投資初心者にとって聞きなれないディフェンシブ銘柄。「安定性がある~」「インフラ系がいい~」とか言われてるけど、なんだかわかりにくいですよね。
私もはじめて聞いたときは慣れない横文字にあれこれ調べたり苦労しました(笑)
そこでこの記事では、ディフェンシブ銘柄について徹底解説!ディフェンシブ銘柄とはなんなのかといった基本的な疑問から、覚えておきたいメリット・デメリットまで詳しくご紹介していきますよ。
目次
ディフェンシブ銘柄っていったいなに?
まずは基本中の基本!ディフェンシブ銘柄とはどんなものなのか。
そもそもdefensive(ディフェンシブ)とは、日本語に訳すと「守備の」や「防御的な」といった意味の言葉。つまりこのディフェンシブ銘柄をひと言でいえば、「守りの銘柄」ってことです。
たとえば不況だったり景気が悪いときってありますよね。そういうとき通常は株価も下がりがちです。しかしディフェンシブ銘柄なら、景気に左右されにくく、安定性が高いんですよ!
反対に景気に左右されやすく敏感な銘柄を、シクリカル銘柄っていうので、あわせて覚えておいてくださいね。
具体的にどんな業種?日本での銘柄は?
そんなディフェンシブ銘柄だけど、具体的には生活に欠かせない業種が挙げられます。電気やガス、鉄道、医薬品、食料品など、いずれも生活に直結してるので、安定性があるわけですね。
実際たとえ景気が悪くなっても、電気を使わないとか食事をしないってのはムリなので、急激に株価が下がるリスクは低めでしょう。
ちなみに日本での銘柄をいくつかピックアップすると、以下のとおり。ほかにもたくさんありますが、有名どころをご紹介します。
- 【食料品】…マルハニチロ、キリンホールディングス、味の素など
- 【インフラ】…東京電力ホールディングス、関西電力、東京ガスなど
- 【通信】…KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクなど
- 【鉄道】…JR東日本、小田急電鉄、東武鉄道など
- 【医薬品】…武田薬品工業、アステラス製薬、エーザイなど
ディフェンシブ銘柄のメリット
ここまでディフェンシブ銘柄について解説してきたけど、どんなメリット・デメリットはあるんでしょうか。
ということでここからは、ディフェンシブ銘柄を買ううえで覚えておきたいメリット・デメリットをご紹介。まずはメリットのほうから順に説明してくので、さっそく見ていきましょう!
株価が急落しにくい
最初にもお伝えした通り、ディフェンシブ銘柄最大のメリットは安定してること。不況に陥っても株価が急落しにくいので、安定した運用が可能です。
たとえば景気に左右されやすい銘柄の場合、場合によっては大打撃を受けるケースもありますよね。その点ディフェンシブ銘柄なら、リスクも抑えられるでしょう。
そのためディフェンシブ銘柄では、中・長期での運用がおすすめ。長い目で見てコツコツ運用していきたいって人や投資初心者でリスクを減らしたいって人にぴったりなんですよ。
配当金が安定してる
ディフェンシブ銘柄は景気に左右されにくいだけあって、そのぶん配当金も安定しています。一定数ちゃんと受け取れるっていう安心感は、投資をする人にとって有難いですよね。
また全部じゃないものの、配当金が高配当なのもメリットのひとつ。安定していて急な上下がないからこそ、高配当を出す銘柄もたくさんあるんですよ。
ディフェンシブ銘柄のデメリット
続いてはディフェンシブ銘柄のデメリットについて。いいところばかりが目につくディフェンシブ銘柄だけど、投資なのでもちろん注意ポイントもあります。しっかり覚えて、失敗しないように気をつけてくださいね。
上昇率が低い
メリットの項目でもちょっとお話したけど、ディフェンシブ銘柄は中・長期での運用がおすすめな銘柄です。というのも急な下落が少ないぶん、急な上昇も少ないんですよね。
つまり、リスクは減らせるけど一気に儲けるのは難しいってことです。
そのため短期間で利益を求めてる人にとってはデメリット。自分の投資スタイルに合わせて選ぶように注意しましょう。
絶対安全ってわけじゃない
そしてもうひとつのデメリットが、絶対安全ってわけじゃないってこと。リスクが少ないディフェンシブ銘柄でも、投資は投資。当たり前だけど、絶対安全なんてものは存在しません。
たとえば東日本大震災で発生した原発事故では東京電力の株価に大きな影響が出たし、現在流行中の新型コロナで乗客の減った鉄道会社でも影響は大きいです。
このような不測の事態の場合では下がるときは下がるものなので、油断しないように気をつけてくださいね。
ディフェンシブ銘柄を上手に運用しよう!
今回はディフェンシブ銘柄について詳しくご紹介してきました。
デメリットこそあったものの、比較的安全なディフェンシブ銘柄。大切なのは安全だからと油断しすぎず、上手に運用していくことです。
とくに長い目で投資していきたい人や初心者におすすめなので、ぜひディフェンシブ銘柄も候補に入れて考えてみてくださいね。