3年待つ必要はない!新卒が転職するベストなタイミングとは

入社3年以内の転職はダメなのか

「石の上にも三年」

ほとんどの人は、一度はこの言葉を聞いたことがありますよね。

転職を考えている新卒の方は、入社したらとりあえず3年は続けなければいけない。

こう思っていませんか?

はたして本当に正しいのでしょうか?

私は決してそう思いません。断言できます。

たしかに継続は力です。しかしあなたが置かれている状況によっては、今すぐ行動することが正解のケースが多いのも現実です。

自分で考え、現状を変えることから逃げてはいけません。

昔も今も3年以内に辞める新卒は多い

ところであなたは、30年前と今を比較した時に、3年以内に仕事をやめる人は増えていると思いますか?

実は、3年以内に辞めるという現象は今だから極端に多いわけではなく、昔から3年以内に辞める人は多いのです。※1

たとえば大卒者でいうと、1987年時点で28.4%の人が3年以内に辞めています。また1995年以降は、ほぼ毎年30%以上を超えているという結果です。

つまり新卒で入社して、3年以内で辞める人は昔から多かったということです。

さらに「3年以内」なので、1年目でも2年目でも辞めている人はいます。

「石の上にも三年」という言葉のように惑わされないでください。しっかりと現状を把握し、行動し、決断することが大切なのです。

※1引用:厚生労働省

新卒が考える転職のベストのタイミングとは

まず結論からいうと、ベストのタイミングは人によって異なります。

こう言ってしまうと、さっきまで煽ってたくせに、記事を読む必要ないだろ!って思うかもしませんが、お待ちください。。

人によって異なる理由は、それぞれ状況が違うからです。

逆にいえば、

・いま転職したほうがいいよ
・もうちょっと頑張ろう

という風に、客観的にベストな転職タイミングに近づけることができます。

あたりまえなのですが、パワハラの職場で悩んでいる人に、「あと6ヶ月がんばってみようよ」なんて絶対に言えません。

ココロが折れそうなら、すぐに退職しなさいと言います。

少し前置きがながくなりましたが、それぞれの状況別での転職タイミングをみていきましょう。

1. 職場環境が理由での転職

新卒が転職するベストなタイミングを考えるときは、まず「環境が嫌だ」というケースから考えましょう。

環境とは、「職場の人間関係」や「労働条件」などのことを指します。実際に労働条件を転職理由に挙げる人は多です。※3

※3厚生労働省 転職理由

環境が変えられないかチェック

まずは「環境が変えられないか?」をチェックしましょう。

たとえば職場の人間関係を解消するために異動したり、労働条件を改善するために申し出たりすることです。

つまり会社に進言することで環境が変わるのであれば、転職する必要がないかもしれません。それを探るということです。

それでも環境が変わらないのであれば「3年」にこだわらず、すぐに転職すべきでしょう。

転職することで変化があるかをチェック

ただし転職しても、環境の変化がなければ意味がありません。たとえば「労働条件に不満」だとしても、その労働条件は業界内では一般的だったとします。

そうなるとせっかく転職しても、同業界であれば環境は変わらないかもしれません。そのため、転職のプロであるエージェントに相談することをオススメします。

2. 同じ職種を3年つづけた場合の転職タイミング

2つ目は、同じ職種を3年つづけた場合の転職タイミングです。

3年ということは、ある程度仕事も分かってくる時期ですので、今後どのようなキャリアを積むか悩む時期でもあります。だからこそ転職を考える時期でもあるのです。

職種の汎用性はあるか?

まずは今の職種に汎用性があるかを考えましょう。つまり、「社外に出ても通用するスキルかどうか?」という点を考えるということです。

もし今の会社でしか活きないスキルであれば、今後年齢を重ねるごとに転職は厳しくなっていきます。

そのため、このような状況のときには早めに転職を検討した方がよいです。

今後成長が見込める分野か?

また仮に職種に汎用性があり、転職市場としての価値が高かったとします。しかし、業界的に右肩下がりの分野であれば、やはり年齢を重ねるごとに転職は厳しくなります。

その点は自分では判断しかねる部分でもあるので、転職エージェントに相談すべきでしょう。

3. やりたいことが見つかった場合の転職タイミング

最後にやりたいことが見つかった場合の転職です。

やりたいことが見つかった場合は、転職意欲が増していますが気を付けなければいけないこともあります。

転職可能かを判断する

まず、「やりたいこと」が出来る企業に、自分が入社できるかどうかを確認しましょう。企業によっては、業界業種の経験者を優遇したり、異業種からの転職ハードルが高かったりすることもあります。

その点が問題なければ、3年にこだわらず、すぐに転職をするべきでしょう。

転職エージェントで市場価値をチェック

前項とは違い、転職のハードルが高く、今の会社で経験を積んだ方がよいケースもあります。

つまり「やりたいことが見つかった」と思って何も考えずに行動すると、やりたいことができる企業へ入社できないかもしれません。そのため自分の市場価値を一度転職エージェントに相談してみるとよいです。

まとめ

新卒が転職するタイミングは人によって異なります。まず自分が辞めたいと思う理由を考えましょう。多くのケースは上述した3つのケースのはずです。

理由を考えた後は、今すぐ転職すべきかどうかを、転職エージェントに相談することをオススメします。

転職エージェントは転職のプロなので、的確なアドバイスがもらえます。その上で、今すぐに辞めるべきか、待つべきかを判断しましょう。