先人に従え!覚えておきたい相場・投資の格言まとめ20選

人生に悩んだとき、将来に迷ったとき、いろんな場面で心に響く格言。必ずしも格言通りにいくわけじゃないけど、偉人達の知恵をあやかることで救われることってありますよね。

実はそんな格言が相場や投資にも存在しているんです。

そこでこの記事では、そんな相場・投資格言についてご紹介。「実際どんなものなの?」といった疑問から、覚えておいてほしい相場・投資格言20選まで、大ボリュームでお伝えします!

相場・投資格言ってどんなもの?

それではまず、そもそも相場・投資格言ってどんなものなのか。

格言とは戒めや生き方、真理なんかを表した言葉ですが、相場・投資格言もそんな言葉のひとつ。相場を読んだり投資をするときに注意したいポイントや、忘れちゃいけない事柄なんかを簡潔に言い表してます

ことわざや偉人の句やを活用したものから、先人たちによっていつのころからか言われだしたものまで、さまざまなんですよ!

投資の世界では過信や過剰なポジティブさは禁物なものの、ふとしたときに言葉に救われるのも事実。投資の真理や今後の身の振り方などなど、残された言葉が役立つことも多いです。

そのため、いざってときってときのために覚えておいて損はナシ!投資を始める前にしっかり心に刻んでおいてくださいね。

初心者こそ覚えておきたい相場・投資格言10選

いよいよここからは、相場・投資格言をチェック!2つのジャンルに分けてそれぞれ10種類ずつ格言を紹介していきます。

まずは「初心者こそ覚えておきたい相場・投資格言」を10種類ピックアップし、それぞれ解説していくので、さっそく見ていきましょう。

1. 売るべし買うべし休むべし

投資をしてるとついつい熱中してしまうもの。とくに投資を始めたばかりの初心者であればなおさら「もっと儲けたい!」「負けを取り戻したい!」などなど思いがちです。

そんなときに思い出してほしいのが、この言葉。「ときには売買を休んで、しっかり相場を見定めることも大切」といった意味の格言です。

冷静さを失えば失うほど損をするリスクも高くなるので、熱中しているときこそ一度休み、冷静さを取り戻しましょう。

2. 人の行く裏に道あり花の山

相場格言のなかでもかなり有名なのがこれ。かの千利休が呼んだ句であり、実際は上の句と下の句で「人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け 」となっています。

簡単に訳すと、美しい花を見たいなら人とは違う裏道を行け。でもどちらにしても花が散る前に行きなさいってことですね。

これを相場格言として当てはめると、「利益を得たければ人とは違うことをするべき。しかしどんな行動をとるにしても利益が出てるうちに売買しなさい」って意味になります。

格言としては上の句単体が有名ですが、下の句も合わせて十分役に立つ格言ですよね。

3. 備えあれば迷いなし

「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、相場・投資格言でも似た言葉があります。それがこの「備えあれば迷いなし」です。

「事前に情報収集や分析力を培い自信を持って挑むことが大切」といった意味を持っていて、投資を行ううえで最も重要なことですね。自信を持っていれば情報に惑わされることも相場の変動に悩むことも減るので、焦って失敗するリスクを減らせるでしょう。

このとき間違えないでほしいのが、根拠のない過剰な自信は禁物ってこと。大切なのは、自信をつけるためにそれなりに準備し努力することですよ。

4. 漁師は潮をみる

この「漁師は潮をみる」という格言は、海と相場、漁師と投資家を重ねた言葉。たとえば漁師は、毎日ただなんとなく海で漁をしてるわけじゃありませんよね。大漁を狙うため、潮の流れを読んでいるはずです。

投資もそれと一緒で、「投資家も相場の流れをしっかり見て、流れに乗らなければいけないよ」って意味になります。これを読み間違えるとひどい目に合うので注意しましょう。

5. 他人を頼るべからず、自力を頼むべし

「他人を頼るべからず、自力を頼むべし」という格言は、「自分自身の力をつけず他人に頼ってばかりでは儲けは出せないよ」という意味です。

たとえば新聞やネットニュースなど、さまざまな媒体で投資情報って見られますよね。でもそれらに頼ってばかりじゃ成長できないし、情報に惑わされる可能性もあります。

そのため大切なのは、自分で知識を身につけ、自分で判断すること。こうすることで自分自身に力がつき、投資家として成長できるでしょう。

6. 卵は一つのカゴに盛るな

「卵は一つのカゴに盛るな」という格言は、簡単にいうと「ひとつの銘柄に集中投資するとリスクが大きいので、分散投資しよう」といった意味です。

たとえば卵を一つのカゴに盛ったとき、落としたら全部割れちゃいますよね。でもいくつかのカゴに分散して盛っておけば、一つ落としても残りは無事です。

大きなリターンのために集中投資もいいとは思いますが、大切な資産を守るためにもリスクの分散は必要でしょう。

7. 相場は明日もある

相場というのは生き物です。刻一刻と状況が変わるため「今が最後のチャンスかもしれない!」などと思いがちです。とくに初心者の場合、焦ってしまうことが多いでしょう。

そんなときこそこの格言の出番。「明日もチャンスはあるのだから、慌てず騒がず冷静に行動しよう」って意味です。

慌てて飛びつくと思わぬトラブルになりかねないので、一旦冷静になることが大切。1番で紹介した「売るべし買うべし休むべし」と似てますね。

8. 朝のこない夜は無い、夜明け前が一番暗い

「朝のこない夜は無い、夜明け前が一番暗い」っていう格言は、下落相場とのときに使われるもの。「必ず夜明けが来るように、絶望的な状況でもいつか上昇相場に転じる日が来るよ」といった意味です。

実際、宮本武蔵の作者である吉川英治も「朝のこない夜は無い」と言ってますし、イギリスのことわざでも「夜明け前が一番暗い」という言葉があります。

投資においてあまり楽観視するのはよくないものの、自分を奮い立たせるのにぴったりな言葉でしょう。

9. 遠くのものは避けよ

人間誰にでも得意・不得意があるもの。好きこそものの上手なれというように、得意なものほど上達してくものです。

この「遠くのものは避けよ」という格言もそんな得意・不得意に関するもので、「よくわからない銘柄や不得意な分野には手を出すべからず」といった意味があります。

よくわからないものに手を出せば、不安から周りに流されたり惑わされてしまいます。そのため自分の得意な分野で勝負しましょうってことですね。

10. 人の商い、うらやむべからず

日常生活でも「隣の芝生は青い」という言葉があるように、人のものはよく見え、うらやましく感じるもの。これは投資でも言えることです。

そして、そんな投資家たちへの戒めが「人の商い、うらやむべからず」という格言。「他人をうらやむあまりに冷静さを失ってはいけないよ」といった意味があります。

ついつい誰かの儲け話を聞くと躍起になってしまうものですが、そういった焦りや嫉妬を抱えたままでは冷静さを失ってしまうので、注意してくださいね。

悩んだときにタメになる相場・投資格言10選

続いては「悩んだときにタメになる相場・投資格言」を10種類ご紹介!売買で悩んだとき、損をしそうで悩んでるときなどなど、いろんなパターンに役立つ格言をピックアップしています。

1. 売るべし売るべからず

この「売るべし売るべからず」という格言は、まさに言葉通りの意味。「市場が売り時だと騒がしいときは売ってはいけないよ」っていう意味です。

どうしてかっていうと、周囲が騒いでるときはすでにかなり売り込まれてる可能性があるから。またほかにも、市場を操作しようとする思惑や、タイムラグで自分の耳に入ったときにはすでに遅い可能性もあります。

周りの流れに従って売りたくなってしまうけど、売らないほうが無難であるってことですね。

2. 買いたい弱気/売りたい強気

この格言はそれぞれ投資家の心理を表したもの。

まず「買いたい弱気」とは、「買いたいけどもう少し安くなるかもしれない…」といった気持ち。そして「売りたい強気」は、「売りたいけどもう少し高く売れるかも…」といった気持ちを表しています。

つまり「買いたいときに買う、売りたいときに売る!ときには潔さも大切である」って意味ですね。

3. 買いにくい相場は高い

「買いにくい相場は高い」という格言は、「高い株価には理由があるので、高いだけで敬遠してはいけない」といった意味があります。

たしかに安く買えればラッキーですが、高いものには高いなりの理由があるもの。この理由を見極めて判断できなければ、相場に乗れなかったり、安物買いの銭失いになりかねません。

「安いから買う!高いから買わない!」じゃなく、しっかり見極めようってことですね。

4. 麦わら帽子は冬に買え

ちょっと面白い言葉ですが、この「麦わら帽子は冬に買え」も格言のひとつ。麦わら帽子は夏に必要なものですが、冬のうちに買っておいて夏に売るといいってことですね。

これを当てはめると、「人が欲しがる前の株式を買っておけば、高騰したときに儲かるよ」って意味になります。ついつい目先の利益にとらわれがちですが、それだけじゃダメってわけですね。

とはいえこれを成功させるにはそれなりの努力も必要。麦わら帽子を冬に買って夏に儲けを出すために、スキルや知識を身につけるのが大切です。

5. 相場のことは相場にきけ

相場はそのときそのときに変化する生き物のようなものなので、100%予測することはできません。とくに先行きが不透明なときは悩みがちです。

この「相場のことは相場にきけ」という格言は、「先行きがわからないときは相場をよく見て流れに従ったほうがいい」という意味を持っています。

ここで間違えないでほしいのが、決して相場を見れば予測できるって意味ではないってこと。予測不可能な相場だからこそ見て従うべきって言葉なので、予測できると過信しないでくださいね。

6. 落ちてくるナイフはつかむな

落ちてくるナイフをつかもうとしたとき、皆さんは安全につかむことができますか?普通に考えれば、失敗してけがをする可能性のほうが高いと思います。

この「落ちてくるナイフはつかむな」という格言は、そのままの意味。「急落してるときに買うとさらに下がって損をするリスクがあるので、これ以上下がらないことを確認してから買おう」といった意味になります。

落ちてる途中のナイフをつかめばケガするけど、落ちてから拾えばケガしないで済むってことですね。

7. 天井三日、底百日

どんなことでもそうですが、いいことばかりが長くは続かないもの。この「天井三日、底百日」という言葉も、そんな状況を表す格言のひとつです。

具体的には「株価が高値になってもその期間は3日程度と短く、底値の期間のほうが100日程度続く」って意味ですね。この言葉を覚えておけば、売買のタイミングを掴みやすいかもしれません!

8. 山高ければ谷深し

高い山があれば谷も深くなりますよね。それと同じで「山高ければ谷深し」という格言は、「相場が上がるほど下がるときも大きい」といった意味を持っています。

相場が高騰すれば得する可能性も高くなりますが、そのぶん急落するリスクも大きくなるってわけですね。

ちなみにこの言葉には続きがあって、「山高ければ谷深し」→「谷深ければ山低し」→「山低ければ谷浅し」→「谷浅ければ山高し」と続きます。相場の一定のサイクルを表してるので、覚えておくと便利でしょう。

9. 当たり屋につけ/曲がり屋に向かえ

なんだか上手くいかないときってありますよね。そんなときこそこの格言の出番です!「あれこれ悩むくらいなら、儲かってる人のマネをして便乗しよう」って意味ですね。

日常生活でも、運がいい人なんかに便乗すると成功することがありますが、投資でもそれと同じことが起こりうるってことです。

ちなみに似た言葉で「曲がり屋に向かえ」っていう格言もありますが、これは「負けてる人と反対のことをしよう」って意味になります。

10. しまったは仕舞え

投資をしてると、「しまった!」と思う瞬間ってありますよね。ときには相場の読みが外れて損をすることもあるでしょう。

「しまったは仕舞え」は、そんなときにぴったりの格言。「失敗してしまったときは、いったん決済する手仕舞いをしたほうがいい」って意味です。

失敗した状態のままでは精神衛生上よくないですし、かえって「取り返そう!」「まだやれる!」と躍起になってしまいがちです。結果としてさらなる損につながる可能性もあるので、自分の過ちを認め、冷静になることが大切ってことですね。

格言はときとして重要な判断材料になる!

今回は相場・投資格言についてご紹介してきました。

いろんな言葉がありましたが、それぞれ言い伝えられるだけの理由があるもの。過信はよくないですが、ときとして重要な判断材料になることも十分あり得ます。

格言といわれるだけあって先人たちの知恵が詰まった言葉なので、ぜひ心に刻んで、投資の際に役立ててくださいね。