」や「出来ること」を説明します。
キャリアプランと一緒にライフプランも考える
転職を検討した時にまずやってほしいのが、「キャリアプラン」と同じタイミングで「ライフプラン」も一緒に考えることです。
この時、特にライフプランを考えてほしいのが「今、パートナーがいない女性」です。実際問題、パートナーや家族がいる女性はライフプランを考える機会が多いかと思います。
しかしパートナーがいない女性、特に30歳手前ぐらいまでは、中々「自分が将来どんな人生設計を歩みたいか?」、「どんな生活を送りたいのか?」を考える機会に恵まれないという人も少なくありません。
そのためまずは、自分の人生設計や歩みたいモデルを紙などに書き起こして少しでも可視化してみましょう。
ライフプランの片鱗が見えてくると、どのようなキャリアプランや働き方をするのが「今の自分にとってベストなのか?」を考える材料にもなります。
「働き方」や「ライフスタイル」にも着目した条件確認を忘れない
転職案件や条件を確認する時には、「働き方の種類」や「子供を持つ女性の定着率」、「妊活中の女性への配慮」といった「働き方」や「ライフスタイル」に関わる条件も一緒に確認することをおすすめします。
キャリア重視だと「仕事内容」や「得られる能力」に目がいってしまいがちですが、もし「全国転勤の可能性がある」と明記されている場合には、結婚しても転勤の可能性はつきまといます。子供がいる人の場合には考慮されることもあるので、その点も含め転職を検討している企業に確認する必要があるのです。
また、出張が多い仕事の場合には「パートナーが嫌がるケース」も少なくありません。実際に毎週のように出張で日本全国を飛び回っている友人は、出張がネックとなってパートナーが結婚に踏み切ってくれないと話してくれました。
また妊活に励む人の中には、「周囲に迷惑をかけてしまう」という理由から退職を検討する人もいます。その一方で子育て世代だけでなく、妊活に取り組む女性を応援する企業も出てきました。
ライフスタイルが千差万別だからこそ、その中でも「自分が長く働くための環境」が整っている企業を探すことが転職を考える上では重要です。
転職サイトやエージェントを利用している場合には、「ライフスタイル」を考慮した企業を提案してくれるケースも多いため、不安な人は、まずは転職サイトに登録してみることをおすすめします。
転職先にもパートナーにもライフプランを共有する
やはり一番大切なのは「転職先にもパートナーにも自分のライフプランを共有すること」です。
「転職先にライフプランを話すのはちょっと・・・」と感じる人は、無理して話をする必要はありませんが、転職面接や質問でウソをつくのだけはやめましょう。確かにライフプランは変わる可能性の方が大きいですが、採用時の内容と明らかにかけ離れた状態だと、あなたの信用問題にもなりかねません。
なおパートナーには、自分の考える「ライフプラン」をしっかりと伝えていく必要があります。「自分の考えを察してくれる」という期待はライフプランにおいては厳禁です。
伝える時にはそれとなく伝えるのではなく、2人でしっかりと話し合える環境を持つと相手も話を聞いてくれやすくなります。転職はライフプランをパートナーに共有し、すり合わせを行うにはもってこいのタイミングなのです。
まとめ
ライフプランや人生設計をしっかりと考えていないことが原因で転職に失敗した人の事例をはじめ、失敗しないために気をつけてほしいことを紹介しました。
転職をして良かったと思うためにも、まずは「自分のライフプランとは何か?」を考えるところからはじめてみてはいかがでしょうか。