「女性が転職するときに有利な資格とは?」
転職を考える女性、特に未経験分野や新しい業種にチャレンジしたいと考える人は「転職に有利な資格を取得してから企業にアプローチしたい」と思うのではないでしょうか。
ここでは「事務系で重宝される資格」をはじめ、「一生ものである医療・福祉系の国家資格」といった転職を考える女性におすすめしたい資格を紹介します。
また、これまでとはガラリと業界を変えたい人に向けて「業界チェンジでも大丈夫な資格」についても触れていきます。
「業界を飛び越えてチャレンジしたい人」や「異業種へ視野を広げたいと考えている人」にはぜひ知っておいてほしい資格ばかりです。
事務系での資格
まずは「事務系の職種で重宝される資格」を紹介します。事務系でも資格取得が変われば働く業界も別れるため、「『どの業界』の事務職として働きたいのか?」を読みながらイメージをふくらませることをおすすめします。
医療事務
医療事務は「病院やクリニックといった医療機関において、受付・会計といったお客様対応をはじめ、カルテ管理や医療費の点数計算といった専門知識」まで幅広く求めらます。
資格を取得した人の多くは、医療機関に勤めます。正社員・パート・派遣社員など、自身のライフスタイルに併せて働き方を選べるのが特徴です。
医療関係の専門用語は入ってきますが、しっかりと勉強できる環境で対策をおこなえれば十分合格は狙えるはずです。
調剤薬局事務
調剤薬局事務は「街の薬局やドラッグストアをはじめ、大学病院などの調剤薬局において、受付・会計といったお客様対応をはじめ、医療保険の仕組みや計算方法などの専門知識」まで幅広く求められます。
なお調剤薬局というのは、医師の処方箋をもとに薬を調合し、患者様に説明・提供する薬局のことをいいます。
最近ではドラッグストアやコンビニが調剤薬局を併設するケースが増えてきたため、働く場所は増加傾向にあります。医療事務同様、正社員・パート・派遣社員など、自身のライフスタイルに併せて働き方を選べるのが特徴です。
医療関係の専門用語は入ってきますが、調剤薬局事務もしっかりと勉強できる環境で対策をおこなえれば十分合格は狙えます。
介護事務
介護事務は「老人ホームやデイサービスなどの介護施設において、介護報酬請求書の作成などの専門業務」をおこないます。
医療事務や調剤薬局事務と同じく、正社員・パート・派遣社員など、自身のライフスタイルに併せて働き方を選べるのが特徴です。
なお施設によっては「基本的なパソコン操作ができる人」が重宝される場合もあります。医療関係の専門用語は入ってきますが、介護事務もしっかりと勉強できる環境で対策をおこなえれば十分合格は狙えるはずです。
秘書検定
秘書検定は「ビジネスにおけるマナーやふるまいをはじめとする、接遇を学ぶこと」を目的とする資格です。
「ビジネスマナーを目に見える形で伝えたい」という人にはおすすめの資格です。あくまでも所感ではありますが、秘書検定3級については、数年でも会社員経験のある人でしたら、試験の要点さえ抑えれば十分合格ラインはクリアできるかと思います。
「ビジネスマナーを改めて学び直したい人」はもちろん、「自身がこれまで積み重ねてきた経験を目に見える形で表したい人」にも秘書検定はぜひ検討してほしい資格です。
MOS
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は「Microsoft社が出しているWordやExcelといった事務の現場では欠かせないMicrosoft Officeのスキル習得やレベルの可視化」を目的とする資格です。
「WordやExcelが使えることをアピールしたい」という人にはおすすめの資格です。基本的な業務レベルをアピールしたい人はスペシャリストレベル(一般)、一歩上の技術を取得したい人はエキスパートレベル(上級)の取得を検討してはいかがでしょうか。
国家資格で一生もの資格
次に「国家資格で一生ものともいわれる医療・介護関係の資格」を紹介します。
医療・介護業界への転職を希望している人はもちろん、「ちょっと自分にはハードルが高そう」と尻込みをしている人にも、「どのような仕事内容や将来の可能性があるのか?」を知るところからはじめてもらえればと思います。
歯科衛生士
歯科衛生士は「歯科医院やクリニックにおいて、患者への歯科指導をはじめ、歯科医師の治療補助から受付・会計作業」まで幅広い業務が求めらます。
資格を取得した人の多くは、歯科医院に勤めます。病院の規模にもよりますが、厚生労働省が出している平成29年賃金構造基本統計調査をもとに算出した歯科衛生士の平均年収は約326万円でした(※1)。
資格取得のためには、専門学校や短大・大学に入学して勉強する必要があります。国家試験の合格率は95%を超える年がほとんどのため、学校の教育をしっかりと理解できれば十分合格は狙えるはずです。
介護士
介護士は「老人ホームやデイサービスなどの施設において、入居者の食事や入浴サポートなど生活をスムーズにおこなうための介助業務をはじめ、施設運営のサポートや事務業務」など幅広い業務をおこないます。
ここでは介護士とまとめていますが、「介護職員初任者研修」から国家資格である「介護福祉士」までとその種類は広いです。未経験者の場合には、「介護職員初任者研修」を受講するところからスタートします。
施設の規模にもよりますが、厚生労働省が出している平成29年賃金構造基本統計調査をもとに算出した介護士(福祉施設介護職員の場合)の平均年収は約301万円でした(※1)。
管理栄養士
管理栄養士は「食事や栄養に関する専門的な知識を元に食のサポートや栄養指導」をおこないます。働き口は広く、教育機関、病院、介護施設、企業など様々です。
管理栄養士になるためには、「管理栄養士養成施設」のある学校を卒業後、国家試験に合格しなくてはなりません。通信教育や夜間部はないため、基本的に全日制の学校に通う必要があります。なお「栄養士養成施設」を卒業した場合でも、一定期間の修業を詰めば受験資格は与えられます。
施設の規模にもよりますが、厚生労働省が出している平成29年賃金構造基本統計調査をもとに算出した栄養士全般の平均年収は約329万円でした(※1)。
栄養に関心があるのはもちろん、企業や教育機関など様々な環境で働いてみたい人には検討してほしい資格です。
看護師
看護師は「医療機関において医師のサポートをはじめ、患者の生活補助や支援など」をおこないます。働き口は広く、病院やクリニックをはじめ、資格を活かして介護施設、企業、教育機関など様々です。
施設や所属先の規模にもよりますが、厚生労働省が出している平成29年賃金構造基本統計調査をもとに算出した看護師の平均年収は約438万円でした(※1)。
看護師の場合には、大学や短大、専門学校などの進学が不可欠なため、仕事をしながらの資格取得はまず難しいです。また実習も多いため、体力勝負な面が強いのも特徴として挙げられます。もし看護師になることを検討している人は、早い段階で資格取得に動くことをおすすめします。
業界チェンジでも大丈夫な資格
最後に異業種への挑戦を検討している人に向けて、おすすめしたい資格を3つほど簡単に紹介します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は通称「宅建」と呼ばれ、不動産取引には欠かせない資格です。賃貸事業や物件投資事業など、住宅を扱う業界では取得が推奨されているケースが多いです。そのため、不動産業界はもちろん、住宅業界や投資業界などを検討してる人にもおすすめです。
知的財産管理技能検定
知的財産管理技能検定は、知的財産を扱う業界や部署では、知財の基本を知るための資格として重宝されています。特許事務所はもちろん、企業のブランド戦略の一環としても知財は重要視されているため、「知的財産」を生涯の仕事にしたい人には最初の一歩として3級の受験がおすすめです。
基本情報技術者
エンジニアやプログラマといったIT関係の技術者を目指す人におすすめしたい資格が、基本情報技術者です。新卒でIT業界に携わる場合、まずこの資格の取得を会社から求められるケースが多いです。IT業界に慣れない人にとっては、難しいと感じることも多いため、十分な対策をして受験する必要があります。
まとめ
ここでは、転職に悩む女性に向けて「転職に役立つ資格」を紹介しました。資格を取得することで、少しでも自信を持って前向きな転職活動をおこなっていきましょう。