目次
積立投資ってどんなもの?
積立投資とは、毎月指定日に一定金額で金融商品を購入し、資産を積み立てていく投資の手法です。
積立投資で購入する商品は投資信託です。
投資信託とは、株・不動産・債権などの運用を行う各ファンドに対して出資を行い、各ファンドが定める報酬を受け取るという金融商品です。
国内の運用商品から海外の運用商品までさまざまな種類があり、それぞれの運用商品によってリスクの大きさや運用益の大きさが変わってきます。
鈴木さん
高橋さん
積立投資のメリットは全部で2つ
積立投資には以下のような2つのメリットがあります。
・少額から資産運用を行うことができる
・資産運用に費やす手間を省くことができる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
少額から資産運用できる
資産運用の1つである株式投資などは、投資を始めるにあたりある程度の自己資金が必要です。
しかし、積立投資の場合には、毎月1万円ずつなど少額から資産運用を行うことができるため、誰でも気軽に始めることができるというメリットがあります。
鈴木さん
高橋さん
資産運用に費やす手間を省ける
株式投資などで資産運用を行う場合には、自分自身で証券会社などを通じて取引を行わなければなりません。
しかし、積立投資の場合には、最初に必要な手続きを行うだけで、あとは自動で入金と運用を行ってくれるため、資産運用に費やす手間を省くことができます。
鈴木さん
高橋さん
積立投資のデメリットは全部で2つ
積立投資には以下のような2つのデメリットがあります。
・元本割れのリスクも存在する
・大きな利益は期待できない
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
元本割れのリスクも存在する
積立投資は、平均取得単価を下げることによって運用商品に生じる価格変動のリスクを抑えます。
つまり、
・金融商品の値段↑ 購入する量↓
・金融商品の値段↓ 購入する量↑
ということです。
しかし、リスクを抑えることができるというだけで、運用商品の価格がどんどん下がってしまった場合には、結果的に元本割れになってしまうというデメリットがあります。
鈴木さん
高橋さん
鈴木さん
高橋さん
大きな利益は期待できない
積立投資は、リスクを抑えながら長期間の安定した資産運用の形成を目的としているため、自身で株式投資を行う場合のような大きな利益は期待できません。
最初の手続きを行えば、自動で入金から運用までを行ってくれることは便利ですが、口座管理料などの諸費用が発生して利益が少なくなることもデメリットと言えるでしょう。
鈴木さん
高橋さん
積立投資の手法ってどんなものがあるの?
積立投資を行う場合の手法としてドルコスト平均法とバリュー平均法の2つがあります。主な違いは以下の通りです。
・ドルコスト平均法:毎回一定額ずつ運用商品を購入
・バリュー平均法:毎回購入金額が変動する
鈴木さん
高橋さん
ドルコスト平均法の特徴
ドルコスト平均法の主な特徴は以下の通りです。
一定額ずつ運用商品を購入
毎月決めた金額分だけ運用商品を購入します。運用商品の価格が下がっている場合には買う量が増え、上がっている場合には量が減るため、取得単価を下げることができます。
運用終了までは売却しない
最初に決定した金額ずつ毎月積み立てを行い、期日が設定されている場合にはその期日まで、設定されていない場合には利益が生じている段階で売却します。
鈴木さん
高橋さん
バリュー平均法の特徴
バリュー平均法の主な特徴は以下の通りです。
運用商品を購入する額は変動する
毎月決めた金額分だけ運用商品を購入した場合の時価評価額が一定になるように調整します。翌月に運用商品の価値が下がってしまっていれば、その分増額して購入することで調整します。
ドルコスト平均法と比較すると下がっている場合の購入量が増えるため、取得単価を下げる効果が大きくなります。
利益が出た場合には余剰分を売却する
常に評価額が毎月決めた金額×月数になるようにするため、買うだけでなく余剰分は売却して調整します。
鈴木さん
高橋さん
金融庁などが積立投資を推奨?その理由とは?
少子高齢化による年金の枯渇問題の解決策として、また市場の活性化を図るために政府は確定拠出年金の改正や小額投資非課税制度(NISA)を導入して個人の資産運用を積極的に促すようにしています。
NISAなどは株式投資で用いられていましたが、2018年1月1日より積立投資に関してもつみたてNISAとして非課税枠が認められることになりました。
鈴木さん
高橋さん
資金計画を立てやすい積立投資
積立投資は、毎月一定額ずつ運用商品の購入を行うため、何年後にはいくら貯まっているという資金計画が立てやすくリスクの少ない投資方法と言えます。
政府も積立投資に対して非課税枠を導入するなど、個人が資産運用を行う環境を整えていますが、元本割れのリスクが残っていることを忘れてはなりません。
積立投資がどのようなものなのか、メリット・デメリットは何なのかをしっかりと理解してから取引を行うようにしましょう。