アメリカのFRBってなに?FRBの役割から日本への影響まで徹底解説!

ニュースでも耳にするアメリカのFRB。とくにここ最近では新型コロナウイルスの影響で「緊急利下げをFRBが決定」「量的緩和政策をFRBが開始」なんて聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。

とはいえ実際FRBってなんなのか、わかりにくいですよね。「難しい言葉ばかり並んでてわからない!」なんて人も多いはずです。

そこでこの記事では、そもそもFRBってなんなのか、そしてどんなことを行いどんな影響があるのかなど徹底解説。わかりやすくご紹介していきます。

FRBってそもそもなに?

まず最初に、FRBとはアメリカの中央銀行制度の中にある機関のこと。連邦準備制度理事会というもので、英語でThe Federal Reserve Boardっていうことから、日本では頭文字をとってFRBと呼ばれてます。

といってもこの状態だと、なんのことだかわかりませんよね。私も最初に知ったときは解説を読んでもなかなか理解できなくて困惑しました(笑)

そこで順を追って説明してくと、そもそもアメリカには以下の通り紙幣の発行を担う12行の地区連邦準備銀行があります。そしてそのまとめ役になってるのがFRBで、7人の理事で構成される機関です。

  • ボストン連邦準備銀行
  • ニューヨーク連邦準備銀行
  • フィラデルフィア連邦準備銀行
  • クリーブランド連邦準備銀行
  • リッチモンド連邦準備銀行
  • アトランタ連邦準備銀行
  • シカゴ連邦準備銀行
  • セントルイス連邦準備銀行
  • ミネアポリス連邦準備銀行
  • カンザスシティ連邦準備銀行
  • ダラス連邦準備銀行
  • サンフランシスコ連邦準備銀行

またこのFRBの理事7人と地区連邦準備銀行の総裁5人は、年8回FOMCという連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)を開催。これによって、アメリカの金融政策などを決定しているんですよ!

そしてこれらFRB・地区連邦準備銀行・FOMCを合わせて、連邦準備制度っていうアメリカの中央銀行制度FRS(Federal Reserve System)になります。つまりFRBをひと言で簡単にいうならアメリカの中央銀行制度の中心的な機関ってことですね。

FRBの目的や政策は?

じゃあ実際FRBはどんな目的をもってどんな政策を行ってるのか。ここからはこの2つにポイントを絞って、順に解説していきます。

FRBの目的とは?

まず最大の目的は、アメリカ経済の安定です。そのために「物価の安定」と「雇用の最大化」を掲げていて、実際2020年3月15日に掲載されたFOMCの声明文では以下のような言葉がつづられていました。

The Federal Reserve is prepared to use its full range of tools to support the flow of credit to households and businesses and thereby promote its maximum employment and price stability goals.
引用元:連邦準備制度理事会

日本語に翻訳すると「連邦準備制度は、家計や企業への信用の流れをサポートするためのあらゆるツールを使用する準備ができており、それによって雇用と価格安定の最大の目標を推進しています」って意味ですね。

FRBの政策

そして目的を果たすために行われるのが、金融政策。なかでも代表的なのが、FF金利(フェデラル・ファンド・レート)と呼ばれる政策金利です

そもそもアメリカの民間銀行では連邦準備銀行に準備金を預ける決まりがあります。そして過不足がでたとき民間銀行同士で調節し合う仕組みなんですが、このときの金利がFF金利です。

ちょっと難しいけど、よくニュースで「アメリカが利下げした」とかって言われるのは基本的にこのFF金利を指してるので覚えておきましょう。

これはどういったときに行われるかっていうと、景気が悪いときには金利を下げ、景気が良いときには金利を上げるもの。たとえば最近アメリカでは新型コロナウイルスの影響で緊急利下げをしたけど、こうすることで銀行が資金調達しやすくなって、企業への融資もしやすくなるんですよ。

そしてもうひとつが量的緩和政策。これはざっくり言うと「資金を増やそう!」ってことです。金利だけでどうにも解決できなような不況のときに、資金を増やすことで根本的な解決を目指すんですね。これも新型コロナの影響を受けて、2020年に開始されています。

FRBが世界で影響をもつワケ

そんなFRBだけど、FRBの決定はアメリカ国内だけじゃなく、世界にも多大なる影響を与えます。でも一体なんで、FRBは大きな影響力を持ってるんでしょうか。

まず注目してほしいのが、金利は為替と株価に大きな関係があるってこと。具体的には、アメリカが金融政策で金利を下げればドル安になり、金利を上げればドル高になります。そしてドル安になるとアメリカ経済が悪化し、株価が下がるわけですね。

これは日本でも他人ごとじゃありません。一般的にアメリカ経済と日本経済は連動するような関係性を持ってるので、ドル高になれば円安に、ドル安になれば円高になるケースが多いんです

当然これに合わせて株価も変動。つまり、FRBの金融政策によって日本の市場にも大きな影響があるってことです。

そしてもうひとつ注目したいのが、アメリカドルは世界の基準になる通貨として、基軸通貨にもなってるってこと。このためとくに新興国との結びつきが強く、アメリカの利下げや利上げに連動して新興国は大きな影響を受けるんですよ。

このようにいろんな理由から、FRBの決定によって日本や世界の国々に問題が降りかかってくるわけです。

株取引をする人はFRBのココに注目!

上記のような理由から、株取引をしてる人にとってFRBの動向は欠かせません。とくに「為替レート」と「株価」の動きには注意しましょう。

さっきも書いた通り、FF金利によってドル高になれば円安に、ドル安になれば円高になるもの。それにともなってアメリカの株価は変動し、日本への影響も出てしまいます。

また日本株に投資をしてる半数以上が外国人の個人投資家や企業ってのもポイント。こういった外国人投資家は日本とアメリカ両方に投資してることが多く、アメリカでの損失を日本で補おうとする傾向もあるんですよ。

ちょっとややこしいけど、ひと言でいえばFRBが動いたら気をつけなきゃダメ!ってこと。「日本とは関係ないから」なんて思ってると損する可能性もあるので、注意してくださいね。

FRBは他人事じゃない!

今回はFRBについて大まかに解説してきました。

難しい部分もあったとは思うけど、大切なのは他人事だと思わず用心すること。アメリカ国内のできごとでも、それは日本や世界に影響する可能性も十分あるので、忘れないでください。

FRBの影響力をしっかり頭に入れて、安心安全な投資ライフを目指してくださいね。