よくあること?20代転職で私が感じた5つの悩みと対策

20代だから転職で悩む

「転職したい!」と思った時に、誰しもが一度は「本当にこの選択で良かったのだろうか?」と悩みます。

とくに社会経験が浅い20代や第二新卒での転職を考えている人は、転職をしようと決意した時も、転職後も「この選択で本当に良かったのだろうか?」と悩み続ける人が少なくありません。

私も何度か経験しましたが、色々と悩みました。

そこで転職したいと思った時に、20代や第二新卒の人が直面する悩みと、その悩みを解消するために自分からできることを紹介します。

20代の転職で多い5つの悩み

では、20代の人や第二新卒の人が転職時にどのような内容について悩み、考えるのでしょうか。ここでは20代だからこそ、とくに悩む人が多い5つの要素を説明します。

1. 人間関係

9割近い人が悩むのが“人間関係”。

「新しい転職先でも、上手に人間関係が構築できるのか?」「自分は周囲にきちんとなじめるのか?」などです。

とくに転職を考えたきっかけが、

“上司や周囲とうまくコミュニケーションが取れなかった”

“業務において周囲から嫌がらせを受けていた”

など、人間関係のネガティブな理由である場合には、転職後も数ヶ月は不安が付きまとうかもしれません。

また転職を伝えることで、今の社内の人間関係が壊れないかと悩む人も多いです。

「転職を上司に伝えても嫌がらせを受けないか?」「周囲は転職を歓迎してくれるか?」などです。

正直、企業文化や周囲の人間の器にもよるので一概には言えませんが、手放しで転職を喜んでくれる人は転職後も良好な関係が続けられる人です。退社後も適度に関係を保っておくとよいかと思います。

2. 仕事内容

「転職先でも仕事がスムーズに行えるか?」、「自分の能力で問題なく業務がこなせるだろうか…」と新しい仕事や転職先での業務内容に対して悩む人も少なくありません。

少し極端な例になりますが、「新しい職場に行って、指示された仕事ができなかったら、自分は能力が低い人間と思われてしまうかもしれない」と考えている人もいるぐらいです。

20代や第二新卒の転職の場合には、前職の実績や経験もある程度は考慮されるかと思います。しかし多くは、“その人が転職先に対する熱意や仕事への思い”など、人材としての成長・ポテンシャルを評価して採用されているケースがほとんどです。

仕事への不安などはあるかと思いますが、“新しい環境からどんどん吸収する”ぐらいの気持ちで臨んだ方が転職先としても喜んでくれます。

3. 待遇面(給料や残業など)

「給料が今よりも下がらないか?」

「仕事のやりがいはありそうだけど、残業が増ないかな…」

というように、転職によって今の環境から給料や仕事量の待遇が悪化したらどうしようと悩む人もいます。

待遇に関しては、相手からの情報を待っているだけでは誰も教えてくれません。転職サイトを活用して転職を検討している人は、転職エージェントに積極的に話を聞くことがオススメです。

女性の場合には、産休後の復職率や復職後の勤務実態。子供をもつ女性の働き方などについてもあわせて確認をしておくと、ワークライフバランスを考える上で大変役立ちます。

転職活動を行う前に自分なりの基準を明確にしておくと、企業探しや面接での交渉もスムーズに進めやすいです。

4. キャリア形成

「自分のキャリアを形成していくうえで、この転職先は正解なのか?」

「自分は転職を通してキャリアアップできるのか…」

20代や第二新卒といった若い世代だからこそ、他の世代に比べると大きく悩みやすい点です。

キャリアの方向性は自分で見つけ、つかんでいくしかありません。

もし自分が進みたいキャリアの方向性がわからない場合には、年齢を軸として自分が歩みたいキャリア像や習得したスキルを図に起こすと可視化されてわかりやすくなります。

結婚している人や子供がいる人は、家族とのライフプランもキャリア形成には密接に関わってくるので、この機会に一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

とくに女性の場合には、結婚や出産、育児などのライフイベントによって環境がガラリと変わります。

この数年で男性が協力してくれる環境が整ってきたとはいえ、自分のキャリアとライフプランをどのように組み合わせるのかを考えるのも転職はよいきっかけになるはずです。

5. 親やパートナーからの理解

「転職を伝えた時に、親やパートナーから否定されたらどうしよう」という悩みをもつ人がこの数年で増えました。

転職を妨げる壁の一つとして、家族やパートナーの理解が得られないことを“親ブロック”や“嫁(夫)ブロック”という言葉で表現されるぐらいです。

最近、周囲からの反対で転職を断念する人や内定をもらった企業への入社を見送るケースが後を絶ちません。

もし親やパートナーからの理解が得られずに悩んでいる人は、「なぜ転職を行いたいのか?」、「その企業へ行きたい理由」を自分の言葉で説明できるようになると、周囲の見方や理解も変わってくるのではないでしょうか。

転職の悩みを解消する3つの方法

転職で悩みを抱えた場合、どのような方法で解決していけばよいのでしょうか。ここでは、今からできる方法を紹介します。

1. 自分の悩みを理解することがスタートライン

“転職における自分の悩みや不安”を理解することで、「なんとなく転職をしたい」から「〇〇という理由で転職をする」という具体的な方向へ気持ちが変わっていきます。

〇〇に入るのは“待遇改善”や“キャリアアップ”など人それぞれ。

転職を通して、解決したいことや変えたいことを自分が知ることがスタートラインなのです。

悩みや不安が見えてこない場合には、今の思いをノートや紙に書き出してみることをオススメします。

この時のポイントは、“感じていることをそのまま書き出す”です。

頭の中でモヤモヤしていた気持ちや感情が、紙に書き出すことによって次第に整理されていきます。

2. リサーチは入念に!

転職を検討しはじめたら、候補企業や対象業界へのリサーチは入念に行いましょう。

1人で調べるのが大変な時は、転職エージェントを活用してもよいですし、同業種の友人などに最近の業界事情をランチでも食べながら聞いてみるだけでも違います。

リサーチを通して相手を知ることで、自身が転職によって不安となっている部分が可視化することもあれば、解消するケースもあります。

闇雲に転職を進めるのではなく、リサーチを通して自分の不安などを見える化していきましょう。

3. 上司や親など身近な人への相談は慎重に

転職に不安を抱える内は、家族も含め周囲へ相談することは慎重になった方がいいでしょう。

“親やパートナーからの理解”でも触れましたが、最近は親ブロック・嫁(夫)ブロックというように、近親者からの強い反発を受けて転職を辞退するケースが少なくありません。

また会社でも転職を検討していることは、あまり公にしない方がスムーズに進みます。

転職の悩みを上司や先輩に相談をしても、逆に「会社の何が不満なんだ!」、「まだ20代で会社のことを知らないのに、何が転職だ!」とお叱りを受けるケースがあるぐらいです。

これでは、自分から人間関係の悩みを増やしに行っているようなものです。

周囲との関係性にもよりますが、自分の中で転職の悩みと向き合い、活動指針ができ上がったぐらいで近親者には伝えるのがよいのではないでしょうか。

悩みや不安を可視化して転職の強みに!

第二新卒を含む20代の転職者が悩みやすい5つの要素について紹介しました。

若いからこそ悩むことが多い転職活動ですが、悩みや不安を可視化することで、転職で実現したいことやキャリアについて考えを深めるきっかけにしてみてください。